鹿鳴館 (戯曲) オペラ

鹿鳴館 (戯曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 13:53 UTC 版)

オペラ

おもな刊行本

  • 『鹿鳴館』(新潮社、1957年3月5日) NCID BA30933105
    • 装幀:駒井哲郎。紙装。赤茶色帯。193頁
    • 収録作品:「鹿鳴館」「大障碍」「道成寺
    • カバー袖に「鹿鳴館」文学座公演の舞台写真6葉(撮影:剣持加津夫)。
    • 両見返しに伊藤熹朔による「鹿鳴館」文学座公演の装置平面図。
    • 帯(裏)に「杉村春子の名演技で、文学座の記念公演を飾った『鹿鳴館』は、好調渋谷実監督の文芸大作として松竹映画化鋭意進行中!」とあるが、この映画化は実現していない。
  • 文庫版『鹿鳴館』(新潮文庫、1984年12月20日)
    • カバー装幀:辰己四郎
    • 収録作品:「鹿鳴館」「只ほど高いものはない」「夜の向日葵」「朝の躑躅」
    • 自作解題:「作者の言葉(鹿鳴館)」「『鹿鳴館』について(文学座プログラム掲載)」「『鹿鳴館』について(毎日新聞掲載)」「あとがき(鹿鳴館)」「美しき鹿鳴館時代――再演『鹿鳴館』について」「『鹿鳴館』再演」「上演される私の作品――『葵上』と『只ほど高いものはない』」「『葵上』と『只ほど高いものはない』」「あとがき(夜の向日葵)」「『朝の躑躅』について」
    • のちにカバーに映画(1986年9月封切)のスチールを使用したものあり。
  • 『鹿鳴館』(ぬ利彦出版・名作舞台シリーズ、1990年10月27日)
    • 監修:戌井市郎。紙装。A5判。紫色帯。
    • 収録内容:「鹿鳴館」「美しき鹿鳴館時代――再演『鹿鳴館』について」
    • 付録:戌井市郎「『鹿鳴館』回想」。鹿鳴館上演記録
    • 口絵写真8頁8葉(歴代・影山朝子舞台写真7葉、舞踏会場面1葉)。本文中に舞台写真29葉。
  • 英文版『My Friend Hitler and Other Plays』(訳:佐藤紘彰)(Columbia University Press、2002年11月15日。他)

全集収録

  • 『三島由紀夫全集21(戯曲II)』(新潮社、1974年12月25日)
    • 装幀:杉山寧。四六判。背革紙継ぎ装。貼函。
    • 月報:矢代静一「とりとめもないこと」。《評伝・三島由紀夫 20》佐伯彰一「伝記と評伝(その11)」。《同時代評から 20》虫明亜呂無「『わが友ヒットラー』をめぐって」
    • 収録作品:「地獄変」「葵上」「若人よ蘇れ」「溶けた天女」「ボン・ディア・セニョーラ」「鰯売恋曳網」「班女」「熊野」「三原色」「船の挨拶」「白蟻の巣」「芙蓉露大内実記」「大障碍」「鹿鳴館」「道成寺
    • 同一内容で豪華限定版(装幀:杉山寧。総革装。天金。緑革貼函。段ボール夫婦外函。A5変型版。本文2色刷)が1,000部あり。
  • 『三島由紀夫戯曲全集 上巻』(新潮社、1990年9月10日)
    • 四六判。2段組。布装。セット機械函。
    • 収録作品:「東の博士たち」「狐会菊有明」「あやめ」「火宅」「愛の不安」「灯台」「ニオベ」「聖女」「魔神礼拝」「邯鄲」「綾の鼓」「艶競近松娘」「卒塔婆小町」「紳士」「只ほど高いものはない」「夜の向日葵」「室町反魂香」「地獄変」「葵上」「若人よ蘇れ」「溶けた天女」「ボン・ディア・セニョーラ」「鰯売恋曳網」「ボクシング」「班女」「恋には七ツの鍵がある」「熊野」「三原色」「船の挨拶」「白蟻の巣」「芙蓉露大内実記」「大障碍」「鹿鳴館」「オルフェ」「道成寺」「ブリタニキュス」「朝の躑躅」「薔薇と海賊」「むすめごのみ帯取池」〔初演一覧〕
    • 下巻と2冊組での刊行。
  • 『決定版 三島由紀夫全集22巻 戯曲2』(新潮社、2002年9月10日)
    • 装幀:新潮社装幀室。装画:柄澤齊。四六判。貼函。布クロス装。丸背。箔押し2色。
    • 月報:小林信彦「同時代の一読者として」、岸田今日子「わたしの中の三島さん」、〔天球儀としての劇場2〕田中美代子「詩から戯曲へ」
    • 収録作品:「室町反魂香」「地獄変」「葵上」「若人よ蘇れ」「溶けた天女」「ボン・ディア・セニョーラ」「鰯売恋曳網」「ボクシング」「班女」「恋には七ツの鍵がある」「熊野」「三原色」「船の挨拶」「白蟻の巣」「芙蓉露大内実記」「大障碍」「鹿鳴館」「『溶けた天女』創作ノート」「『鹿鳴館』創作ノート」

