澤村藤十郎 (2代目) 人物

澤村藤十郎 (2代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 18:04 UTC 版)

人物

東京都出身[1]。父は八代目澤村宗十郎、兄は九代目 澤村宗十郎であり、いとこには六代目 澤村田之助。妻・千代枝は十七代目 中村勘三郎の二女。新派女優の波乃久里子は義姉、十八代目 中村勘三郎は義弟にあたる。

紀伊國屋の歌舞伎役者として、六代目 澤村田之助とともに看板を背負う存在であるが、1998年脳梗塞を発症して右半身が麻痺し、後にリハビリを行っていた。

当たり役は「女形の歯」の田之助、「切られお富」のお富など。また、関西歌舞伎の復興にも努めた。

略歴

  • 1943年10月12日 八代目澤村宗十郎の次男として東京に生まれる。
  • 1957年1月 歌舞伎座仮名手本忠臣蔵』の一力娘お久で澤村精四郎(さわむら きよしろう)を名乗り初舞台。
  • 1958年 東映に移籍し、『神州天馬侠』『里見八犬伝』『十三人の刺客』などに出演。
  • 1964年5月 歌舞伎座『父帰る』の新二郎などで松竹復帰。
  • 1969年 第19回芸術選奨新人賞受賞。
  • 1976年9月 歌舞伎座『新版歌祭文(野崎村)』の久作娘お光、『碁太平記白石噺』宮城野妹信夫などで二代目澤村藤十郎を襲名。
  • 1978年 上方歌舞伎の低迷を打破すべく、「関西で歌舞伎を育てる会」(現「関西・歌舞伎を愛する会」)の結成に尽力する。
  • 1984年 CBCテレビすばらしき仲間』収録のため、二代目中村吉右衛門五代目中村勘九郎らとともに旧金毘羅大芝居を訪れ、この芝居小屋に魅せられる[2]。その熱意もあって、翌年から「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が始まる。
  • 1996年 刑事ドラマ『古畑任三郎』に出演。この作品が現代劇初出演となった。そこで演じた春峯堂のご主人役は、ファンからの評価も高い。
  • 1997年 第一回藤十郎の会開催
  • 1998年 脳梗塞で倒れ右半身が麻痺。
  • 2002年9月 第55回名古屋をどりで、新作舞踊劇、「鬼子母の解脱」の声を担当する。
  • 2008年5月 朗読公演で10年ぶりに舞台復帰[3]
  • 2010年7月 大阪松竹座で「関西歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念 七月大歌舞伎」夜の部、「弥栄芝居前 道頓堀芝居前」の構成を担当。
  • 2019年4月11日 第35回記念四国こんぴら歌舞伎大芝居記念トークショーに出演[4]

出演作品

テレビドラマ

映画

バラエティ


  1. ^ a b c d 読売年鑑2005 別冊.分野別人名録』(読売新聞東京本社,2005年3月13日発行,ISBN 4643050012)p.444より
  2. ^ "再現!こんぴら大芝居". NHK. 2021年8月24日. 2023年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月24日閲覧
  3. ^ 歌舞伎俳優の澤村藤十郎、復帰に向け朗読公演 2008年3月14日閲覧
  4. ^ “こんぴら歌舞伎 沢村藤十郎さんサプライズ登場 創成期の苦労話披露 中村屋兄弟と座談会”. 四国新聞. (2019年4月17日). https://news.line.me/issue/oa-shikokunews/fd548a8bdbe2?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none 


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