エキスポランド 事故・トラブル

エキスポランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/17 15:28 UTC 版)

事故・トラブル

ジェットコースター「風神雷神II」の脱輪事故

2007年(平成19年)5月5日12時48分頃、ゴールデンウィークの時期で入場客の多い日にジェットコースター「風神雷神II」の「風神」の車体から車輪と関連する部品が外れ落下、当該車両が45度傾く事故が発生した。

この事故で女性1名がコースターとコースター左の手すりに挟まれて死亡した。その他、男性4人、女性17人の合計21人が病院に搬送された。さらに事故の目撃者で気分が悪くなった13人も病院で手当を受けたが、過度の恐怖や興奮でPTSDが懸念された。この事故に伴いエキスポランドは同日の事故発生直後から休園となり、事故を起こしたコースターの点検などを行った。

事故の原因については、コースター車軸の金属疲労による折損で2両目が脱線し急停止したことが原因とみられる。直前に事故車両の部品が飛び散ったのが周囲の客に目撃されている。その後の調査で、同型車である「雷神」の車軸からも金属疲労による亀裂が発見された。

外部機関等による全遊具の点検や当局の捜査の進展につれて会社側の杜撰な管理体制が明るみに出て、監督官庁に再発防止策(フールプルーフ等を採り入れた多重安全構造等)を報告するよう求められて長期間の営業休止となった。

なお、エキスポランド以外の遊園地でも遊具の緊急点検や運行休止を余儀なくされた。

エキスポランドの社長ら関係者は遺族に面会しようと通夜や葬儀を訪れるも断られていた。6月17日に社長ら幹部5人が遺族の家を訪れ、初めて霊前で手を合わせることを許された。

7月20日からのプールのみの営業再開のため、茨木保健所が水質検査などを行い「安全」と確認した。しかし吹田市の阪口善雄市長は「全施設の安全が認められなければ、プールのみの営業再開はしてはならない」としたため、プールのみの営業再開は断念した。

8月9日に、株式会社エキスポランドの社長が吹田市役所で記者会見を行った。そして、全施設の点検が終了したことや亡くなった女性の遺族から一定の理解を得たため、翌8月10日からエキスポランド側は安全宣言を出した上で「風神雷神II」を除く全50遊戯施設とプールで営業を再開した。また、事故の起きた「風神雷神II」を廃止し、撤去を行うことも発表した。

しかし、客足が伸びなかったため12月9日をもって再び休園し、上述の「風神雷神II」ほか4施設を撤去すると共に改修工事に入ると発表した。2009年(平成21年)春を目処に再開する予定であったが[13]2008年(平成20年)10月に自主再建を断念、民事再生法を申請し2009年(平成21年)2月に破産手続に移行した。

その他

  • 2006年(平成18年)8月20日13時35分頃、回転式遊戯施設「Gフォース」が運転中にほぼ水平状態で突然停止し、乗客の男女9人が一時地上約9.7mで取り残された。約25分後に救助されけが人はなかった。
  • 2007年(平成19年)8月10日(ジェットコースター事故からの再開初日)、小型コースター「ワイルドマウス」が緊急停止する事態が発生。発車直後にコースの最も高い位置まで車両を引き揚げる斜面の途中でコンピュータに不具合が生じ、安全装置が作動したため車両が緊急停止した。
  • 同年9月15日14時頃、宙づり式ジェットコースター「OROCHI(オロチ)」が周回を終えホームに戻ってきた後、通常通りホーム直前で減速。乗客に腰の安全ベルトを外すよう指示する場内アナウンスが流れたが停止せず2周目に突入、もう1周するトラブルがあった。その後に安全装置が作動して停止し、乗客約10人にけがはなかった。エキスポランド社はオロチの運行を急遽取りやめた[14]。翌日16日に点検を行い、さらに10月19日の吹田市建築指導課の職員による点検でセンサーの誤反応が原因と判明。なぜ誤反応が発生したかは突き止められなかったが、再発防止策として二重の自動車両停止システムを導入し10月20日正午に運転を再開した[15]
  • 同年10月7日14時半頃、急流すべり「バックスピン」にてボートがコース最後の急流部分を下った直後、乗船中の小学1年の男児がボートの縁に頭を打ち付け、救急車で搬送される事故が発生し、事故を受け同園は遊具の運転を中止し吹田市に報告した。安全ベルトが何らかの原因で伸びた可能性もあるとして、ベルトの伸びしろを30センチ短くし市の了解を受け10日に運転を再開した。

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  1. ^ 出典:『宝塚戦略』津金澤聰廣 著 講談社現代新書・1991年(平成3年) ISBN4-06-149050-8 P.22(当該ページの元資料は『ハンドブック阪急'90』阪急電鉄広報室 1990年(平成2年))
  2. ^ 衆議院会議録情報第071国会予算委員会
  3. ^ 民事再生手続き開始申し立てに関するお知らせ
  4. ^ エキスポランドが民事再生法申請 負債総額16億円 - MSN産経ニュース 2008年10月29日(2008年12月8日時点のアーカイブ
  5. ^ エキスポランド閉園へ 再建断念、コースター事故響く - asahi.com 2009年2月10日
  6. ^ 民事再生手続の廃止及び破産手続への移行に関するお知らせ 株式会社エキスポランド 2009年2月10日
  7. ^ G大阪、新本拠地候補に「エキスポランド」が急浮上 - Sponichi Annex 大阪 2008年7月19日
  8. ^ 万博記念公園を近い将来国から大阪府に返還することが2007年に決定されており、将来の管理者が記念機構(2014年3月末で解散)から府に代わることがすでに明らかとなっていた。
  9. ^ 【開発】大阪・エキスポランド跡地で三井不動産がテーマパーク建設”. ケンプラッツ(日経不動産マーケット情報) (2011年12月19日). 2013年1月28日閲覧。
  10. ^ 「エキスポランド」跡地のエンターテインメントとショッピング機能を兼ね備えた大型複合施設 「(仮称)エキスポランド跡地複合施設開発事業」7月17日着工 2015年秋開業予定”. 三井不動産 (2014年7月17日). 2014年7月17日閲覧。
  11. ^ 万博記念公園に7つの大型エンターテインメントとショッピングを楽しめる西日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY」 本年秋開業予定 日本一の大観覧車*、日本初のエンターテインメント施設、「ららぽーと」が一堂に! - 三井不動産、2015年3月25日。
  12. ^ 尚、この移設された初代「風神雷神」は、「風神雷神II」の事故後、点検の後「ミルキーウェイ」という名称に改称され、運行継続中。
  13. ^ 「風神雷神2」を撤去 19日からエキスポランド”. 47NEWS (2008年3月18日). 2013年1月28日閲覧。
  14. ^ コースター止まらずもう1周 エキスポランド 産経新聞 2007年9月16日報道
  15. ^ 大阪・コースター事故:「オロチ」再開 きょうから運行 - エキスポランド/大阪 毎日新聞 2007年10月20日(2007年10月30日時点のアーカイブ


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