脚注


注釈

  1. ^ ヴィクトル・ユーゴーの『ルクレツィア・ボルジア』は、先夫との間にもうけた子と、現在の夫の間で苦悩するルクレツィアの物語である。ルクレツィアが最後に、自分を実の母とは知らないその子に殺されてしまう戯曲である。「ああ、おまえは私を殺す……私はおまえの母ですよ」という台詞で幕が閉じられる[9]
  2. ^ a b 幹事であった朝日放送は、放送当時はTBSJNN)系列であった。  

出典

  1. ^ a b c d 「舞台の多彩な魅力――『鹿鳴館』の成功」(松本 2010, pp. 86–89)
  2. ^ a b c 有元伸子「緊密に構成された絢爛たる大芝居」(太陽 2010, pp. 68–69)
  3. ^ a b c d 「『鹿鳴館』について」(毎日新聞〈大阪〉 1956年12月4日号)。三島 1984, pp. 354–355、29巻 2003, pp. 334–335
  4. ^ 井上隆史「作品目録」(42巻 2005, pp. 377–462)
  5. ^ 山中剛史「上演作品目録」(42巻 2005, pp. 731–858)
  6. ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
  7. ^ 久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」(事典 2000, pp. 695–729)
  8. ^ a b 「美しき鹿鳴館時代――再演『鹿鳴館』について」(新派プログラム 1962年11月)。三島 1984, pp. 357–359、32巻 2003, pp. 137–138
  9. ^ a b 「III 死の栄光――『鏡子の家』から『英霊の聲』へ 二つの事件――脅迫と告訴」(村松 1990, p. 316)
  10. ^ 今村忠純「『鹿鳴館』についてのメモ」(国文学解釈と鑑賞 1992年9月号)。太陽 2010, p. 68
  11. ^ 今村忠純「鹿鳴館【研究】」(事典 2000, pp. 414–416)
  12. ^ 「戯曲を書きたがる小説書きのノート」(日本演劇 1949年10月号)。27巻 2003, pp. 222–229
  13. ^ 「第一部 評伝 三島由紀夫――第三章 問題性の高い作家 『鹿鳴館』」(佐藤 2006, pp. 91–92)
  14. ^ 「『鹿鳴館』について」(文学座プログラム 1956年11月)。三島 1984, pp. 352–353、29巻 2003, pp. 326–327
  15. ^ 冉小嬌 2012
  16. ^ 「年譜 昭和31年11月27日」(42巻 2005, pp. 203–204)
  17. ^ 舞台劇 鹿鳴館”. テレビドラマデータベース. 2023年9月28日閲覧。
  18. ^ 鹿鳴館 前後編”. テレビドラマデータベース. 2023年9月28日閲覧。
  19. ^ NHKクロニクル | NHKアーカイブス”. NHKオンライン. 2023年9月28日閲覧。
  20. ^ 鹿鳴館”. テレビドラマデータベース. 2023年9月28日閲覧。
  21. ^ 鹿鳴館 Rokumeikan(新聞ラテ欄表記…鹿鳴館~華麗に踊る貴婦人達の大舞踏会!社交界の陰に咲く夫婦愛、親子愛…涙と感動の結末へ!!三島由紀夫の名作を完全映像化)”. テレビドラマデータベース. 2023年9月28日閲覧。
  22. ^ 樋口尚文「80年代「異業種映画」の栄光と挫折」『1980年代の映画には僕たちの青春がある』キネマ旬報社、2016年、188ページ
  23. ^ 山中剛史「三島映画略説――雑誌、新聞記事から」(研究2 2006, pp. 39–43)
  24. ^ 『完本 市川崑の映画たち』、2015年11月発行、市川崑・森遊机、洋泉社、P342~343





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