セブ インフラ

セブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/17 08:30 UTC 版)

インフラ

マクタン・セブ国際空港

セブ市の空の玄関は、隣接するラプ=ラプ市に位置するマクタン・セブ国際空港である。同空港からはフィリピン国内各地に加え、香港マレーシアシンガポールタイ日本中国韓国といったアジア各地へと直行便が設けられている。2018年には新しいターミナル、滑走路が完成。免税店なども拡充されて利便性が大幅に拡充された。[16][17] セブには多数の国際線や貨物便が就航しており、さらに首都マニラニノイ・アキノ国際空港を経由することで、世界各地へと結ばれている。市の電力の大半は、ビサヤ諸島の多くの島々と同様、レイテ島地熱発電により賄われている。石炭火力発電所も存在するが、これらは環境への影響から議論となっている。新たな石炭火力発電所が建設されており、完成後は市を既存の電力ネットワークから独立させることが想定されている。

セブには国内/国際があり、セブ港湾庁 (Cebu Port Authority) により管理されている。港は約3.5kmにも渡る係留スペースとともに市の海岸線の大きな範囲を占めており、ビサヤ諸島やミンダナオ島を巡る航路の80%以上がセブを拠点としている。

サウス・ロードから見たセブのスカイライン

South Road Properties (SRP) は、セブのセントラル・ビジネス・ディストリクトの沿岸部で進められている広さ300ヘクタールの再開発計画である。この再開発は、娯楽施設や住居、ビジネスといった様々な目的に進められている。[15] 計画はフィリピン経済区庁 (PEZA) の下、日本の国際協力銀行 (JBIC) の資金により進められている。[18] SRPにはセブ海岸道路と呼ばれる12kmの4車線道路が走っており、路上からはセブの南海岸とボホール島を眺めることができる。

通信環境としてはブロードバンド回線とワイヤレスインターネット接続が利用可能であり、大手通信会社によるサービスが提供されている。

1990年代にはInayawan埋立処分場が建設され、市のゴミ問題が緩和された。しかし、同処分場も限界が近づいており、州政府は新たにメトロ・セブの北部と南部に計2つの処分場を建設することを計画している。2005年6月、市は法律によりゴミの分別を義務付けた。

公共交通機関としては、市街ならびに都市圏全域でジープニーバス、それにタクシーが運行されている。市では、市内とマンダウエラプ=ラプタリサイといった近隣都市との間の交通を改善するために、バス高速輸送システム (BRT) の導入が可能かの調査を進めている。これはマニラ首都圏マニラ・ライトレール・トランジット・システムと同様の発想によるものだが、よりコストが抑えられている。BRTはラテン・アメリカで広く導入されており、現在ではアメリカオーストラリアインドネシアにも広がっている。計画では、セブ・ビジネス・パークならびにNorth Reclamation Area、South Road Properties、マクタン・セブ国際空港を通る路線が考えられている。


  1. ^ a b Population and Annual Growth Rates for The Philippines and Its Regions, Provinces, and Highly Urbanized Cities” (PDF) (英語). 2010 Census and Housing Population. フィリピン国家統計局. 2013年10月20日閲覧。
  2. ^ 地球の歩き方 D27 フィリピン 2013~2014年版. ダイヤモンド社. (2012). pp. 219. ISBN 978-4-478-04369-1 
  3. ^ Climatological Normals of Cebu”. Hong Kong Observatory. 2011年10月10日閲覧。
  4. ^ Cebu rises to 8th best site for BPOs”. Sun Star Cebu. 2013年3月18日閲覧。
  5. ^ Metro Manila, Cebu among top global BPO destinations”. Yahoo! Philippines. 2013年3月18日閲覧。
  6. ^ Non-voice overtakes voice operation in Cebu”. Sun Star Cebu. 2013年6月25日閲覧。
  7. ^ Philippines Now the Fourth Largest Shipbuilding Country in the World”. Sun Star Cebu. 2013年6月25日閲覧。
  8. ^ TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU) Holds 25th Anniversary Ceremony | The Japan Times, 01/10/2020 2:00 pm
  9. ^ Filipino shipbuilding workers hailed for skills, work ethics | Philippine News Agency, July 25, 2019, 8:22 pm
  10. ^ Cebu Pacific Air - History”. Seat Maestro. 2013年6月27日閲覧。
  11. ^ Philippines Budget Carrier Cebu Pacific Is World No. 1 In Growth[リンク切れ]
  12. ^ Cebu Pacific Reaches 50 Million Passengers Mark
  13. ^ Cebu Pacific to launch budget long-haul flights in Q3 2013”. Cebu Pacific Air. 2013年7月5日閲覧。
  14. ^ Real estate sector fastest growing industry in Cebu”. Sun Star Cebu. 2013年6月25日閲覧。
  15. ^ a b About South Road Properties”. City Government of Cebu. 2013年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月20日閲覧。
  16. ^ アーカイブされたコピー”. 2012年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月24日閲覧。
  17. ^ アーカイブされたコピー”. 2008年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月21日閲覧。
  18. ^ The Official Cebu City Government Forum”. Republic of the Philippines: Cebu City Government. 2010年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月12日閲覧。
  19. ^ a b c 『地球の歩き方 フィリピン2016~2017』(ダイヤモンド社)






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