滑石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/27 14:48 UTC 版)
滑石(鉱物)
滑石 | |
---|---|
分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | Mg3Si4O10(OH)2 |
結晶系 | |
へき開 | 一方向に完全 |
モース硬度 | 1(基準) |
光沢 | 真珠光沢 |
色 |
|
条痕 | 白色 |
比重 | 2.7 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
滑石は、水酸化マグネシウムとケイ酸塩からなる鉱物で、粘土鉱物の一種である。
組成式は 製紙用の填料、プラスチック用あるいはゴム用の充填剤、陶磁器原料、化粧品用の顔料、医薬品(錠剤)用潤沢剤、農薬用担体、塗料用の顔料や増量剤に用いられる[1][2]。
安全性
滑石(タルク)自体はアスベスト(石綿)とは異なるものだが、産地によってはこれらの有害な物質が含まれている場合があることが知られている[1][6]。品質により含有量は大きく変わるが、不純物としてアスベストを含有することで中皮腫を誘発することがある[8]。
滑石(岩石)
滑石は、輝石、角閃石、カンラン石といったマグネシウムのケイ酸塩を主成分とする鉱物から成る岩石が熱水変成して生じる変成岩であり、前述の鉱物を主成分とし、他の鉱物と混ざった状態で産出することが多い。
- ^ a b c d e 北原愃夫. “日本の滑石の現状と問題点”. エネルギー・資源学会. 2023年10月27日閲覧。
- ^ a b c d e 須藤定久. “篆刻用印材(ろう石・滑石など)の話”. 地質調査総合センター. 2023年10月27日閲覧。
- ^ 食品添加物ADI関連情報データベース
- ^ 厚生労働省行政情報 添加物使用基準リスト 2
- ^ Current EU approved additives and their E Numbers、英国食品基準庁、26 November 2010
- ^ a b “34 タルク等石綿含有物を使用する作業”. 厚生労働省. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “小学校理科ハンドブック”. 大阪府教育センター. 2021年3月9日閲覧。
- ^ 石綿による疾病の認定基準の運用上の留意点について 2「石綿ばく露作業」について 厚生労働省労働基準局(2003年9月19日)2020年11月2日閲覧
- ^ “アスベスト混入タルク問題・ベビーパウダー問題の原点1987年そして1975年”. 全国労働安全衛生センター連絡会議 (2020年5月24日). 2021年7月19日閲覧。
滑石と同じ種類の言葉
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