シンセサイザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 01:11 UTC 版)
その他
- 日本においては、シンセサイザーに関わりを持つ人々の団体「日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(旧称日本シンセサイザープログラマー協会)」(代表理事松武秀樹)がある。
- NHKの「みんなのうた」で1980年10月 - 11月に放映された曲の中に『ミスターシンセサイザー』という作品がある。詳細は当該項目を参照。
- 超新星フラッシュマンには遺伝子シンセサイザーという架空の道具が登場する。これは名前通り対象者の遺伝子を改変することに用いる一方で楽器としての機能は持っていない。詳細はフラッシュマンの項目を参照。
脚注
注釈
- ^ チップ音源が提供するシンセサイズ方式は、矩形波のみ/基本波形のみ/波形メモリ方式/簡易アナログシンセ/FM音源/PCM音源 と実に様々だが、PCM音源を除きビット深度が低くローファイな傾向がある。なおチップ音源の特殊な利用法として、音響合成は主にアプリケーション側でソフトウェア的に行い、チップ音源は単なるD/Aコンバータの一種として扱うケースもあり(典型的には声の再生等)、その場合システム全体としてはソフトウェア音源の一種と見なせる場合もある。
- ^ LA音源とは、2系統トーンジェネレータの加算(内部的レイヤー)や乗算(リングモジュレーション)といった「線形演算」を標榜したデジタル音源だった。これらの演算はアナログ時代からよく使われていた処理だが、ローランドはフィルタを含む全処理をデジタル化し、短いサンプル波形の活用(アタック部やループ)、内蔵デジタルエフェクトによるトータルな音作り等を含めてこの音源の特徴として宣伝した。LA音源登場時、FM音源を除くデジタルシンセは、音色作成上の判断からアナログ・フィルタを追加した製品が多く(E-mu/Ensoniq/PPG/Waldorf等)、後発ながらデジタルフィルタを採用するローランドの試みは画期的だったとも言える。ただしLA音源が採用したデジタルフィルタは、従来のアナログフィルタ最大の魅力である歪みによる色づけを再現しておらず、また最上位2機種(D-50, D-70)以外ではレゾナンス・パラメータも省略されたため、平板な音色変化しか得られなかった。LA音源の後には、音楽制作機能を統合した音楽ワークステーション(KORG M1)や、長いサンプル時間とリアルな音を特徴とするPCM音源(ROMpler. E-mu Proteus等)が登場して市場を席巻しており、特に後者は完成度の高いデジタル・フィルタを搭載したので、LA音源はすぐに陳腐化し、ローランド自身もLA音源というマーケティング用語を二度と使わなくなった。
- ^ a b c d 国内各社のシンセサイザ製品第1号モデル:
- 1973/3: コルグ miniKORG 700 [1]
- 1973/7: ローランド SH-1000 †
- 1973: ヒルウッド Blue Comets 73
- 1974: ヤマハ SY-1
- 1974: エース電子工業/ACE TONE AP-100/SY 100
- 1974/5: ローランド SH-3 *†
- 1975: 日本ハモンド Model 102200
- 1976/10: エース電子工業/ACE TONE PS-1000 *†
- 1977: カワイ/テスコ S100F, 松下/Technics SY-1010
- 1978: 日立/Lo-D HMS-30, PAX ELECTRONICA Sygnus
- 1979: (パール SYS-950), (カシオ VL-Tone VL-1)
- 1982: パール Polysensor PK-801/701*
- 1983: セイコー DS-101/202/310/320
- 1984: アカイ AX80, カシオ CZ-101*
- 2008: 学研 SX-150
- 2009: REON DRAFT BOX-S
- †印の発売年月は リットーミュージックの雑誌「キーボードマガジン」記事に基づいた. ([2])
- ^ AMDEK (1983年ローランド ディー. ジー.に社名変更)はローランドの関連会社で、設立当初には 電子楽器組立キット や PC用アナログシンセ・インタフェース(CV/GATE規格) CMU-800、CMU-810 等を扱っていた。現在はコンピュータ周辺機器(大型カラープリンタ、カッティングマシン、3Dスキャナ/3Dプロッタ等)を扱っている。
