ギュスターヴ・ル・ボン ギュスターヴ・ル・ボンの概要

ギュスターヴ・ル・ボン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/28 09:19 UTC 版)

ル・ボン

人物・略歴

もともと医者として出発したが、趣味・関心が広範にわたり、1860~80年代は、ヨーロッパやアジア、アフリカを遍歴し、そのなかで考古学や人類学に関する執筆も行なっている。しだいにル・ボンの関心は社会心理学へと向かい、その群衆心理学は、20世紀前半における社会心理学に大きな影響を及ぼすまでになった。

研究業績

群衆心理学

1895年の『群衆心理』によってル・ボンは心理学者としての名声を確かなものとした。ル・ボンは、同書の中で「今われわれが歩み入ろうとしている時代は、群衆の時代である」と論じた。ここで、群衆とは、その構成員すべてが意識的人格を完全に喪失し、操縦者の断言・反復・感染による暗示のままに行動するような集合体である。そして、ル・ボンは、産業革命以後の社会現象の特徴が、人びとをこうした群衆心理下に追いやるものであると論じた。

著書

  • 1881, L'homme et les sociétés
  • 1894, Les Lois psychologiques de l'évolution des peuples
  • 1895, La psychologie des foules
桜井成夫訳『群衆心理』(講談社, 1993年)
  • 1896, Psychologie du socialisme

参考文献

  • 西部邁「群衆への闘い - ギュスターヴ・ル・ボン」『思想の英雄たち 保守の源流をたずねて』所収、角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、2012年、103-118頁、ISBN 978-4-7584-3629-8

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