1972年ミュンヘンオリンピックの陸上競技 トリビア

1972年ミュンヘンオリンピックの陸上競技

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/23 08:40 UTC 版)

トリビア

男子100m走競技において、当時同タイムで世界記録を保持し優勝候補と目されていたアメリカ代表のエディ・ハートとレイ・ロビンソンが遅刻により二次予選(準々決勝)を失格となる事件があった。原因はコーチのスタン・ライトがオリンピックの18ヶ月も前に作成されたレーススケジュールを選手に伝えていたためで、ライト本人もその後時間が変更されたことを知らされておらず、これが正しい時間であると信じていた。当日、夕方19時から(であると信じていた)レースに備えてABCテレビの本部で競技場行きのバスを待っている時に当人たちが出場すべき予選の放送がテレビで流れ、当初は一次予選の再放送であると考えていたがABCテレビのスタッフから二次予選の映像であると伝えられる。事態の重大さに気づいたハート、ロビンソン、ライトおよびロバート・テイラーは急いで会場に向かった。会場に到着後、レースのやり直しを審判団に訴えたものの認められず、結局3組であったテイラーのみ二次予選に参加でき、最終的にこの種目で銀メダルを獲得している。(なお、ハートとテイラーは4x100mリレーでは世界記録タイで優勝し金メダルを獲得した。)結果、ロビンソンのみメダルを獲得せずオリンピックが終わってしまったが、後年「(この事件に関して)ライトを非難するつもりはない。」と語っている。ロビンソンは2001年よりフロリダA&M大学のコーチに就任し、北京オリンピックの男子100m走および200m走で銅メダルを獲得するウォルター・ディックスも指導した。

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