- ^ WAVE KITとは、1975,6年頃秋葉原にあったシンセサイザー自作キット専門店の名前だと言われている。製品名に関し、基板に記された型番と名称を参照した例はほとんど見当たらず、店頭や通販広告等では “Micro Wave Synthesizer” の呼称が一般的だったので、ここではそれを採用した。後にドイツで登場したPPG WAVEや Waldorf MicroWaveを連想させる呼称だが、波形テーブルは搭載していない。ドイツの SYNRISEデータベース には「ネット上の情報は日本語サイトしかない」と書かれており、おそらく日本国内でのみ流通した製品だと推定される。当時は他にも下記の自作キットが日本国内で販売されていた。
- ^ Surf Synthesizer (環境音発生器)とは、海の波のようにゆったりとした周期的効果音を出す装置で、当時の怪し気な宣伝文句によれば「脳波を波の周期に引き込み、α波へと誘導して深い瞑想状態(リラックス)を得る」、という触れ込みのエレクトロニック・ガジェットだった。1970年代初頭に有名なエレクトロニクス・ホビー雑誌の記事(*)で好事家の知るところとなり、以降、各種ホビー雑誌や自作キット(WAVE KIT)、電子ブロック回路集等でバリエーションが繰り返し紹介された。
- * Popular Electronics誌 1972年2月号, John S. Simntonの記事
- Triadex Muse (1971年)
- つまみ操作で14兆パターンの音楽フレーズを生成する自動演奏装置。
- 人工知能の父マービン・ミンスキー教授とその弟子エドワード・フレドキンが開発、一般販売された。完全デジタル構成で音色とフレーズの自由度を備えたこの製品は、デジタルシンセサイザーとしてもデジタル・シーケンサとしても世界最初の製品と言われており [6][7]、歴史年表を作る上で非常に扱いに困る逸品である。
- IoniCamera (1970年代)
- 広告によると、音に反応して画像パターンが変化しつづける一種のヴィデオ・シンセサイザー。
- EMSの米国代理店Ionic Industriesの製品。同社はEMS VCS3互換のシンセ ionic performer も発売していた。
- EMS REHBERG VIDEOSIZER-L1 (1979年前後)
- EMSのドイツの関連会社 EMS REHBERG のミュージック・ビデオ・シンセサイザー。
1979年の 第1回ars electronicaのポスター は同製品の生成画像らしい。
- ^ 日本ハモンドは、1970年にハモンドと阪田商会(海外事業部門)の提携により設立された合弁会社で、ヨーロッパの多くの地域と極東地域へのアメリカ製ハモンド製品供給と、日本製ハモンドOEM製品の製造/販売/輸出を行った [8][9]。
また1972年の梯退社後、1970年代のある時期エース電子工業の再編に伴い製造販売部門を日本ハモンドが引き継いだと考えられており [10]、以降日本ハモンドはACE TONEブランドの製造・販売も行うようになった。[11][12]
1970年代末にはコンパクトエフェクター Big Jam シリーズを発売した。この製品は同時期に発売されたローランドのBOSSシリーズの対抗製品と考えられ、アメリカのMultivox(Sorkin Music)にもOEM供給されたが [13][14]、結局2〜3年で消えたという。[15]
その後1970年代末、ACE TONEブランドの後に新ブランドJugg Box(海外ではSAKATA)が登場し、真空管式ギター・アンプstuffシリーズ [16] や、日本最初期のPCMドラムマシンDPM-48 といった特徴ある製品を発売した。[17][18]
以上のように、日本ハモンドの主力はあくまでオルガン製品であり、ギターアンプ/エフェクタは70年代末期の追加、シンセ/ドラムマシンの発売はどちらかと言うと例外的だった事がわかる。なお1980年代にはイタリアCRUMAR社の高価なデジタルシンセ DK SYNERGYの輸入販売も行っていた。[19]
以降の経緯は、阪田商会の脚注を参照。 - ^ 阪田商会(現サカタインクス)は、1896年大阪で創業した印刷用インキ大手メーカ。
同社はエース電子工業と日本ハモンドの出資者であり、両社製品の輸出入業務は 同社海外事業部門が担当した。 輸出品の製造プレートには「SAKATA SHOKAI」の文字が記されたので、海外ユーザはその製造元をエース電子工業ではなく阪田商会だと理解している。[20] また後期製品の一部(例えばJugg Box DPM-48等)は、実際に海外でSAKATAブランドで販売された [21][22]。
