RPGツクール4
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2000年12月7日・PlayStation 前作『RPGツクール3』に引き続き、画像エディタ『キャラクターツクール』が付属。しかし、作成したキャラクターの画像は戦闘シーン突入時に毎回ロードが行われるなど問題点が多い。 戦闘シーンがサイドビューとなり、リアルタイムバトル式となった(ただしファイナルファンタジーシリーズのようなアクティヴ/ウェイトのような切り替えができない)。また、魔法に「属性」が設定できるようになったほか、魔法グラフィックは自分で簡単なアニメーションを作ったり、既製のムービーを選択できるようになった。後に、ムービーと敵グラフィックが、『RPGツクール2003』用の素材としてハンドブックのCD-ROMに添付された。Web上からのダウンロードも可能。 効果音やBGMのサンプリング周波数が『ツクール3』から半減したためチープな印象になったほか、過去のツクールシリーズからの流用も多い。また、『音楽ツクール かなでーる3』で作成した曲データをコンバートすることが可能。 イベント機能が強化され、変数が使用可能になったほか、自動的に開始するイベントが復活。また、イベント戦闘の勝敗による展開の分岐を作る事が可能となった。戦闘不能状態を「戦闘終了時に復活する」設定にした場合、全滅してもゲームオーバーにならなくなる(全員のHPが1の状態で再開)。「戦闘終了時に復活する」の設定をしなかった場合は例え敗北時のイベントを作ろうと、問答無用でゲームオーバーになってしまう。 キャラクターに顔グラフィックが付けられるようになり、文章表示中に「名前」を別枠で表示することができようになった(ただし「主人公」として設定したキャラのみ)。また、人物やダンジョングラフィックに時代劇風、現代風、SF風などのテイストが増えたほか、「天候」の演出も追加された。 ダンジョンが上下二層式となり、前景の下をキャラクターが歩く演出が可能になるが、反面ダンジョン作成で消費する容量が増加、『ツクール3』と比較し、狭いマップを少数作るのが限界だった。あらかじめ用意されたデフォルトマップを利用することもできるが、苦肉の策であった。デフォルトマップの数は70以上と多く、これらの使用を前提としている事が窺える。容量制限の問題が再発。ダンジョン作成による消費容量が増加したのは、『ツクール3』に実装されていた、マップデータを圧縮して数分の一 - 数十分の一に容量を削減する機能(『ツクール3』では、隠しコマンドで圧縮前/圧縮後のデータ容量と圧縮率を見ることができる)が本作では実装されていないためである。そのため、マップの広さに比例して莫大なデータ容量を消費してしまう。更に、前作では可能だった一部の背景グラフィック上の移動が今作では不可能に。例えば、町を作る場合は前作なら地面の背景を設定し、その上に建物等のオブジェクトだけを配置すれば良かったが、今作は地面もマップチップで作らなければならない。 テストプレイの際には通常のセーブの他にクイックセーブが可能となったが、そのデータをロードするとゲーム内のあらゆるデータ(レベル、魔法、アイテム、スイッチや変数、パーティに至るまで全て)が初期値に戻ってしまうという欠点がある。 発売後短期間で『RPGツクール5』の開発が発表されたため、他のシリーズと比較し『RPGツクール4』の息はかなり短かった。 サンプルゲーム Rappin' MAGIC -銀の森と銀のアクマ- 主人公クレストがパール姫を助けるため城近くの森の秘宝を探しに行くストーリー。製作者は『コープスパーティ』で有名なチームグリグリのKedwin(祁答院慎)で、『RPGツクール95』の『猫の森のトラ吉』に続いてのサンプルゲーム製作となる。旧作との関連は無いが、同作に登場した薬草「スノーハーブ」が登場している。 ワールドマップが無く町もダンジョンもひとつしかない。また、今までのサンプルゲームと比較してシナリオが短く、プレイしておおよそ1時間程度でクリアできる。エディットの内容も過去のツクール風の手法が多く見られ、客観的に見て容量の浪費だが、初心者の参考にはなる。
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