「国語家庭」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 20:56 UTC 版)
「国語家庭」とは、台湾人が日本語を学び使用することを奨励するために、各級の地方政府が設けた制度である。家族がみな日本語を話すのであれば、各級地方自治体が設けた国語家庭審議会に申請することができ、審査を通れば「国語家庭」になれ、証書、褒章、「国語家庭」の門標がもらえた。「国語家庭」は栄誉とみられるとともに、多くの優遇措置が与えられた。たとえば「国語家庭」の児童は、比較的程度の高い「小学校」に入ることができ、優先的に中等学校に入学することもできた。公的機関も優先的に「国語家庭」の家族を採用するようになっていた。各種営業免許申請も「国語家庭」の許可は容易であった。1942年(昭和17年)4月には、全台湾で9,604戸の「国語家庭」があり、総人数は77,679人であり、当時の台湾の総人口の1.3パーセントにあたった。
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