(1980年代には外国ブランド・シンセ(Oberheim/Ensoniq/Kurzweil(以上鈴木ハモンド), Chroma Polaris II(FenderJapan&エルク電子), SCI(モリダイラ楽器), ...等)の国内生産が急速に開始され海外輸出も行われた。この時期、日本製のOberheim/Ensoniqの輸出版製造プレートにも「SAKATA SHOKAI」の文字が確認されている [23][24][25])
このように一見ミステリアスな「SAKATA SHOKAI」の目的と役割は、同社海外事業部門(現シークス)の 創業50年史 を参照。同資料に拠れば、年代を経るにつれ事業領域が下記のように変化・拡大していった事が確認できる。- 1958年 大手インク会社貿易部の輸出係として誕生
- 1960年代 電子部品貿易(エース電子工業への出資と輸出)
- 1960年代 電子部品貿易(エース電子工業への出資と輸出)
- 1970年代 OEM事業(日本ハモンド)、他社の海外工場設立等
- 1970年代 OEM事業(日本ハモンド)、他社の海外工場設立等
- 1980年代 自社ブランド試行(SAKATAブランド)→EMS(委託生産事業)の本格化
- 1980年代 自社ブランド試行(SAKATAブランド)→EMS(委託生産事業)の本格化
- 1985,6年頃 ハモンド・オルガン・カンパニーが経営終息 (詳細不明)
- 1991年 鈴木楽器が買収しHammond復活
- 1992年 サカタインクス(旧:阪田商会)海外事業部門がサカタインクスインターナショナル(現シークス)として分社独立
総じて日本ハモンド/阪田商会/エース電子工業/ローランドの活動は、ハモンドの命運と市場に大きな影響を及ぼした。- OEMビジネスによる 出荷数/モデル/価格レンジの拡大
- トーンホイール方式終了の追認(OEM生産拒絶)と後押し(電子オルガン開発)
- クローン・ホイール電子オルガン市場の立ち上げと、市場競争の激化
(ACE TONE GT-7/GT-5, Hammond X-5/X-2/B-200, Roland VK-9/VK-6, KORG BX-3/CX-3, etc)
- ^ Multistrings SY-5は、有名な Audio Play Ground Museum に展示があり、また国内でも運がよければヴィンテージショップ等の店頭で現物を確認できる (たとえば2000年前後、FiveG店頭に並んでいた)。しかしネット上では、例えば安西のシンセ年表にも、PSE免除のヴィンテージ・リストにも記載が無い。発売時期も詳細仕様もほとんど知られておらず、極めて謎の多い製品と言える。
製品名や写真から観察できる範囲では、おそらく2系統のアンサンブル音源(中央部、プリセット型ポリシンセ)を中心に、オルガンまたは簡単なソロシンセ(右側緑四角の下の多数のノブ)、モジュレーション系エフェクタ、幾つかのコントローラと入力(左端ジョイスティック) を備えた3系統複合キーボードと推定される。またデザイン的特徴として、筐体上面にARP製品と同様なブロックダイアグラムが印刷されている。
以上より、製品の機能や世代は Roland RS-505 Paraphonic Synth(1979年)[27][28] や、Roland VP-330(1979年,前期型)[29][30] に近いと推測される。しかし機能ブロックの複雑さやノブの多さ、そして何よりデザインは、ARP Quadra(1978年)[31] や Roland Jupiter-8(1981年) に通じるものがある。今後のACE TONE Multistrings SY-5の解明に期待したい。
(追記: Guy-Lianのシンセ紹介ページ に短い説明が存在) - ^ ACE TONE SH-3とは、1974年Roland SH-3 のロゴが ACE TONEに張り替えられたという説 [32] に基づく製品名である。なおRoland SH-3は、Moog特許のMoogフィルター回路を無断コピーして問題となり、すぐに回路変更後のRoland SH-3Aに入れ替わったため、Roland SH-3自体存在が稀である。ドイツの SYRISEデータベース には「ACE TONE SH-3 (1974年): ブランド・ロゴ以外完全にRoland SH-3と同一」という記述があるが、写真証拠や出典の記載は一切ない。またSound On Sound 2004年11月の記事"The History of Roland Part1: 1930-1978"に「Roland SH-3と類似したACE TONE SH-3」の記述がある。なお同誌記事は、ストーリー構築や取材源の都合に応じ時として未検証情報を交える傾向があり、デザインや仕様の若干異なるACE TONE PS-1000を取り違えたのではないかとする説 [33] もある。上記2件以外に ACE TONE SH-3の存在を示す出典は見つかっていない。
