熱伝導率とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 物理学 > 伝導率 > 熱伝導率の意味・解説 

ねつでんどう‐りつ〔ネツデンダウ‐〕【熱伝導率】

読み方:ねつでんどうりつ

熱伝導程度を表す量。熱の流れ垂直な単位面積毎秒流れ熱量単位長さ温度差割った値。熱伝導度


熱伝導率

読み方ねつでんどうりつ
【英】Thermal conductivity

熱伝導率とは、ある物質について、熱の伝わりやすさが示された値のことである。一個物質において温度差がある場合温度の高い部分から低い部分へと熱の移動現象生じる。この熱移動のおこりやすさが熱伝導率として表される

単位長(厚み)当たり 1度温度差がある場合に、単位時間単位面積移動する熱量係数となる。具体的には、物質両面1度温度差があるとき、1平米当たり1時間に伝わる熱量が熱伝導率として表現される。この熱伝導率の値が大きければ大きいほど、移動する熱量大きく、熱が伝わりやすいことになる。熱伝導率は金属ガラスプラスチックセメント木質材など、材料種類密度によって異なる。ちなみに、熱伝導率を物質厚さ割った数値を「熱伝導係数」というが、この熱伝導係数逆数が「熱抵抗値」となる。

情報と社会のほかの用語一覧
医療・科学:  ミーム  モノマー  無機化合物  熱伝導率  熱可塑性高分子  熱硬化性高分子  熱揺らぎ

ねつでんどうりつ 熱伝導率 heat conductivity、thermal conductivity


熱伝導率

【英】:Thermal Conductivity

物質内で高温部分から低温部分へ熱が伝導する際の、伝導しやすさを示す値。単位等温面を単位時間垂直に流れ熱量と、この方向の単位長さあたりの温度差の比で表される単位は[W/m・K]。

熱伝導率(λ)

主に断熱材建築材料熱性伝わり易さを表す数値板状材料厚さが1m、内外温度差が1あるときに、どれくらい熱を伝えるかを表す数値。値が小さいほど断熱性能が高い。通常、λで示され単位はW/(m・K)。
水分含量温度によって変化するので注意が必要(技術資料E-2,3参照)。
新旧単位系換算式次の通り
1kcal/(m・h・℃)=1.16W/(m・K
1W/(m・K)=0.86kcal/(m・h・℃

熱伝導率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 03:18 UTC 版)

熱伝導率(ねつでんどうりつ、英語: thermal conductivity)とは、温度勾配により生じる伝熱のうち、熱伝導によるの移動のしやすさを規定する物理量である。熱伝導度熱伝導係数とも呼ばれる。記号は λ, κ, k などで表される。 国際単位系(SI)における単位はワットメートルケルビン(W/m K)であり、SI接頭語を用いたワットセンチメートルケルビン(W/cm K)も使われる。


  1. ^ JIS Z 8000-5:2014 『量及び単位―第5部:熱力学』 5-9
  2. ^ 理科年表 第84冊 物54(410)
  3. ^ 国立天文台 (2017-11). “理科年表”. 理科年表 91: 物61-63 (425–427). 


「熱伝導率」の続きの解説一覧

熱伝導率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/18 16:15 UTC 版)

熱伝導」の記事における「熱伝導率」の解説

詳細は「熱伝導率」を参照 一般に金属の熱伝導は主に伝導電子が担うので、熱伝導率 λ は極低温除いた温度域では温度 T に比例して大きくなる一方絶縁体熱伝導は主にフォノン担い、熱伝導率は極低温において温度 T の3乗比例して大きくなるガラス非晶質)などの熱伝導率は、極低温では温度 T の2乗比例する気体での熱伝導率は温度の上昇により大きくなるが、液体では逆に温度の上昇により熱伝導率は減少するヘリウム超流動状態になると熱伝導性が非常に高くなる

※この「熱伝導率」の解説は、「熱伝導」の解説の一部です。
「熱伝導率」を含む「熱伝導」の記事については、「熱伝導」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「熱伝導率」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「熱伝導率」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



熱伝導率と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「熱伝導率」の関連用語

熱伝導率のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



熱伝導率のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリ熱伝導率の記事を利用しております。
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2024 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
信越レア・アースマグネット信越レア・アースマグネット
Copyright © 2024 Shin-Etsu Chemical Co.,Ltd. All rights reserved.
発泡スチロール協会発泡スチロール協会
Copyright (c) 2024 Japan Expanded Polystyrene Association All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの熱伝導率 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの熱伝導 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS