桜井一枝 来歴・人物

桜井一枝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 22:46 UTC 版)

来歴・人物

大阪市淀川区十三で生まれ育った後に、大阪府立東淀川高等学校から大谷女子短期大学英語科[1]を経て、大阪テレビタレントビューロー(TTB)に所属した。軽妙な大阪弁と、主婦としての庶民的な感覚で、近畿地方テレビラジオ番組で長年活躍しているほか、幼い子供や若い女性のキャラクターボイスを得意とし、ナレーターとしても活動している。

MBSラジオでは、『ありがとう浜村淳です』の一部曜日で長らくアシスタントを担当する。『さてはトコトン菊水丸』(2009年3月まで同番組の後枠で放送されていた生ワイド番組)で「桜井さんは『ドラえもん』の声に似ているので、まるで浜村さんとドラえもんがトークしてるみたい」という投稿が紹介されたほどの濁声で、浜村淳のパートナーを務めてきた。ちなみに、TTBの解散後は、浜村が所属していた昭和プロダクションへ移籍した。さらに、昭和プロダクションで社長を務めた谷村淳司が「一丁目一番地」という芸能プロダクションを新たに立ち上げたことを受けて、2023年から浜村と共に一丁目一番地へ転じている。

また、MBSラジオの『土曜リクエスト』(1987年10月から2020年3月まで毎週土曜日の午後に編成されていた生放送による音楽リクエスト番組)シリーズで、32年半にわたってパーソナリティを担当。中でもシリーズ番組で共演した毎日放送の若手・中堅男性アナウンサーを「桜井チルドレン[注釈 1]と称するほどのやり取りを代々展開したことから、シリーズの終了に際しては、毎日放送社長(当時)の三村景一から「弊社の男性アナウンサーの育成に貢献した」という旨の感謝状が贈られた。

その一方で、ABCラジオの番組では、小山乃里子高野あさお永田まりの3名とセットで「ビューティー4(フォー)」と称されている。桜井のタレントデビュー直後に関西テレビのアナウンサーとして『4時だぜ!飛び出せ!!わいわいワイド』(同局で放送されていた「日本初」の子ども向けワイドショー番組)で共演していた桑原征平は、同局からの定年退職後に出演したABCラジオの番組やイベントで、桜井のことを(共演当時のふくよかな体型や太い脚から)「ピンコロビッチ」と呼んでいる。

『ありがとう浜村淳です』ではかつて、「十三の白雪姫」と呼ばれるなど、パーソナリティの浜村からそのことを定番のネタにされていた。2006年には地元・十三で撮影された映画『かぞくのひけつ』に、浜村とともに出演した。性病科の看護師役を任されたことから、出演番組ではネタ混じりで「女優デビューや」と言っている。

自他共に認める阪神タイガースの熱狂的なファンである。出演番組で同球団の話題が出ると、人が変わったかのような熱弁を振るうほどで、MBSラジオの番組・阪神戦中継では2016年から「十三の虎姫」と呼ばれている。阪神に捕手→コーチ→二軍監督→一軍監督として在籍していた矢野燿大(桜井と同じ大阪市の出身)が現役の捕手だった時期には、ラジオのレギュラー番組へ出演中にもかかわらず、公式戦のテレビ中継で矢野が登場するたびにラジオから「茶色い声」と呼ばれるほど激しい声援を送っていた。また、矢野のことを親しげに「矢野ちゃん」と呼んでいるため、矢野自身も桜井をファンとして「公認」する。MBSラジオの番組でインタビューを受けるたびに、「桜井さんに一言」というコメントを求められていた。『土曜リクエスト』シリーズの最終回(2020年3月14日放送分『桜井一枝&井上雅雄のるんるん土曜リクエスト ファイナル』)では、矢野から現役のスポーツアナウンサーでもある井上雅雄を介して、桜井を労うメッセージが伝えられている。

許永中とは高校の同級生である。


注釈

  1. ^ 『土曜リクエスト』シリーズにおいて、『時さんのまるごとリクエスト』と『青ちゃんのてるてるリクエスト』では男性アナウンサーの方が年上であったが、『西靖&桜井一枝のわくわく土曜リクエスト』以降に組んだ男性アナウンサーは年下であり、代理のアナウンサーも年下であることからこのように呼称された。

出典

  1. ^ a b c d e 『DJ名鑑 1987』三才ブックス、1987年2月15日、79頁。NDLJP:12276264/40 


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