底生生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 00:43 UTC 版)
生息環境による分類
- 硬基質底
- 岩礁底、転石、砂利
- 堆積物底
- 砂礫、海砂、中粒砂、細砂、砂泥
有害物質のある生育環境における底生生物の生育
底生生物の生育と底質に含まれる重金属等の有害物質とは負の相関関係があること定性的には知られているが、定量的な把握のためのデータ収集が行われている。
底生生物の調査方法
底生生物の定量調査は絶対密度として表すのが一般的である。
- コドラート法
- 方形枠(コドラート)を用いて移動能力が少ない生物を対象にして調査する方法。
- コアサンプル法
- アクリルパイプやコアサンプラーによって筒状の底質サンプル内に捕捉された生物を調査する方法。潮下帯から深海まで利用される他、シャベル等で掘りにくい深いところに棲む生物の捕捉にも用いられる。
- トロール網、かご網、ドレッジ
- 絶対密度が低い場合、移動性が高い場合に用いられる。
- ヤビーポンプ
- 自転車ポンプに似ている形状のは具の一種。筒の中を陰圧にし円筒状のは具を素早く嵌入させる。短時間にシャベル等で掘りにくい深いところに到達でき、そこに棲む生物の捕捉にも用いられる。
底生生物の役割
二枚貝類は水中のプランクトンや有機懸濁物を餌とすることで水質浄化[3]を、ゴカイ類などは底泥を食べて排泄したり、動くことで底泥に穴を開けて水の交換を促したり、分解者としての役割を果たしている。また、魚の餌として食物連鎖の下位にあるものが多い。
関連項目
底生生物と同じ種類の言葉
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