まっ赤な女の子 まっ赤な女の子の概要

まっ赤な女の子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/24 22:52 UTC 版)

まっ赤な女の子
小泉今日子シングル
初出アルバム『Breezing
B面 午後のヒルサイドテラス
リリース
ジャンル 歌謡曲
ポップス
時間
レーベル ビクター音楽産業
作詞 康珍化
作曲 筒美京平
チャート最高順位
小泉今日子 シングル 年表
春風の誘惑
(1983年)
まっ赤な女の子
(1983年)
半分少女
(1983年)
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概要

このシングルでディレクターが髙橋隆から田村充義へ交代となった。この時期小泉にはイメージを変えたいという願望があり、髪を短くするなどの行動に表し始め、田村もまた、せっかく変わるのなら前任者の引継ぎをするだけでは面白くないし新しいものを出さなければと考え、これまで提供のなかった作家に依頼された[4]。作曲は筒美京平に依頼し、作詞は若く勢いのある作家がいいとして康珍化秋元康の二人に書いてもらい、シングルに向いていると思った方をA面にしようと決めていたという[4]。結果、タイトルに鮮やかさを感じる康作詞の「まっ赤な女の子」がA面に決定した。康は夏向きの曲という事を意識して海辺を舞台にしたカラフルな詞を書こうと思い、幼い女の子が赤色を使って太陽やパラソルを描くクレヨン画をイメージして詞を書いていった。内心OKが出るか懸念はあったといい、田村に受け取ってもらえた時はホッとしたのを覚えていると話す[4]。しかし、安堵感も束の間に、筒美が曲を付けて戻ってきたものは詞の3分の1近くが削られていたという。康はかなりのショックを受けたが、贅肉を大幅に削るような添削のおかげで、どこかキレの良くなかった詞が見事にポップスへと昇華していると実感し、新人の自分には強烈な実践授業だったと回顧している[4]

ちなみに、タイトルを初めて聞いた時に小泉は「大人ってなんてやらしい事を考えるんだろう」と思ったとの事だが、曲を聴いた印象は「待ってました!って感じで、嬉しかった」とも話している[5]

編曲には筒美の推薦で佐久間正英が起用された。田村の要望によりイントロのコーラスなどにヴォコーダー・ヴォイスが取り入れられ、佐久間はスタジオに大型のシンセサイザーであるDX7(ヤマハ・DXシリーズ)を持ち込んで作業を行った[4]

1991年11月には8cmCDがリリースされている(カップリングは「艶姿ナミダ娘」)。

収録曲

まっ赤な女の子

  1. まっ赤な女の子 (3分27秒)
    作詞:康珍化
  2. 午後のヒルサイドテラス (2分43秒)
    作詞:秋元康

まっ赤な女の子/艶姿ナミダ娘

  1. まっ赤な女の子
    作曲:筒美京平/編曲:佐久間正英
  2. 艶姿ナミダ娘
    作曲・編曲:馬飼野康二
  3. まっ赤な女の子(カラオケ)
  4. 艶姿ナミダ娘(カラオケ)

  1. ^ 小泉今日子のシングル売上TOP20作品”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年9月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e オリコンランキング情報サービス「you大樹」
  3. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.23.
  4. ^ a b c d e 松永 2017, p. 32-40
  5. ^ 松永 2017, p. 41


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