無外如大 文化財

無外如大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 00:16 UTC 版)

文化財

無外如大に由来する文化財として、宝慈院に伝わる頂相彫刻と、大聖寺に伝わる直筆の書状がある。いずれも鎌倉時代後期で重要文化財。この2点は景愛寺の住持職に継承されたものとされ、特に頂相彫刻は無外如大が理想の尼僧として崇敬されていた事を示すとされる[1][26]。このほかにも、無外如大の書状と伝わる文書が数点ある[27]

脚注

参考文献

書籍

  • バーバラ・ルーシュ『もう一つの中世像 比丘尼・御伽草子・来世』思文閣出版、1991年。ISBN 4-7842-0663-9 
  • 『尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化(展覧会カタログ)』産経新聞社、2009年。 
  • 『禅寺に伝わるものがたり(展覧会カタログ)』相国寺承天閣美術館、2023年。 
  • 『禅文化 特集「無外如大生誕800年 禅の尼僧」』 269巻、禅文化研究所、2023年。ISBN 9784881828014 
  • 中世日本研究所『無外如大尼 生涯と伝承 中近世の女性と仏教』思文閣出版、2024年。ISBN 978-4-7842-2079-3 

論文など

  • 山家浩樹「無外如大の創建寺院」『三浦古文化』53号、三浦古文化編集委員会、1993年。 
  • 山家浩樹「無外如大と無着」『金沢文庫研究』第301巻、神奈川県立金沢文庫(編)、1998年、NAID 40000514348 
  • 山家浩樹「如大縁由の寺院と室町幕府」『禅文化研究所紀要』第26巻、禅文化研究所、2002年、NAID 40005619554 
  • 山家浩樹「無外如大伝と千代野伝説の交流」『アジア遊学 古代中世日本の内なる「禅」』第142巻、勉誠出版、2011年、NAID 40018888905 
  • 徳田和夫「中世女人出家譚『千代野物語』について 付、伝本二種の翻刻」『国語国文論集』第23巻、学習院女子短期大学国語国文学会、1994年。 
  • 西山美香「顔を焼く女たち」『日本文学女性へのまなざし』風間書房、2004年。ISBN 978-4-7599-1450-4 
  • 西山美香 著「女性文化圏と縁起 尼僧の<聖地>としての真如寺」、堤邦彦徳田和夫 編『寺社縁起の文化学』森話社、2005年。ISBN 4916087593 
  • 西山美香「無外如大尼」『尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化(展覧会カタログ)』産経新聞社、2009年。 
  • 舘隆志「鎌倉期における禅宗の尼僧-玄海大姉・成道大姉・素妙尼から無外如大尼へ」『禅文化研究所紀要』第29巻、禅文化研究所、2008年、NAID 40015845701 
  • 永井晋『金沢北条氏の研究』八木書店、2006年。ISBN 4840620253 
  • 竹下ルッジェリ・アンナ「ジェンダーに対する江戸時代の臨済宗-白隠禅師を中心として」『研究所報』第31巻、南山宗教文化研究所、2021年、NAID 40022677124 

辞典など

WEBなど

関連項目

  • 景愛寺 - 京都市上京区西五辻東町(五辻大宮とも)にあった臨済宗の尼寺。室町時代に栄えるが応仁の乱などで荒廃し、のちに廃絶。大聖寺・宝慈院(別名、千代野御所)・宝鏡寺が法灯を継ぐ。
  • 真如寺 - 無学祖元の塔所として無外如大が創建。
  • 無学祖元 - 無外如大の師。
  • 安達千代野 - 無外如大と混同されることの多い人物。

注釈

  1. ^ 別史料では、金沢顕時と記すものが多い[7]
  2. ^ 山家は、無外如大の別号が無着と記される点については、鎌倉時代の史料『仏光国師語録』の記述からも推測できるため、誤記とは断定できないとし、そのために同号の別人の伝承が混同されたと推測している[10]。なお、14世紀の史料によると別人の無着も無学祖元の弟子と伝わっている[11]
  3. ^ また『資寿院置文』には、無着の娘が足利貞氏に嫁いだと記されるが、これも無外如大の伝承として伝わる事もある[11][10]
  4. ^ 無学祖元の没年は弘安9年(1286年)[1]
  5. ^ 玄海大姉や成道大姉など[16]
  6. ^ 関市春日神社の別当寺[20]

出典



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