- ^ この他1974年にACE TONEがシンセを発売したとする別の2つの説がある。
一つ目のAP-100は、2006年前後PSE問題(2001年電気用品安全法(PSE法)の施行後2006年の猶予期限切れに伴い、国内のヴィンテージ機器流通に大きな支障が生じかけた問題)で、適用免除申請(特別承認)で提出され受理されたいわゆる 公認ヴィンテージ・リスト に記載のある型番である。有名なシンセシスト安西史孝の シンセ年表 には、1974年の発売リストに記載がある。しかしこの2件以外、ネット上に製品情報は見当たらない。なおPSEの免除申請に、業者によっては大量の対象外製品を申請してしまった経緯もあり、必ずしもPSEのリストが100%の信頼性を持っているとは限らない。一つの可能性として、存在確認されている製品"AP-1000"の型番を誤って"AP-100"として申請し、そのまま免除対象となった可能性も否めない。
二つ目のSY 100は、ドイツの SYNRISEデータベース に記載されている型番で、記述によれば登場時期と仕様は「1974年登場したステージ用モノフォニックシンセ(49鍵)。このアナログシンセは、シンセの全基本機能に加え、リングモジュレータとハイパスVCFを備えている。キーボードは上下1oct.のオクターブ・トランスポーズが可能」という事である。ただしこちらも、これ以外に製品情報がネット上に一切見当たらない。一つの可能性として、関連会社日本ハモンドのHammond Model 102200 (と同じ外観の製品)を、Hammond SY-100と誤表記している例 があり、何らかの関係があるかもしれない。 また別の可能性として、広く存在確認済みの製品"Multistrings SY-5"と関係のある製品なのかもしれない。ただしSY-5は名称や画面からポリフォニック複合キーボードと推定され、上記仕様とは異なる。またSY-5の発売時期は確認できていないが、他社の同様な複合キーボード(Roland RS-505(1978)、Multivox MX-3000(1978)、YAMAHA SKシリーズ(1979-1981)、KORG Trident(1980,8voice/メモリ付き)、)は70年代末〜80年代初頭に登場しており、仮に"SY 100"と"SY-5"に関係があるとしても、製品世代は大きく異なる可能性が高い。 - ^ Ace Tone PS-1000 [34] の発売は1976年だが、その4年前創立者梯が退社し設立したローランドの製品と、仕様やデザイン面で深いつながりを感じさせる不思議な製品である。PS-1000の仕様や機能は、1974年発売のRoland SH-3(A)とほぼ同一だった。操作パネルのデザイン「黒地に白印刷でロゴはオレンジ」は、1975年頃までMultivoxにOEM供給していた製品(Rhythm Ace FR-4, FR-6M, FR-8L)[35] と共通しており、1978年〜1981年にはローランドがその主力製品で同じデザインを多用している(CR-78 , CSQ-600, SPV-355, SVC-350, TR-808, Jupiter-8)。1980年Roland TR-808の発売当時、店頭にTR-808と同期可能なシーケンサCSQ-600/CSQ-100と共に、発売時期の古いPS-1000を並べて展示した楽器店もあり、創立者が同じなら製品が似ても当然だと当時は受け止められていた。
- ^ HAMMOND MODEL 102200 [36] は、1975年日本ハモンドが発売したシンセサイザー。[37] 生産台数は200台程度とされるが [38]、その根拠は不明である。
音色はプリセット6種類とユーザ音色を選択可能で、
音作りは「オートパッチ方式」を採用、7×7=49個のプッシュボタン [39] で行う。
この方式では、ボタン上に音色シート [40] をかぶせる事で、シンセに不慣れなオルガン奏者でも素早い音色変更が可能だった。
このような楽器デザインは、同時期の国産シンセやACE TONE PS-1000とは大きく異なっており [41]、むしろハモンド コードオルガンと同様な設計思想が感じられる [42][43]。
