3つの観点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 09:44 UTC 版)
データモデルインスタンスは、1975年のANSIに沿った3つの種類の1つかもしれない。 概念スキーマ:モデルのスコープである、1つのドメインの意味を記述する。たとえば、それは1つの組織あるいは産業の関心領域のモデルかもしれない。これは、そのドメインにおける重要なものの種類を表現するエンティティ・クラスと、一対のエンティティ・クラス間の関連について関連からなる。概念スキーマは、そのモデルを使って表されうる、事実と命題の種類を特定する。そのセンスで、それは、そのモデルのスコープによって限定される1つのスコープの、1つの人工的'言語'で許される表現を定義する。概念スキーマの利用は、事業ユーザーと共に強力なコミュニケーション・ツールとなるよう進化する。しばしば、「主題領域モデル(SAM)」または「ハイレベル・データモデル(HDM)」と呼ばれるこのモデルは、事業ユーザーが全体的アプリケーション開発または事業体イニシアティブの一部として、コア・データ概念、ルール、および定義をコミュニケートするのに使われる。オブジェクトのいくつかは、少なくかつ主要な概念に焦点を当てるべきである。大変大きな組織や複雑なプロジェクトのため、モデルは2ページ以上にまたがるかもしれないが、1ページにこのモデルを限定しようと試みる必要がある。 論理スキーマ:特定のデータ操作技術によって表現されるような、意味論を記述する。これは、他のものの間の、テーブルおよびカラム、オブジェクト指向クラス、およびXMLタグの解説からなる。 物理スキーマ:データが格納される物理的手段を記述する。これは、パーティション、CPU、表空間、あるいはそのようなことに係わる。 ANSIによれば、このアプローチの重要性は、3つの観点がそれぞれ相対的に独立であることを可能にすることである。格納技術は、論理的あるいは概念モデルのいずれにも影響することなく変更できる。テーブル/カラム構造は、概念モデルに(必要なら)影響することなく変更できる。いずれの場合も、もちろん、その構造は他のモデルとの一貫性を残さなければならない。テーブル/カラム構造は、エンティティ・クラスや属性の直接変換からは異なるかもしれないが、しかし、それは究極的に概念エンティティ・クラス構造の目的の外で扱わなくてはならない。多くのソフトウエア開発プロジェクトの初期段階は、概念データモデル(英語版)の設計を強調する。このような設計は、論理データモデル(英語版)で詳細化される。その後段で、このモデルは、物理データモデル(英語版)に変換されるかもしれない。しかしながら、概念モデルを直接実装することも可能である。
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