高野三方とは? わかりやすく解説

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こうや‐さんかた〔カウヤ‐〕【高野三方】

読み方:こうやさんかた

平安時代以来分かれた高野山僧徒の三派の称。学侶方(がくりょがた)・行人方(ぎょうにんがた)・聖方(ひじりかた)となっていたが、明治以降廃止統合された。


こうやさんかた 【高野三方】

高野山教団構成する三派をいった。学侶方学問修法をする僧)、行人方諸堂管理雑務をする僧)、聖方諸国勧進などする僧)の三方一八六八明治一)年この制は廃止

高野三方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 08:23 UTC 版)

高野三方(こうやさんかた)は、平安時代から江戸時代まで高野山を構成した、学侶方・行人方・聖方による三派の総称[1]


  1. ^ 高野山文書


「高野三方」の続きの解説一覧

高野三方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 17:06 UTC 版)

金剛峯寺」の記事における「高野三方」の解説

平安時代以降江戸時代まで存在した高野山僧徒の三派の称で、学侶行人、聖で構成され明治になり廃止統合された。通称高野十谷といわれる谷ごとに学侶や行人の坊が造られ多くの子院・塔頭があった。学侶行人、聖の順に階級的要素があり、聖が一番下層見られる傾向があり、度々派閥争いがあった。 学侶 - 学侶方ともいわれ、純粋な真言密教教義学問法会などの学業修行努めた僧衆貴族の子弟も多くいた。代表寺院は、青巌寺であった行人 - 行人方ともいわれ、修験傾向強く学侶法会などの行事を行うときに裏方サポートを行う。「承仕」という灯明線香灯すなどの雑務や、夜間の堂宇見張りをする堂守り、諸堂建立寺領荘園管理外敵から高野山を守る僧兵もした僧衆である。代表寺院は、興山寺であった。 聖 - 聖方ともいわれ、高野山集まった聖は高野聖とよばれ、代表寺院は、大徳院であった行人から派生した僧や他宗派、霊場などから入山したり、また高野山隠遁し念仏修行した僧衆。のちに諸国遍歴説法勧進護符薬草を売る行商行ったり、高野山への納骨・納髪を勧め高野山経済底辺から支えたその活動範囲は、一般庶民から、貴族皇室にいたり、活動得た浄財高野山納め、その一部自身収入とした。高野山浄土信仰弘法大師信仰日本全国広めるうえで大きな存在だった。公に認められていた官僧皇室貴族のために存在していたため、聖が諸国遍歴するまでは一般庶民死者供養できなかった。高野山訪れることができない人々空海との結縁作り説教節よばれる講談調の「苅萱」の語り手でもあり、庶民娯楽にもなった。また日本各地空海訪れたとがない場所での弘法大師伝説高野聖活動によるといわれる山内別所よばれる庵を作り真言密教とは違う浄土信仰念仏信仰説いたため、学侶方から疎まれる存在であった高野山真言密教修禅道場であるが、浄土信仰ゆかりの地ともいわれ、浄土信仰教え説く僧が入山高野聖となった者も多く中興の祖といわれる覚鑁聖方で、真言密教浄土教統合した教え説いている。

※この「高野三方」の解説は、「金剛峯寺」の解説の一部です。
「高野三方」を含む「金剛峯寺」の記事については、「金剛峯寺」の概要を参照ください。

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