(実際Model 102200は、Hammond SY-100コードオルガンとよく混同されている [44]。実際のSY-100はHammond S6コードオルガンの1バリエーションであり、外観はModel 102200と全く異なる [45][46])
この他Hammond 102100 と呼ばれる、100番違いで外観がほぼ同じモデルが存在し [47]、動画が公開され [48][49][50]、また業者からサービスマニュアルや回路図の入手も可能である [51][52]。しかし現時点ではこのモデルの製造元や、モデル間の関係/相違点等は一切不明なままである。 - ^ KORG X-013とは、1997年頃マックワールドエクスポに展示されていたKORG のプロトタイプ機種(1997?)。Macと連携して使うDSP内蔵キーボードで、タッチパネル型液晶を装備しており、OASYSの祖先と推定される。
当時の配布資料によればこの他、[システム2]と呼ばれるMac用NuBus拡張ボードAudioMediaカードを併用するタイプも存在した。このカードの発音数は1枚あたり1音だったがMac内完結処理が可能であり、OASYS PCIの祖先にあたると推定される。
拡張性については、キーボード型ではDSP追加、カード型ではカード増設で、発音数や処理機能の拡張(複雑なアルゴリズム等)が可能だった。
Mac側ソフトは「音源/エフェクトアルゴリズムツール Synthkit Pro」と呼ばれ、MAX/MSPのように機能ブロックを配線してDSPアルゴリズムを開発できた。[システム1]はX-013+Mac用ソフトのモデルで、開発中の音色はMIDIもしくはFD経由でX-013へ転送して試奏するタイプ、[システム2]は前述のようにMac用NuBus拡張ボードを追加したモデルで、Mac内完結処理が可能な他、X-013本体では未対応の外部オーディオ入力が可能だった。
出典: "珍品、名品?" - ^ Seekers (シーカーズ)とは、1990年代後半に突如登場した日本の電子楽器メーカ。SysEX対応の高機能MIDIコントローラ UMC1688、アナログ12バンド・ヴォコーダ VoiceSpectraといった特徴ある製品を発売し、またReBirth用コントローラの試作や、アナログシンセサイザー SMS-1000の企画・開発を行っていたが、後に倒産した。
出典: Seekers元開発者Kirikaxの Seekers製品情報ページ
この他 2006年頃から海外で Seekers SMS2000のプロトタイプと称する写真やビデオが話題となっているが [53]、元開発者はその存在を知らないとしている。 - ^ Seekers SMS-1000は 当初予告された製品仕様 によれば、プログラムメモリー付きでパッチ可能なアナログシンセで、MIDIや外部信号入力に対応し、波形スコープを備えた製品となる予定だった。Seekers元開発者 [54] がMATRIXSYNTHに提供した資料によれば、正式名称は"ELEBUS-1" [55] で、構造的には 本体EB-1のバス上にボイスカードVB-1を追加する形 [56] を予定していたという。しかし諸般の事情で開発は停止してSeekersは倒産し、開発再開の目処は立っていないという。
- ^ SEIKO DS-101、DS-202は1983年発売の拡張可能なデジタル・キーボード。倍音加算型デジタル・シンセサイザ(プログラマ) DS-310 [57][58] や、デジタル・シーケンサ DS-320を合体させて機能拡張するデザインだった [59]。
- ^ SEIKO DS-250は1985年発売のデジタル・キーボード。前機種と比較して、音色のレイヤーやキー・スプリットの追加、カートリッジによる音色追加、ピッチベンド・ホイールの追加、という特徴があった。[60][61]
- ^ パール ポリセンサー (PEARL POLYSENSOR)は、ドラムセットで有名なパール楽器製造が1982年発売したタッチレスポンス付き8音ポリフォニック・シンセサイザー。DWS-II音源方式とは、2系統Dynamic Wave Shaper (もしくは 2系統Digital Wave Shaper)の略。従来のアナログシンセのフィルターとは異なり、波形を直接変形(wave shaping)して音色を変化させるので、よりリアルな音が得られるという。
