『ニューグローヴ音楽大事典』
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「虚構記事」の記事における「『ニューグローヴ音楽大事典』」の解説
1980年版『ニューグローヴ音楽大事典』の第1刷には、虚構記事が2項目含まれていた。ひとつはイタリアの架空の作曲家「グリエルモ・バルディーニ」(Guglielmo Baldini) についてのものであり、もうひとつは「ダグ・ヘンリーク・エスロム=ヘレロプ」(Dag Henrik Esrum-Hellerup) というデンマーク出身の実在しない作曲家の記事だった。フルート奏者、指揮者でもあったエスロム=ヘレロプは、クリスチャン9世に仕えた宮廷音楽家を父とし、1850年に作曲されたオペラ(現在では散逸)はスメタナにも激賞されたとしていた。「エスロム=ヘレロプ」という姓は、コペンハーゲンにある二つの鉄道駅の名前からとられたものだった。この版ではもうひとつの虚構記事「ラザーニェ・ヴェルディ」(Lasagne Verdi) も計画されており、編纂者の間では原稿が回覧されていたが、印刷所に回される直前に撤回された(「Lasagne」とはラザニアのことである)。日本語版では、編纂者の間で虚構記事の存在が周知され、慎重に取り除かれたといわれている。
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