上遠野浩平
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人物
本人は漫画家の荒木飛呂彦に影響を受け、インタビューでも荒木について受けた影響を語っている。代表作「ブギーポップシリーズ」では荒木と同様に、作中に登場する固有名詞等が海外のミュージシャンや曲名を元にしているが、洋楽を聴き始めたのは『ジョジョの奇妙な冒険』の影響と述べている[8]。好むジャンルはパンクをはじめ、ファンク、ニュー・ウェイヴ、ヒップ・ホップなど。また鑑賞が主で、楽器に苦手意識があるため自身で演奏に興味を持つ事はなかったと述べている。
小説ではアーサー・C・クラークやロバート・A・ハインライン、アントン・チェーホフ、フィリップ・K・ディック、太宰治、筒井康隆、山田正紀、島田荘司などの有名作家の作品を始め、特にSF作品は勉強の為に数多く読み込んだ事を語っている[9]。また、先述した視点ずらしの技法は氷室冴子が得意としていたものであった旨を話している[9]。
出版社やレーベルを問わず、独特なあとがきを書く。これは上遠野がデビュー作において、あとがきを執筆する際に、当時の風潮としてライトノベルのデビュー作では、関係者に対する礼に終始したあとがき(私信)が多かった事に「小説家としては何か違うな」と疑念を抱いたため、と答えている。あとがきの内容としては、本編に関連したテーマに沿った自身の考えを述べ、最後にそのテーマについて自問自答した後、(まあいいじゃん)と締めくくることが多い。
雑誌『アニメージュオリジナル』(徳間書店)では編集者との対談形式による、アニメ作品批評と解説の連載を持っており、古典の名作から新規のヒット作まで幅広く作品を語る。自身の作風と同様、必ず作品をまず広く肯定した上で独自の解釈や視点から分析を行い、語るスタンスをとっている。
- ^ “上遠野浩平先生インタビュー”. Anima Solaris. 2007年9月21日閲覧。
- ^ “波状言論 09-a号”. 東浩紀. 2008年8月8日閲覧。
- ^ 金原亭小駒 [@@kingente11thNo5] (2019年9月25日). "そしてお知らせです!ただ今人気急上昇中!!一門の先輩、左吉改め古今亭ぎん志兄さんが真打昇進披露興行が開催中です!後ろ幕はではなんとブギーポップが笑ってます!!!作者の上遠野浩平さんは兄さんの従兄弟だそうです。 披露興行はまだまだ始まったばかり、ご来場お待ちしております!!!—". X(旧Twitter)より2019年9月27日閲覧。
- ^ 第一次選考通過、第二次選考で落選、『ドラゴンマガジン』平成3年/1991年10月号「選考経過」
- ^ 本作はソノラマ文庫での出版は見送られたものの、電撃文庫からデビューした後、「虚無を心に蛇と唱えよ」、『機械仕掛けの蛇奇使い』としてその構想は日の目を見ることになった。他に5つほどのバージョンがあったという。(『機械仕掛けの蛇奇使い』「著者近影」の文より)
- ^ 講談社刊 『ファウスト』2005 SPRING Vol.5 「スーパートークセッション」。
- ^ 講談社刊 『ファウスト』 2005 SPRING Vol.5 東浩紀 『波状言論』 序文
- ^ “波状言論 10-a号”. 東浩紀. 2008年8月8日閲覧。
- ^ a b c 講談社刊 『ファウスト』 2005 SPRING Vol.5 東浩紀 『波状言論』
- ^ “第4回ジャンプ恋愛小説大賞|JUMP j BOOKS”. 集英社. 2020年9月8日閲覧。
- ^ “【アフターコロナの恋愛事情】『しずるさんと見えない妖怪 ~あるいは、恐怖と脅威について~』上遠野浩平|JUMP j BOOKS”. note (2020年11月6日). 2020年11月6日閲覧。
- ^ ブギーポップの衣装について論じている。
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