- ^ PAX ELECTRONICA (パックス・エレクトロニカ)とは、1978年東京に設立されたハードウェア・メーカ Pax Electronica Japan (パックス・エレクトロニカ・ジャパン)の略称。シンセサイザー製品の開発/製造の他、Apple II互換製品/PC互換製品/PCクローン機を主に手がけ [62]、後の音楽関連製品として 2種類のNEC PC-8001用サウンドアダプタ(PSG音源)とその専用ソフト(ルンルンシンセ、テクノシンセ)の存在が確認されている [63][64]。
- ^ SYGNUSシリーズは、Roland System 100と同様、ユニット単位で機能拡張するシステム製品で、メインユニットSYGNUS-1、キーボードユニットSYGNUS-2、デジタルシーケンサSYGNUS-4、エキスパンダーSYGNUS-8 が基本セット構成だった。 出典: http://homepage1.nifty.com/ENTARO-KOYA/sygnus.htm
- ^ ヒルウッド (Hillwood) と ファーストマン (FIRSTMAN)は、楽器設計者で創業者の 森岡一夫の名前にちなんで名付けられた楽器メーカ。ブルーコメッツをはじめとするグループ・サウンズ時代の楽器や、モズライトギターの国内生産品(モズライト・アベンジャー)、80年代初頭の中学生テクノ・バンド コズミック・インベンション の使用機材でその名を知られている。海外ではアメリカのMultivox(ローランドの元米国代理店Sorkin Musicの関連会社)や、Pulser(SOLTON が流通)のOEM供給元として知られている。この他ドイツではTechnics関連の TAIYO がFIRSTMAN製品を扱っていた。
森岡はその後、アカイのスタジオ機器進出に協力し、AKAI professional最初のアナログシンセ AX80 や12トラックMTR MG1212 を開発した。また SOLTON のコンサルティングや、ホーナーのアレンジャー・キーボード Hohner PK250 の開発、ドラムメーカSONORのデジタルドラム開発にも携わった。
特にHohner PK250は、シンセと演奏支援を統合した簡易ワークステーションとして海外で人気を呼び、その後、他メーカも同種の製品を発売して、現在のアレンジャー市場が確立する一つのきっかけとなった。
出典: "Kazzy Firstman & Mosrite Story" - ^ GS-1音色作成用コンピュータ: 当時、ヤマハ本社のある浜松に音色作成用のコンピュータ(YIS系)があり、公演で来日したTOTOのメンバーは浜松で追加パッチを作成した。
出典: プレイヤー・コーポレーションの雑誌『Player』の1980年代前半の記事(掲載年月不詳) - ^ REON(レオン)は、2009年大阪に登場したシンセメーカー。現在、最初のシンセDRIFT BOX-Sを発売し、以降シーケンサ/リズムシンセ/エフェクト/ボコーダ等の製品を開発中との事。(2009年6月11日更新情報)。
- ^ Lo-D(ローディー)は、日立製作所が1960年代後半から使っていた高級オーディオブランドで、Technicsと同様にオーディオ関連製品としてアナログシンセを発売していた。この他、日立製小型電子オルガン「HMO-5 エレクトリックオルガン」が最近再発見されている。
- ^ Lo-D Memory Synthesizer HMS-30は1978年発売のアナログシンセサイザーで、内蔵デジタルシーケンサによる演奏データの記録と、テープIF経由のデータ保存が可能だった。
出典: MATRIXSYNTH: HITACHI Lo-D HMS-30 (国内Yahoo!オークション出品の引用記事)
出典
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独自のライブ用フィジカル・コントローラ開発で知られる Monolake の歴史解説ページ。英語: Siemens synthesizer と題した写真が掲載されているが、解説文は見当たらない。
“Das Siemens-Studio für elektronische Musik von Alexander Schaaf und Helmut Klein”. Deutsches Museum. 2009年10月13日閲覧。
ドイツの博物館Deutsches Museumに、Siemens Studioの機材一式が展示されており、その実態はSiemens synthesizerだと推測される。同博物館の紹介ページでは、Siemens Studioの沿革が解説されているものの、システム全体の名称やその開発年は今ひとつはっきりしない。 - ^ a b Logic Studio Instruments. Apple. (2009)
