オリエント急行殺人事件 (2015年のテレビドラマ)
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あらすじ
第1夜
- オリエント急行の殺人事件
- 昭和8年(1933年)2月、名探偵として名高い勝呂武尊は下関駅から東京へと向かう豪華寝台列車「特急東洋」に乗車する。季節外れでありながら列車は満席であったが、鉄道省重役の莫と偶然再会した勝呂は彼に一等客室を譲ってもらい一緒に乗車する。
- さまざまな階級の人々が乗り合わせる車内で、勝呂は悪人と噂される実業家の藤堂修に身辺警護を依頼されるが断る。その深夜、勝呂は寝台車内で物音や人の声を聞き、列車が停止していることを知る。
- 翌朝、勝呂は莫に、線路への雪崩のため列車が関が原で立ち往生していること、車内で藤堂が刺殺体で発見されたことを聞かされ捜査を依頼される。勝呂は乗り合わせた医師の須田とともに現場検証し、食堂車で各人に事情聴取をする。調べでは藤堂が5年前に剛力家の令嬢・聖子を誘拐の上殺害しながら無罪放免となり、関係者を不幸に陥れ恨みを買っていることもわかる。
- 勝呂は現場の状況と証拠、および彼自身の見聞きしたことから外部犯行ではないと判断し、寝台車の乗客の中の剛力家の関係者が犯人であると推察するが、乗客全員が互いに犯行時間のアリバイがあることを証言する。勝呂は聴取を進めるうち、乗客のすべてに剛力家との関わりがあることを突き止める。勝呂は謎の答えにたどりつき、全員を食堂車に集め、真犯人たちを指摘する。
第2夜
- オリエント急行殺人事件の5年前
- この事件から遡ること5年前の昭和3年(1928年)、剛力大佐の幼い娘・聖子が誘拐され身代金が要求される。剛力は軍人のプライドから当初身代金の支払を拒否するものの、戦友で親友でもある能登大佐の進言により前言撤回し身代金を支払う。しかし聖子は殺され、警察の捜査により「笠健」こと笠原健三が逮捕・起訴されたが証拠不十分で無罪となる。
- 聖子の母・曽根子は心労で胎児とともに病死し、剛力大佐も責任を感じ拳銃自殺する。更には犯人との繋がりを警察に疑われた小間使いの小百合も抗議の獄中自殺をし、主を失った剛力家の使用人たちは離散する。元女優の淡島八千代こと曽根子の母・羽鳥夫人は意気消沈の日々を送り、笠原の殺害を望むが、次女の浪子に完全犯罪による復讐をすべきと諭される。
- 曽根子の名付け親である轟ナツ侯爵夫人を加えた3人は、聖子の元家庭教師で頭脳明晰な馬場舞子に依頼し、彼女や戦場での経験のある能登らが計画を練るうちに、曽根子に思いを寄せていた幕内平太、浪子の夫・安藤伯爵のほか、剛力に恩義を感じる元使用人らが次々と仲間に加わる。
- 一同は羽鳥夫人の下、藤堂と名を変えた笠原が真犯人であることを確かめた上で、全員参加でなるべく他者に迷惑もかからず、かつ参加者の中から一人の逮捕者も出さぬように実行のチャンスを狙うが、計画はなかなか実行できず困難な道を進む。
- オリエント急行殺人事件の裏側
- それから5年経ったある日、藤堂が「特急東洋」で下関へ出張することになり、一同は彼が一人になるチャンスとしてついに計画実行を決断する。同列車の車掌を務める小百合の父・三木武一を説得して協力を取り付け、笠原への「汝剛力聖子を忘るるなかれ」という脅迫状を一字ずつ書く。総勢13人となった彼らの犯行は他の客に迷惑をかけないよう、寝台車の客室をすべて自分たちで埋め計画が進むはずだった。
- しかし当日、笠健の隣室の6号室は莫が予約中で、実行メンバーから外されていた浪子が乱入したり莫が名探偵の勝呂に自身の客室を譲ったりするなど予定外の出来事が多発する。舞子たちは勝呂を意識してさまざまなフェイクを仕掛けておくが、大雪で列車が止まったことにより外部犯行に見せかけることが難しくなる。それでも深夜、浪子を除く12人は予定通り、藤堂の体にナイフを一回ずつ突き刺して殺害する。
- 翌日、勝呂の推理により完全犯罪が見破られ、一同は運命を彼の判断に委ねる。勝呂は莫や須田の意見を聞き、13人のうちのひとり・保土田を列車外の雪の上で走らせ、外部犯行の証拠となる足跡が「ない」ことをごまかし、外部犯行説とする警察への報告書を提出すると宣言する。こうして13人の復讐は達成され、物語は終了する。
- ^ エルキュールとはヘーラクレースという意味である事から、武尊はヤマトタケルから取られたものと思われる[要出典]。
