「竹の庭の美術館」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 06:18 UTC 版)
大和文華館の展示館は、奈良市の西の郊外の静かな住宅地のなかにある。菅原池(通称、蛙股池)に面した丘の上に、赤松の古木と「文華苑」と呼ばれる自然苑に囲まれて建つ。展示館は日本芸術院会員の建築家吉田五十八の代表作の一つで、城郭や蔵をイメージさせる「なまこ壁」をモチーフとして取り入れている。 展示室は、竹の植えられた中庭をめぐって配置されており、バルコニーからは遠く春日山や平城京を望むことができる。このため「竹の庭の美術館」とも呼ばれて多くの人に親しまれている。こうした美術品をめぐる自然環境は、矢代幸雄の東洋美術への理想、「自然の緑が陳列室の空気をも彩るようにしたい」、「自然の額縁のなかで東洋の美術は一番美しく見える」を実現したものである。
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