グンネラ グンネラの概要

グンネラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 02:05 UTC 版)

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グンネラ
サンフランシスコ植物園で栽培のGunnera tinctoria
分類APG III
: 植物界
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: グンネラ目 Gunnerales
: グンネラ科 Gunneraceae
: グンネラ属 Gunnera
学名
Gunnera L. [1]

本文参照

特徴

40-50種を含む。

葉の大きさが様々で、ブラジル南部のセーハ・ド・マール山脈に自生するオニブキがおそらく最大の種で、1.5-2m幅が普通のサイズである葉は、3.4mもの長さになる肉質の葉柄につき、時には2.5mの長さになる。非常に湿潤だが濡れていない環境で、22 - 29度でよく発芽する。

それよりやや小振りの種が G. masafuerae で、チリ沖のファン・フェルナンデス諸島に生育する。葉は大きいもので幅2.9m、長さ1.5mで太さ11cmの葉柄につくという。アレハンドロ・セルカーク島英語版には G. peltata があり、直立した高さ5.5m、太さ25-30cmの茎には2mになる葉がつく。コロンビアのアンデスに見出される G. magnifica の葉芽は植物で最大のもので、長さ60cmで太さは40cmになる。多肉質の葉柄は長さ2.7mに達する。巨大な花序は小型で赤みを帯びた花をつけ、長さ2.3mで重さ13kgになる。他の巨大なGunneraの種は新熱帯ハワイに産する。

葉の長さがわずか1 - 2cmである、G. albocarpa をはじめとする小型の種がいくつかニュージーランドから知られている。また、南米のグンネラ・マゲラニカ G. magellanica が葉の幅5 - 9cmで葉柄の長さ8 - 15cmである。

オニブキ(栽培株)
Gunnera insignis(コスタリカ)

この属はノルウェーの植物学者ヨハン・エルンスト・グンネルス献名されている。

主な種

藍藻との共生

自生では、グンネラは窒素固定をする藍藻、種としてはほぼNostoc punctiformeのみ、と共生をしている。藍藻は葉柄基部の腺から植物内部に侵入し[5]細胞内共生を開始する。固定窒素と固定炭素の交換をしていると考えられている。この形の細胞内共生は被子植物では唯一のもので、固定窒素の不足している土壌での窒素供給に洞察をもたらすと期待される。


  1. ^ "Plant Name Details for Gunnera L." International Plant Names Index (IPNI). International Organization for Plant Information (IOPI). 2012年7月24日閲覧
  2. ^ 林弥栄、古里和夫 監修『原色世界植物大圖鑑』北隆館、1986年、825頁。
  3. ^ a b 『熱帯植物要覧』熱帯植物研究会、養賢堂、1996年、第4版、371頁。ISBN 4-924395-03-X
  4. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2019年3月15日).
  5. ^ Bergman, B.; Johansson, C.; Soderback, E. (1992). “The Nostoc-Gunnera symbiosis”. New Phytologist 122 (3): 379. doi:10.1111/j.1469-8137.1992.tb00067.x. 


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