- ^ 三谷幸喜は、ポアロ役が長いデヴィッド・スーシェのイメージが強いが、ポアロが初登場する『スタイルズ荘の怪事件』の描写には太っているという描写はなく、細身の萬斎の方が原作に近いと書いている。髪の毛も頭が卵形と書いてあるが、ハゲではなく髪の毛が「ある派」だという[18]。
- ^ a b “三谷幸喜脚本、2夜連続でお送りするフジテレビ開局55周年記念特別企画『オリエント急行殺人事件』のキャスト発表会見開催!”. フジテレビ. 2014年9月24日閲覧。
- ^ a b c d e “フジテレビ開局55周年特別企画『オリエント急行殺人事件』”. とれたてフジテレビ. フジテレビ (2014年8月19日). 2014年9月12日閲覧。
- ^ a b c d “三谷幸喜憧れ「オリエント急行」ドラマ化”. nikkansports.com (東京都中央区築地3-5-10: 日刊スポーツ). (2014年8月19日) 2014年9月12日閲覧。
- ^ “オリエント急行殺人事件 : 第1夜16.1%、第2夜15.9%の高視聴率”. MANTANWEB (東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号パレスサイドビルディング: 毎日新聞社). (2015年1月13日) 2015年1月14日閲覧。ともにビデオリサーチ調べ、関東地区。
- ^ “バックナンバー2015年度(VOL.2)”. 週間高世帯視聴率番組10バックナンバー (東京都千代田区三番町6-17: ビデオリサーチ). (2015年1月21日) 2015年5月14日閲覧。
- ^ “バックナンバー2015年度(VOL.3)”. 週間高世帯視聴率番組10バックナンバー (東京都千代田区三番町6-17: ビデオリサーチ). (2015年1月28日) 2015年5月14日閲覧。
- ^ “国際ドラマフェスティバル:東京ドラマアウォード”. 国際ドラマフェスティバル in TOKYO 実行委員会. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “『天皇の料理番』が4冠獲得 「東京ドラマアウォード2015」”. 芸能ニュース (ORICON STYLE). (2015年10月21日) 2015年10月21日閲覧。
- ^ 井本早紀 (2014年8月19日). “日本初!「オリエント急行殺人事件」がドラマ化 三谷幸喜×野村萬斎のタッグで”. シネマトゥデイ. 2014年9月12日閲覧。
- ^ a b “三谷幸喜、クリスティー名作「オリエント急行殺人事件」をドラマ化! 舞台は“日本”に”. cinemacafe.net (2014年8月19日). 2014年9月12日閲覧。
- ^ “三谷幸喜、憧れアガサ超え感動!新春“超豪華”オリエント急行が発進”. 映画.com (2015年1月7日). 2015年1月14日閲覧。
- ^ a b “二宮和也、杏らが三谷組初参加 ドラマ『オリエント急行殺人事件』”. ORICON STYLE (東京都港区六本木6丁目8-10 STEP六本木西3F: オリコン). (2014年9月14日) 2014年9月14日閲覧。
- ^ 2014年12月30日0:39の発言、2015年1月16日閲覧。
- ^ 2015年1月10日の投稿 - Facebook(博物館明治村公式)より。2015年1月16日閲覧。
- ^ “オリエント急行殺人事件”. フジテレビオンデマンド. 2015年1月12日閲覧。
- ^ “野村萬斎、「紙兎ロぺ」とコラボ!ドラマと同じく電車内で推理”. SANSPO.COM (東京都千代田区大手町一丁目7番2号: 産業経済新聞社). (2015年1月7日) 2015年1月14日閲覧。
- ^ “「紙兎ロペ」に野村萬斎、八木亜希子がゲスト出演 ドラマ「オリエント急行殺人事件」がコラボ”. アニメ!アニメ! (2015年1月7日). 2015年1月14日閲覧。
- ^ 三谷幸喜のありふれた生活712,713(朝日新聞2015年1月8日・15日)
- ^ “吉瀬美智子“ショートカット”封印! 三谷幸喜「オリエント急行殺人事件」追加キャスト”. cinemacafe.net (2014年12月8日). 2014年12月8日閲覧。
- ^ “三谷幸喜×『オリエント急行殺人事件』に豪華追加キャストが決定!フジテレビ開局55周年特別企画『オリエント急行殺人事件』”. フジテレビ (2014年12月8日). 2014年12月8日閲覧。
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