シャネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 09:25 UTC 版)
歴史
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1909年、ココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)が当時交際していたエティエンヌ・バルサン(en)の援助により、パリ17区マルゼルブ大通り(fr)160番地に、女性用の帽子店を開業する。
1910年、パリ1区カンボン通り(fr)21番地に「シャネル・モード」という帽子専門店を開店した。1913年、リゾート地ドーヴィルに第1号のモードブティックを開店。続いて1915年、ビアリッツに「メゾン・ド・クチュール」をオープンして、シャネルはオートクチュールのデザイナーとして本格的にデビューする。
1916年に第1回シャネル・オートクチュール・コレクションを発表。安くシンプルで着心地がよく、無駄のない、ジャージ素材を取り入れたドレスが話題となる。
1921年、本店をカンボン通り31番地に移転。調香師のエルネスト・ボーにより、シャネル初の香水「No.5[2]」を同年の5月5日に発売。数字の「5」に縁起を担いで発売をこの日にしたと言われている[要出典]。脂肪族アルデヒドを大胆に使用した香調で話題となる。「No.5」の名前は試作品番号から取られた。
1939年9月の、第二次世界大戦の勃発とともに、香水とアクセサリーのブティック以外の全店を閉鎖。パリの解放後10年を経た、1954年になって閉鎖店舗が復活。カンボン通りの店を再開し、オートクチュール・コレクションも復活させる。
1970年、香水「No.19」(en)を発表するが、翌1971年、住居としていたオテル・リッツでシャネルが死去した。
シャネル亡き後のメゾンは、1975年ごろから1983年まで、彼女のアシスタントデザイナーだったガストン・ベルテロ(Gaston Berthelot)、ラモン・エスパルザ(Ramon Esparza)、後にイボンヌ・デュデル(Yvonne Dudel)、ジーン・カゾーボン(Jean Cazaubon)らによって引き継がれる[3]。しかし、結果としてメゾンは低迷期と評される時期に入る。
1978年、プレタポルテ(高級既製服)のラインを新設。
1982年カール・ラガーフェルドがデザイナーに就任。翌年1983年からコレクションを発表。シャネルのスタイルを守りながら、時代の空気を取り入れた新しいシャネルを提案し、創業者亡きあとの低迷からブランドとしての再興を果たす。2000年代以降は「メティエダール・コレクション」と呼ばれる職人の手仕事にフォーカスしたコレクションを開始(他ブランドのプレフォールなどに該当)。オートクチュール、プレタポルテ(それぞれ年2回)、クルーズコレクションで年間6回のコレクションを発表している。
2019年2月19日、30年以上にわたりシャネルを率いたカール・ラガーフェルドが死去。後任には彼の右腕として長年働いてきたヴィルジニー・ヴィアールが就任した[4]。
製品の大多数は自社工場で製造されているが、サングラス・メガネフレームはイタリアのルックスオティカ社がライセンスを受けて生産している。
20世紀末期に買収した、猟銃界のトップブランドであるホーランド・アンド・ホーランド社を傘下に有する。
- ^ a b https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-22/PAPI1D6JIJUU01?utm_medium=social&utm_source=twitter&utm_content=japan&utm_campaign=socialflow-organic&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan シャネルが初めて財務情報を公開、ヴィトンに迫る売上高
- ^ Le nez de Chanel: the perfumer Ernest Beaux (1881–1961) created No. 5 de Chanel in 1921 Clara D. Lepore
- ^ “Bloomsbury Fashion Central -”. www.bloomsburyfashioncentral.com. 2019年2月19日閲覧。
- ^ a b “「シャネル」がカール・ラガーフェルド氏の後継者発表”. WWD JAPAN. 2019年2月19日閲覧。
- ^ “カール・ラガーフェルド / Karl Lagerfeld”. Vogue. 2018年6月4日閲覧。
- ^ “ランウェイとともにチェック! フォローすべき6人のメイクアップアーティスト”. ELLE (2015年10月9日). 2018年6月4日閲覧。
- ^ “ルチア ピカの誘う「赤」、挑む「赤」”. 集英社 (2016年8月9日). 2018年6月4日閲覧。
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