ファセル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 02:59 UTC 版)
日本での販売
当時の日本においてファセルの大型モデルは無縁の存在であったが、ファセリアはアバルトやグラースも扱っていた当時の大手バイク輸入ディーラー・山田輪盛館によって数台が輸入されている。
愛用した著名人
ファセル・ヴェガは多くの著名人から愛された。レーシングドライバーのスターリング・モスやモーリス・トランティニアン、画家のパブロ・ピカソ、俳優トニー・カーティスやエヴァ・ガードナー、さらにサウジアラビアのプリンスらに愛用された。
なお、作家のアルベール・カミュは1960年、ガリマール書店幹部の運転するファセル・ヴェガで事故死している。
主なモデル
- 1954年 ファセル・ヴェガ FV
- 1957年 ファセル・ヴェガ HK500
- 1958年 ファセル・ヴェガ・エクスランス
- 1963年 ファセル・ヴェガ・ファセリア F2-63
- 1963年 ファセル・ヴェガ・ファセルII
ギャラリー
ファセル・ヴェガ
-
ファセルFVS(1955)
-
FV4タイフーン(1957)内装
ATのボタンセレクター、計器類、空調スイッチやラジオなどを、垂直に切り立つフォーボワのパネルに配置 -
FV4のエンジンルーム
クライスラーV8上のエアクリーナーまでもが曲面デザインされていた -
エクスランス
Bピラーを廃し観音開き式ドアを採用した大型4ドアセダン。写真はEX1 -
2台のエクスランス
奥手は1961年以前のEX1、手前は61年以降のEX2で、フロントウインドウやテールフィン形状に違いがある -
HK500クーペ(1961)
コーチビルダーとしての作品・製品
他社製シャーシにカロシェ(コーチビルダー)としてスポーティタイプのボディを架装した製品。フォード・フランスやシムカ向けは各社の半量産カタログモデルであった。
-
ベントレー・マークⅥ・クーペ(1951)
バティスタ・ピニンファリーナのデザインでファセルがボディ製作した特注車。グリル以外ではベントレーと判らないほどモダナイズされている -
フォード・コメート(1952-54)
フォード・フランスの中型車ヴデットをベースに作られたファセル製ボディのクーペ -
シムカ・アロンドP60「オケアーヌ」(1960)
シムカベースのオープンモデル
関連項目
- ファセルのページへのリンク