5代目 DB型(2019年-)
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「トヨタ・スープラ」の記事における「5代目 DB型(2019年-)」の解説
開発コード「J29」。2002年に生産を終了してから17年後に復活した5代目は、トヨタが2011年から技術提携を結ぶBMWとの共同開発車となる。開発責任者は多田哲哉が担当した。車両のチューニングは成瀬弘の最後の(日本人以外の)直弟子であるベルギー人テストドライバーのヘルフィ・ダーネンスに一任されている。 BMWとの協業を行った理由としては、歴代モデルからの伝統となる「直列6気筒エンジン+後輪駆動(FR方式)」というパッケージングを実現するためであった。また、開発が始まった2012年当時に直列6気筒エンジンを世界で唯一製造していた自動車メーカーがBMWであったことが大きな要因となった。 開発コストの低減を考慮した結果、車両構成の基礎となるエンジンやシャシーなどのプラットフォームをBMW・Z4の第3世代モデル(G29型)と共有し、車両の製造に関してもZ4と同じくオーストリアの自動車製造会社であるマグナ・シュタイアが担当する。このため製造事業者はBMW(Bayerische Motoren Werke AG)名義で、トヨタは輸入販売元として位置付けられている。 開発経緯から「Z4の姉妹車」と見なされることが多いが、実際は開発の初期段階でエンジンやプラットフォームを共通にすることを決めた後は、両車とも完全に別々に開発を行っている。 トヨタのスポーツモデル専用ブランド「GR」初の専売車種であり、車名にも「GR」が冠された。したがって5代目スープラには『TOYOTA GR SUPRA』(トヨタ・ジーアール スープラ)の別名が与えられた。ただし国土交通省へ届け出た車種名はこれまで通りの『トヨタ・スープラ』であり、『GR SUPRA』はあくまで商品名となっているため、カタログにも車両名称ではないことが明記されている。また他のGRブランドの車種は「車名+GR」となっているが、GRスープラは「GR」の専売であるため、「GR+車名」のネーミングが用いられ差別化されている。またGRスープラは、GRシリーズ初のグローバルモデルでもある。 正式な車両型式は「DB」であるが、開発当時から先代の続番である「A90」とも呼ばれており、トヨタ側も後述するモータースポーツのエントリーやカタログ等で「A90」の呼称を使用している。日本市場での販売はトヨタディーラーの4チャンネル(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)全てで展開される。なお2021年モデルの呼称は「A91」となっている。
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