SHORT PEACE
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月極蘭子のいちばん長い日
『SHORT PEACE』プロジェクト5番目の作品として制作されたPlayStation 3用アクションゲーム[17]。
共通スタッフ
- 企画:浅沼誠、上山公一、植村祐嗣、河口佳高、伊藤善之
- 製作:大下聡、川城和実、遠谷信幸、内田健二、井上俊次、秋元一孝
- プロデューサー:土屋康昌、内山大輔、向井地基起、小池克実
- 製作委員会:バンダイナムコゲームス、バンダイビジュアル、電通、サンライズ、ランティス、松竹、 トリガー、キングレコード
- アニメーション制作:サンライズ
- 配給:松竹
制作
公開の4年ほど前、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭に参加した大友克洋が海外の短編アニメーション作品に触れて自分もチャレンジしたいと思うようになり、企画がスタートした[5]。"日本"という統一テーマはプロジェクトの出発点ではなく、構成をプランニングしている流れの中で出てきた[5]。当初はそれぞれのクリエイターの作家性を売りにしようという考えもあったが、プロジェクトの規模が段々と大きくなり、より多くの観客に見てもらうことを考えて強い統一テーマが必要だという考えに至った[5]。すでに「火要鎮」と「九十九」の企画が進み始めていたため、必然的にテーマは「日本」となった[5]。また大友は前作ですでに海外のイギリスを舞台にした『スチームボーイ』を作っており、その当時「クールジャパン」などの国家戦略の話も出ていたので、「日本」はくくりとしては大きいもののテーマになるのではないかとプロデューサーと話し合い、(日本の)過去から未来までを含めて、なるべく若いアニメーション作家に作ってもらうということをコンセプトにした[18]。当初は現代の話の企画もあったが、立ち消えになった[18]。
日本をテーマにしたことについて公開2年前に起こった東日本大震災との関連性を聞かれた大友は、「企画は震災前からあったのであまり関係ない」と答えている[18]。自分達は日本人でありずっと日本に居るので日本をテーマとすることは自然であり、特別身構える必要もなく、日本が面白そうだから日本をテーマをしたとのこと[5]。
公開
日本では2013年7月20日に全国ロードショーとなった[2]。しかし、「火要慎」と「九十九」は、前年の2012年にフランスのアヌシー国際アニメーションフェスティバルでノミネート上映され、国内でも、同年に第14回広島国際アニメーションフェスティバルでの「現代日本のアニメーション」特集と第16回文化庁メディア芸術祭で上映されている[2]。
全国25スクリーンという小規模公開ながら、初日からの2日間で映画観客動員ランキングで初登場第12位となった(興行通信社調べ)[19]。
注釈
出典
- ^ a b c “映画「SHORT PEACE」特集、大友克洋1万字インタビュー”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2013年12月18日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c d e f 真狩祐志 (2013年3月2日). “「SHORT PEACE」7月20日公開決定 大友克洋、森田修平、安藤裕章、カトキハジメ、4監督が競演”. アニメ!アニメ!. イード. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “INTRODUCTION”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c “大友克洋最新アニメ「SHORT PEACE」劇中写真を一挙20点独占公開”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2013年3月19日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “PRODUCTION NOTE”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 2022年12月1日閲覧。
- ^ “STAFF&CAST”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. オープニング. 2021年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g “九十九”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c “STAFF&CAST”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 九十九. 2021年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “火要鎮”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c “第16回 (2012年) アニメーション部門受賞作品 大賞 - 火要鎮”. 文化庁メディア芸術祭 (2022年1月29日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b “大友克洋監督に「SHORT PEACE 火要鎮」の映像表現の凄さを語ってもらった”. GIGAZINE. 株式会社OSA (2013年7月20日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b “STAFF&CAST”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 火要鎮. 2021年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g “GAMBO”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b “STAFF&CAST”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. GAMBO. 2021年2月13日閲覧。
- ^ a b c d “武器よさらば”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b c d e “STAFF&CAST”. 映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト. 武器よさらば. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “『SHORT PEACE 月極蘭子のいちばん長い日』映画とゲームがワンパッケージになって登場決定”. ファミ通. KADOKAWA (2013年9月19日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ a b c “大友克洋監督らが「日本」をテーマに作ったオムニバス映画「SHORT PEACE」製作発表会見”. GIGAZINE. 株式会社OSA (2013年3月22日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ “宮崎駿監督『風立ちぬ』が今年最高のオープニング! 順風満帆の1位スタート!”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ (2013年7月23日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ “アニメーション部門|大賞”. 第16回文化庁メディア芸術祭. 2013年3月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “毎日映画コンクール:大友克洋監督と「おおかみこども」の細田守監督ら受賞者が喜びの声”. MANTANWEB. 2021年7月17日閲覧。
- ^ “アニメーション部門|審査委員会推薦作品”. 第16回文化庁メディア芸術祭. 2013年3月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “アカデミー賞短編アニメ賞に森田修平監督『九十九』がノミネート!【第86回アカデミー賞】”. シネマトゥデイ. 2015年5月6日閲覧。
- 1 SHORT PEACEとは
- 2 SHORT PEACEの概要
- 3 火要鎮
- 4 GAMBO
- 5 武器よさらば
- 6 月極蘭子のいちばん長い日
- 7 受賞
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