日野・レンジャー 6代目(国外仕様:2015年- 、国内仕様:2017年 - )

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日野・レンジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 03:09 UTC 版)

6代目(国外仕様:2015年- 、国内仕様:2017年 - )

レンジャーFD
  • 2015年1月15日、世界に先駆けてインドネシアで新型500シリーズ (NEW GENERATION RANGER) が発表された[2][3]
  • 2017年4月5日、国内仕様を約16年ぶりにフルモデルチェンジ。通称17レンジャー。旧型車同様、一部特装系の標準キャブ仕様車に限り、ヘッドライトがキャビンに取り付けられた「ヘッドランプ移設車」のメーカーオプションが設定される[4]。長らくレンジャーの特徴でもあった橙レンズに赤いリフレクタがつく角型テールに別れを告げ、テールランプは新たに小糸製の新開発されたバックランプ一体型が装着されるようになる[5]。従来の2連テールと同じ規格・サイズで互換性もあり、レンズ面積が5:5から6:4に変更されており、赤ランプ内の反射鏡も2分割された。これによって電球式の3連テールは事実上消滅している。新開発の5.1L・直列4気筒SOHC16バルブ直噴ディーゼルを用いたA05C型エンジンが全車に搭載され、210psエンジン搭載車と190psエンジン搭載車はDPR-IIを採用し、尿素フリーを実現[6]。トランスミッションはカーゴ系の一部車種に、セレクターがダイヤル式のAMTPro Shift6またはPro Shift7)を設定。プロフィア同様に安全装備の充実が図られ、 プリクラッシュセーフティ、車線逸脱警報装置、VSC(車両安定制御装置)が全車に、スキャニングクルーズIIが260psエンジン搭載車と240psエンジン搭載車に(210psエンジン搭載車と190psエンジン搭載車はオプション設定)、ドライバーモニターがカーゴ系(ダンプ・ミキサーはオプション設定)にそれぞれ標準装備された。通信により車両情報を日野に送るICTサービス機能を装備している[7]
  • 2017年9月6日、GVW16tクラスのFGとGVW20tクラスのGKを追加(発売は9月21日)[8]
  • 2017年10月4日、2017年度グッドデザイン賞を受賞[9]
  • 2018年1月12日東京オートサロンに出品される[10]
  • 2019年4月10日、一部改良(発売は5月6日)。ヘッドライト操作を自動で行うオートマチックハイビームとオートヘッドランプを、一部特装系を除くLEDヘッドライト車に標準装備した他、可変配光型LEDヘッドランプをエアサス車にオプション設定した。ドライバーモニターも設置位置をインパネからピラーに変更し、サングラスやマスク着用時並びに運転姿勢が崩れた場合にも検知する様に精度向上が図られ、ドライバーモニターIIとなった。また、ハンズフリー機能付きBluetooth対応オーディオを全車型に標準装備した他、2019年9月1日より搭載が義務化される車載式故障診断装置(J-OBDⅡ)にも対応している[11]
  • 2021年8月2日、一部改良。オートヘッドランプ、サイトアラウンドモニターシステムを全車型に標準装備した他、プリクラッシュセーフティは自転車運転者検知機能や夜間歩行者検知機能が追加された。また、ドライバー異常時対応システム(EDSS)を一部車型に標準装備した。ドライバー異常時対応システムは、異常自動検知型と押しボタン型の併用で、異常自動検知型はドライバーモニターⅡや車線逸脱警報と連動し、異常を感知すると自動的に停止する。押しボタン型はドライバー自身がEDSSスイッチを押すことで作動する。ドライバーによるEDSSスイッチの誤操作対策として、EDSSキャンセルスイッチも装備している[12]
  • 2022年1月13日、メーカー完成車シリーズ(VQシリーズ)のVQウイングバンのラインナップを拡大。2022年1月以降におけるトランテックス製荷台のVQウイングバンの製造は、日野自動車古河工場にて一貫して行い、シャシーの製造はは日野が、ボディ架装はトランテックスがそれぞれ担当する[13][14]
  • 2022年3月4日、DPR-II(HC-SCR)搭載車がエンジン不正問題により出荷停止[15]
  • 2022年3月29日、DPR-II(HC-SCR)搭載車が国土交通省から型式指定の取消処分を受ける[16]
  • 2022年8月2日、エンジン不正問題に伴う国土交通省の指導により、DPR+尿素SCR搭載車が出荷停止[17][18]
  • 2022年11月1日、同年9月9日に国土交通省からDPR+尿素SCR搭載車の出荷再開を認めたことを受け、DPR+尿素SCR搭載車の生産を再開する予定[19][20]

