国会対策委員会 概要

国会対策委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 08:26 UTC 版)

概要

各党の国対(委員長、委員長代理、副委員長、委員など)は、相互に密接に連絡を取り合い、本会議や重要法案を抱える常任委員会、特別委員会の日程を、俗に「国対委員長会談」と呼ぶ非公開の場で協議する。その成案は、衆参両議院の常任委員会の一つである議院運営委員会議運)で協議される。議運の理事は各党の国対幹部を兼任している。長年に渡り国対を務め他党とのパイプを作り上げた議員は、特に自民党において国対族と呼ばれ、国会運営に際して重宝されていた。

先進国の多くは議長などが中心となり議院を運営するのに対し、日本では行政府が立法府に対して法案の審議を求める法的根拠が存在しないため、法的には非公式機関である政党の国対関係者が水面下で運営に関わるいわゆる「国対政治」が発達した。

1980年社公合意以降、日本共産党は会談から排除されてきたが、1990年代後半からの政界の枠組みの変化により、書記局長が他党の幹事長と同列に幹事長・書記局長会談に参加したり、民主党、社民党、国民新党と共に、野党国会対策委員長会談を開いたりし、排除は解消された。

その後、常に自民・非自民双方に対して是々非々の方針を採る日本維新の会が誕生すると、排除されないどころか双方から懐柔の対象とみなされるようになった。こうして与野党同士の国対政治は主要全会派を巻き込んで続くことになった。

日本の各政党の国会対策委員会

自由民主党国会対策委員会[1]

(2024年2月27日現在)

 (2023年1月31日現在)

立憲民主党国会対策委員会[3][4]

(2022年10月18日現在)

公明党国会対策委員会[5]

(2022年9月26日現在)

 (2022年9月26日現在)

日本維新の会国会議員団国会対策委員会

(2022年9月7日現在)

  • 委員長 遠藤敬
  • 委員長代行 東徹
  • 参議院国会対策委員長 東徹
  • 参議院国会対策委員長代理 柴田巧
国民民主党国会対策委員会[7]

(2023年12月13日現在)

日本共産党中央委員会国会対策委員会[8]

(2023年1月23日現在)

れいわ新選組国会対策委員会
教育無償化を実現する会国会対策委員会
社会民主党全国連合国会対策委員会[9]

脚注


  1. ^ 国会対策委員会”. 自由民主党 (2023年1月31日). 2023年2月20日閲覧。
  2. ^ 参議院自由民主党”. 自由民主党 (2023年1月31日). 2023年2月19日閲覧。
  3. ^ 役員一覧 - 立憲民主党”. 立憲民主党 (2021年12月6日). 2021年12月8日閲覧。
  4. ^ “立憲、参院執行部人事を決定”. 朝日新聞. (2022年7月30日). https://www.asahi.com/articles/DA3S15372903.html 2022年8月3日閲覧。 
  5. ^ 国会対策委員会 | 党概要”. 公明党. 2023年4月13日閲覧。
  6. ^ 参議院公明党議員団役員 | 党概要”. 公明党. 2023年4月13日閲覧。
  7. ^ 党役員 - 国民民主党”. 国民民主党 (2022年12月13日). 2023年12月15日閲覧。
  8. ^ 日本共産党国会議員団”. 日本共産党. 2023年4月13日閲覧。
  9. ^ https://sdp.or.jp/statement/20220216-political/


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