TZ750
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 16:23 UTC 版)
ワークスマシンYZR750(0W31)の量産車にあたる市販ロードレーサーである。1975年から数年にわたり供給された市販レーサーだが、台数は限定的なものであった。2ストロークのロードレーサーとしては世界最大排気量を誇る。エンジンレイアウトは直列4気筒(横置き)。鈴鹿6時間耐久ロードレースにも出場するなど、人々の記憶に残るモンスターマシンであった。全日本ロードレース選手権では、1973年から1980年まで開催されたF750クラス(後に500クラスへ移行)で多くのレーサーが出走する。同車で根本健、浅見貞男らが1970年代に開催されたヨーロッパF750選手権に参戦している。浅見貞男はボルドール24時間耐久レースで2位に入る活躍を見せた。コンプリートマシンとしての販売が終了した後もサイドカーレーサーのパワーユニットとしてヨーロッパを中心に長く使用され続けた。 1979年製TZ750(直列4気筒、130bhp) 1979年製TZ750 エンジン - 水冷2ストローク リードバルブ直列4気筒 内径66.4mm×行程54mm 排気量 - 748cc 出力 - 130bhp/11200rpm キャブレター - 直径36mm レクトロン x 4 イグニッション - 日立 CDI ギヤボックス - 6速/ギヤプライマリー クラッチ - 乾式多板 フレーム - チューブラースチール・ダブルクレードル サスペンションフロントサスペンション - 直径38mm ヤマハ テレスコピック リアサスペンション - 溶接組み立て式アルミニウム合金スイングアーム + ヤマハ モノクロスユニット(1本サス) ブレーキフロントブレーキ - 直径300mm ブレンボ ディスク + 2ピストン ロッキード キャリパー x 2(ダブルディスク) リアブレーキ - 直径260mm ヤマハ スチールディスク + 2ピストン ヤマハ キャリパー x 1 車重 - 160kg 最高速度 - 175mph(281.62km/h) 製造年 - 1979年
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