鳥獣魚の骨に由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:07 UTC 版)
蒸製魚骨粉と蒸製骨以外は普通肥料である。 生骨粉(きこっぷん) 骨を水とともに煮沸して脂肪分を除いた後に乾燥、粉砕したもの。蒸製処理はされていない。普通肥料(登録の有効期間は6年)に指定されている。窒素3〜5%、リン酸16〜20%を含む。 蒸製骨 牛や豚などの動物の骨を砕いて加圧蒸製(3気圧、180℃、3時間以上)し、脂肪(骨油)と大部分の膠(ゼラチン)を除いた後の滓。特殊肥料である。脱膠骨(だっこうこつ) : 骨粉からゼラチンを除いたもの。 膠滓(うるしかす) 皮革製品の製造の際に副産されるニベ及びセービング屑から、膠を抽出したかす。窒素4〜5%を含む。 蒸製骨粉 蒸製骨を乾燥して粉砕したもの。普通肥料(登録の有効期間は6年)に指定されている。窒素3.0〜4.0%、リン酸17.0〜24.0%を含む。脱膠骨粉 : 脱膠骨を乾燥して粉砕したもの。 蒸製鶏骨粉 生の鶏骨を砕いて加圧蒸製(3気圧、180℃、3時間以上)し、脂肪とゼラチンを除去した後に乾燥・粉砕したもの。普通肥料(登録の有効期間は6年)に指定されている。窒素3.5〜5.0%、リン酸13.0〜21.5%を含む。 蒸製魚骨粉 鮫やマグロなどの大型魚の骨を蒸製し、乾燥・粉砕したもの。特殊肥料である。 肉骨粉 屠畜場、水産工場、缶詰め工場および肉加工場から出る廃肉、骨および内臓を集め、その混合物を蒸気で加熱して油脂分を圧搾し、その残り滓を乾燥したもの。または肉粕粉末と骨粉を混合したもの。普通肥料(登録の有効期間は6年)に指定されている。窒素5.0〜9.0%、リン酸5.0〜20.0%を含む。 骨炭 空気を遮断した空間で動物の骨を熱分解して炭化させた後に粉砕したもの。活性炭の一種。窒素1.2〜1.6%、リン酸32〜35%を含む。脱色骨炭粉末:製油・製糖工業において脱色剤として用いられた骨炭。 回収骨炭粉末 骨灰 骨を空気の流通下で燃焼したかす。リン酸35〜38%を含む。石灰やケイ酸などを含み、塩基性である。
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