Apple Logic Studioのマニュアルに、音楽用ヴォコーダの歴史解説がある。個々の説明自体は短いものの、重要なイベントが網羅的にカバーされている。- Siemens synthesizer: 1960年開発でヴォコーダ機能を含むという記述があるが、開発年と外部利用開始の年を混同している可能性が高い。
- ^ H. Bode, "European electronic Music Instrument Design" , journal of the audio engineering society, ix (1961), 267
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- ^ 大須賀淳「アナログシンセの復活」、秀和システム、2015年4月、ISBN 978-4798043586。
- ^ An electronic music studio in London, 1972, SURROUNDHEAD
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- ^ - フェアライトの歩み 誕生から現在、そして明日へ -, 株式会社フェアライトジャパン
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- ^ a b 日本国内メーカーの初期製品については、“おとなのためのアナログシンセ秘密基地計画”の「シンセ年表」をリファレンスとし、その他 SYNRISE (archive)、Synthemuseum.com、Vintage Synth Explorer、Sequencer.de、The Audio Playground Synthesizer Museum を補助資料として、製品、品名、年代の確認を行った。
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- ^ 『別冊大人の科学マガジン - シンセサイザークロニクル』、学研、2008年
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- ^ パール楽器製造のシンセ一覧: SYNRISE https://web.archive.org/web/20031107061652/http://www.synrise.de/docs/types/p/pearl.htm (ドイツ語)
- ^ Micro PAX: Synthmuseum.com http://www.synthmuseum.com/
- ^ Pulser M75の写真: http://www.flickr.com/photos/bdu/47557993/in/set-1036641/
- ^ ヤマハ株式会社: http://www.yamaha.co.jp/
- 歴史年表: http://www.yamaha.co.jp/about/corporate/history/
- 電子楽器年表(抜粋): http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/chron.php
- 製品情報(音楽製作): http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/p/
- 製品情報サイト(音楽製作機器): http://yamaha.jp/product/music-production/
- ヤマハのデザイン: http://www.yamaha.co.jp/design/index.html
出典
- 相原耕治『シンセサイザーがわかる本』スタイルノート、2011年10月。ISBN 978-4799801000。
- 山下 春生『伝説のハンドメイドアナログシンセサイザー: 1970年代の自作機が蘇る』誠文堂新光社、2015年11月。ISBN 978-4416115435。
- 「シンセサイザー・クロニクル」『大人の科学マガジン別冊 シンセサイザー・クロニクル』、学習研究社、2008年7月、ISBN 9784056051834。
- 「アナログシンセの復活」『DTM magazine』第230巻、寺島情報企画、2013年8月、ASIN B00DC69PDW。
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