neutronとは? わかりやすく解説

ニュートロン【neutron】

読み方:にゅーとろん

中性子

「ニュートロン」に似た言葉

【中性子】(ちゅうせいし)

neutron.
素粒子一つで、電荷持っていないもの。
電気的に中性であることからこの名がついている

水素以外の原子で、陽子とともに原子核構成しているが、核分裂などの際に高速飛び出し放射線一種である中性子線となる。

関連中性子爆弾


中性子

読み方ちゅうせいし
英語表記:neutron

原子核構成する素粒子のひとつである。陽子とともに原子核構成し質量数1。
電荷は0、単独では不安定で、半減期12.5分でβ崩壊して陽子に変わる。中性なので原子核内に容易にはいることができ、核反応起こす
これは、エネルギー(または速度)によっていくつかに分類されるがその名称は固定されたものではない。
低温中性子:0.002eV
熱中性子約0.025eV
低速中性子0~1000eV
速中性子1~500keV
高速中性子500keV以上

中性子の測定には、BF3計数管3He計数管LiIシンチレータ半導体検出器等がある。

中性子

(neutron から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 23:26 UTC 版)

中性子ちゅうせいし: : : : : neutron)とは、原子核を構成する無電荷の粒子である。バリオンの1種である。原子核反応式などでは、記号 n で表される。質量数原子質量単位で約 1.00867 uである。自由な中性子は、平均寿命約15分でβ崩壊し、陽子となる[3]。原子核は、陽子と中性子で構成され、この2つは核子と総称される[注 1]


注釈

  1. ^ 陽子1個で出来ている 1
    1
     
    H
    と陽子3個で出来ている 3
    3
     
    Li
    の2つを例外として、2015年現在の時点で発見報告のある原子の内、最も重い 294
    118
     
    Og
    までの全ての"既知の"原子核は陽子と中性子の2種類の核子から構成されている。
  2. ^ チャドウィックによる実験的確証を得るまでの経緯については、チャドウィックによる中性子の発見が詳しい。
  3. ^ 電荷を持たないため、直接的に観測することが難しく、中性子の発見は電子や陽子と比べて遅れた。
  4. ^ 通常の状態では荷電していない原子は中性子と同じようには利用することができない。なぜならば、正電荷を持つ原子核の周りに負電荷を持つ電子が広く分布していることから、原子は中性子よりも約1万倍も大きいものとして扱わなくてはならないためである。
  5. ^ 例えば三重水素重水素とは異なり、不安定核種である。
  6. ^ 同様な崩壊(β崩壊)が何種類かの原子核においても起こる。核内の粒子(核子)は、中性子と陽子の間の共鳴状態であり、中性子と陽子は互いにπ中間子を放出・吸収して移り変わっている。これは、アイソスピンという考え方に基づいたもので、陽子と中性子は質量や核力がほぼ等しいので、共にアイソスピンが ±1/2 の核子という1つの粒子の異なる荷電状態であり、+ の状態が陽子で − の状態が中性子であるとする考え方のことである。
  7. ^ 陽子、電子やα粒子などの荷電粒子や、γ線のような電磁波は、物質中を通過する際に電磁気力によって通過する物質の原子をイオン化するため、エネルギーを失う。イオン化に費やされたエネルギーはすなわち、荷電粒子の失ったエネルギーであり、その結果、荷電粒子は減速し、γ線は吸収されるが、中性子はそのような過程でエネルギーを失うことはない。
  8. ^ 空気中で 220 m軽水の場合は 0.17 cm重水では 1.54 cmウランでは 0.035 cm である。
  9. ^ 厳密な分類ではなく、ほぼその領域で分けられるという意味である。
  10. ^ 夫妻は陽子が飛び出して来る理由を、γ線が陽子に当たった際に発生するコンプトン効果であると考えた。そこで、飛び出して来る陽子のエネルギーからそのエネルギーを計算してみると、γ線の持つエネルギーが 50 MeV となった[21]

出典



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