「鉢の木会」名前の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 06:31 UTC 版)
謡曲「鉢木」は、北条時頼の廻国伝説に基づくもので、旅の僧が上野国佐野で大雪のために一夜泊めてくれと頼むと、佐野源左衛門常世は承諾し、貧しいながらも粟の飯を出し、鉢の木を火にくべてもてなした。その時に何かことある時は、鎌倉へ馳せ参じるつもりであると話す。後日、鎌倉より招集があり常世が駆けつけると、時頼はあの時の僧は自分だったと明かし、鉢の木のもてなしに報いる。その話のように、その月の当番は常世のようにもてなすというところから来ている。 ともすれば、寝食を忘れてでも仕事に明け暮れてしまう当時の風潮(戦後復興の最中)へのささやかな反抗でもあったという。なお、中村光夫の句に「鉢の木の燃え残りたる夜寒かな」がある。
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