スズキ・セルボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 07:26 UTC 版)
5代目 HG21S型(2006年 - 2011年)
スズキ・セルボ(5代目) HG21S型 | |
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SR | |
SR リア | |
概要 | |
販売期間 | 2006年11月-2011年2月[11] |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
K6A型 658cc 直3 DOHC VVT K6A型 658cc 直3 DOHC インタークーラーターボ(SRは直噴ターボ) |
変速機 | CVT / 4速AT |
サスペンション | |
サス前 | マクファーソンストラット式 |
サス後 | I.T.L式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,360mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,535 - 1,545mm |
車両重量 | 790 - 870kg |
その他 | |
生産台数 | 不明[12] |
系譜 | |
後継 | 3代目MRワゴンに統合(事実上) |
年表
- 6代目アルト等の機構部を踏襲しつつ、円弧をモチーフとした動感あるデザインで個性を演出している。ボディは5ドアのみ。これは5代目モデル開発時に「女性ユーザー向けにMRワゴン、男性ユーザー向けにセルボ」と性格を分けたためで、初代MRワゴンのワンモーションフォルムをこのセルボが受け継いだ格好になった。ジャンルとしては、フロンテ・クーペや初代セルボに通じるところがあるが、パッキング性能(荷物の載せやすさ)を意識している。チーフデザイナーは同社の結城康和が務めた。
- 上級グレード車はBluetoothを用いた携帯電話のハンズフリーシステムを標準で備える。また、MRワゴンと同様にキーレススタート機能を有する。目標月間販売台数は5,000台とされていた。
- 2007年(平成19年)
- 6月5日 - 「G」をベースに、各種スポイラーや14インチアルミホイールなどを装着し、よりスポーティーさを増した特別仕様車「Gリミテッド」を発売。
- 10月 - 2007年度のグッドデザイン賞を受賞。
- 10月16日 - ガソリン直噴ターボエンジンと7速マニュアルモード付きCVTを搭載したスポーツグレード「SR」を追加。
- SRは、日本初となる直噴+ターボ+CVTの組み合わせにより、最高出力64PSという高出力ながら、セルボシリーズの中ではNAモデルも含めた中で最も燃費の良いグレードであった(23.0km/L)。
- 同時に、既存グレードについても、SRと同様にエンジンマウントの液封化、サスペンション改良、ボディーカラー追加などのマイナーチェンジを実施した。
- 2008年(平成20年)5月26日 -「G」の燃費性能を改善。同時に「G」は新燃費計測基準であるJC08モード走行による燃費情報を公開した。
- リアシートリクライニングの全車標準装備、ボディーカラーの追加(ノクターンブルーパール、クラッシーレッドパール、クリアベージュメタリック、アンティークローズメタリック[注釈 2])などの一部改良を施し、「G」をベースにスポーティーでスタイリッシュな外装と薄灰色の内装色、アルカンターラ&ファブリックシート表皮などを装備した特別仕様車「GリミテッドII」を発売。
- 2009年(平成21年)5月20日 - 一部改良。
- 「G」はフロントバンパーとフロントグリルのデザインを変更。「TX」は「SR」と同一のフロントエアロバンパーとフロントグリルを採用。「SR」は14インチアルミホイールのデザインを変更。内装ではシート表皮(「SR」のセットオプション車を除く)、ステアリングホイールのデザインを変更、「TX」は本革巻ステアリングにオーディオスイッチを追加し、「SR」以外のグレードに標準装備のCDプレイヤーはUSB接続ユニットに対応すると共に、高級感を演出する為、シルバー塗装に変更された。
- ボディカラーはブリーズブルーメタリック、ブルームピンクメタリック、ルナグレーパールメタリックの3色を追加[注釈 3]した上で既存色を整理し全7色の設定とされた。
- 特別仕様車として発売されていた「GリミテッドII」はベース車である「G」の仕様変更やステアリングにオーディオスイッチを追加するなどの変更を受け、「Gリミテッド」に名称を変更した上でカタロググレードに昇格。「T」は廃止された。
- 自然吸気エンジンの燃費が向上(21.5km/L→22.0km/L)されたため、「G」と「Gリミテッド」の2WD車は「平成22年度燃費基準+15%」を達成。既存の「SR」と共に「環境対応車普及促進税制」に適合した。
- 2011年(平成23年)
- 1月[13] - 生産終了。以後は在庫のみの対応となる。
- 2月 - 前月登場の3代目MRワゴンに統合される形で販売終了。これによりセルボは34年(8年のブランクあり)の歴史に幕を閉じた。
- CMキャラクターには佐田真由美が起用されていた。
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Gリミテッド
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Gリミテッド リア
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T
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T リア
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TX
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TX リア
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G
-
G リア
注釈
- ^ 従来の乗用車としてのフロンテは廃止され、アルトに統合された。
- ^ 「SR」はノクターンブルーパールのみ追加設定、アンティークローズメタリックは「GリミテッドII」のみ設定。
- ^ ブリーズブルーメタリック、ブルームピンクメタリックは「G」、「Gリミテッド」、「TX」で、ルナグレーパールメタリックは「SR」で設定可能。
出典
- ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第62号21ページより。
- ^ 講談社ブルーバックス (B-489)「エンジンの再発見―水素自動車への挑戦」
- ^ “1970年代の水素エンジン車復元 スズキ、20日から展示”. 静岡新聞 (2018年2月18日). 2018年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月8日閲覧。
- ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第13号23ページより。
- ^ “スズキ セルボ 1988年式モデルの価格・カタログ情報” (2022年9月23日). 2022年9月23日閲覧。
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第15号23ページより。
- ^ “セルボ(スズキ)1988年1月~1990年6月生産モデルのカタログ”. 2022年9月23日閲覧。
- ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第65号21ページより。
- ^ “セルボ・モード(スズキ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車なら【グーネット】”. www.goo-net.com. 2022年11月28日閲覧。
- ^ “セルボモード(スズキ)のカタログ”. 2022年9月23日閲覧。
- ^ “スズキ セルボ 2006年式モデルの価格・カタログ情報”. 2022年9月23日閲覧。
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第24号19ページより。
- ^ “セルボ(スズキ)のカタログ”. 2022年9月23日閲覧。
- 1 スズキ・セルボとは
- 2 スズキ・セルボの概要
- 3 3代目 CG72V/CH72V型(1988年 - 1990年)
- 4 4代目 CN/CP21S/22S/31S/32S型(1990年 - 1998年)
- 5 5代目 HG21S型(2006年 - 2011年)
- 6 車名の由来
固有名詞の分類
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