  1. ^ キャブに規格型の角型2灯式ハロゲンライトを装備する「アッパーヘッドライト外観」も、標準キャブ車・ハイグレード仕様以外で選択可能であった。アッパーライト車は従前のスペースレンジャー用バンパー・フォグランプを装着するものの、バンパー装着ウインカーは省かれる。
  2. ^ 日野自、次世代中型トラックを世界初投入[車両]”. エヌ・エヌ・エー (2015年1月16日). 2015年1月16日閲覧。
  3. ^ Yongki Sanjaya (2015年1月15日). “Hino Luncurkan Truk Hino 500 Series New Generation Ranger” (インドネシア語). Liputan6. 2015年1月16日閲覧。
  4. ^ デュトロ標準キャブ車と同一のハロゲンヘッドライトが用いられる。但し、デュトロに設定されているHID仕様はレンジャーのキャブライト車には設定されない。
  5. ^ オプションでプロフィアと同型のLEDテールランプも選択可能。
  6. ^ 260psエンジン搭載車と240psエンジン搭載車はDPR+尿素SCRを採用。
  7. ^ 日野自動車、大型トラック「日野プロフィア」、 中型トラック「日野レンジャー」をモデルチェンジして新発売日野自動車 2017年4月5日(同年4月9日閲覧)
  8. ^ 日野自動車、中型トラック「日野レンジャー」に車型を追加して発売日野自動車 2017年9月6日(2017年9月16日閲覧)
  9. ^ 大型トラック「日野プロフィア」と中型トラック「日野レンジャー」が 2017年度グッドデザイン賞を受賞日野自動車 2017年10月4日
  10. ^ 日野自動車 (2018年1月9日). “日野自動車、東京オートサロン2018および大阪オートメッセ2018に新型「日野プロフィア」、新型「日野レンジャー」を出展”. 2018年1月13日閲覧。
  11. ^ 日野自動車、中型トラック「日野レンジャー」を改良して新発売日野自動車 2019年4月10日
  12. ^ 日野自動車、中型トラック「日野レンジャー」を改良して新発売日野自動車 2021年8月2日
  13. ^ a b お客様に最適商品をより早く提供するため、中型トラックのメーカー完成車「VQ」のラインアップを拡充して発売、古河工場でシャシから架装まで一貫生産日野自動車 2021年12月20日
  14. ^ 日野自動車が架装工場の新設で狙う効果ニュースイッチ 2021年12月29日
  15. ^ エンジン認証に関する当社の不正行為について日野自動車 2022年3月4日
  16. ^ 自動車製作者に対する行政処分を行いました国土交通省 2022年3月29日
  17. ^ 特別調査委員会による調査結果および今後の対応について日野自動車 2022年8月2日
  18. ^ 日野自動車(株)の排出ガス・燃費性能試験における不正行為について国土交通省 2022年8月2日
  19. ^ 今後の生産活動について「信頼される製品づくり」のための「人づくり」を再徹底 日野自動車 2022年9月16日
  20. ^ 日野自動車に対する対応について国土交通省 2022年9月9日
  21. ^ 三菱ふそう ファイターミニヨン、いすゞ フォワードジャストン、日産ディーゼル コンドルSなど
  22. ^ 『砂塵を駆ける夢―HINO』JAF出版社、1997年、72頁。ISBN 4788680424 
  23. ^ ダカール・ラリー2021に参戦する日野レンジャーのボディにヨシムラの文字!
  24. ^ ダカールラリーとカミオン
  25. ^ 日野、「ダカールラリー2012」に新レーシングトラックで参戦 「レンジャー」をミッドシップ化して戦闘力向上 Car Watch 2023年11月3日閲覧
  26. ^ 日野自動車. “ダカールラリー > HINO Team SUGAWARA > レーシングトラック”. 2014年1月19日閲覧。
  27. ^ 冒険から競技へと進化したダカール・ラリー 「常勝軍団・日野チームスガワラ」が魅せた底力!
  28. ^ 『HINO THE DAKAR RAKKY Great Run RALLY MAKES SERIES 砂塵を駆ける夢』
  29. ^ ダカールラリーの歴史と日野レーシングカミオンの挑戦
  30. ^ フランスレポート
  31. ^ No.243 「久し振りにル・マンのガレージに来ております。」 – 菅原さんからの手紙
  32. ^ "ダカールの鉄人"菅原義正のダカール・ラリー引退について日本レーシングマネージメント・日野自動車 2019年4月23日
  33. ^ "日野チームスガワラ"、さらなる高みを目指した新チーム体制を発表日野自動車 2019年6月3日
  34. ^ ダカール・ラリー2022参戦車両が完成日野自動車 2021年10月25日
  35. ^ 菅原義正 モータースポーツ経歴
  36. ^ 菅原照仁 モータースポーツ経歴
  37. ^ ヒストリー&レースレポート






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