音楽のスタイルと影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 09:59 UTC 版)
「エディ・ヴェダー」の記事における「音楽のスタイルと影響」の解説
評論家のジム・デロガティスは、ヴェダーのボーカルを「ジム・モリソンのような声のうなり」と表現している。オールミュージックのグレッグ・プラトは、「力強くて告白調の詩的なスタイルと、ジム・モリソン風のバリトンであるヴェダーは、ロック界で最もコピーされたリードシンガーの1人になった」と言った。ロックの殿堂での授賞式では、これまでドアーズ、ニール・ヤング、ラモーンズ、R.E.M.の4組のプレゼンターを務め、そのスピーチでは、彼ら全員から影響を受けたと語った。他にはブルース・スプリングスティーンやジョン・メレンキャンプ、U2、ザ・フー、ジャクソン5、ビートルズ、フランク・ザッパ、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、エルヴィス・コステロ、トーキング・ヘッズ、ソニック・ユース、フガジ、トム・ウェイツ、ヒューイ・ルイス、ボブ・ディラン、ピクシーズからも影響を受けたと語っている。 ヴェダーによる歌詞は、個人的なもの(『Ten』収録の「Alive」や『バイタロジー』収録の「Better Man」など)から政治的なもの(『Ten』収録の「Even Flow」や『パール・ジャム』収録の「World Wide Suicide」など)まで幅広い。ヴェダーの詞はしばしば物語的で、自由主義や個人主義、困った人々への同情などのテーマが含まれた。他には再出発を暗喩しているようなテーマ(『Vs.』収録の「Rearviewmirror」や『イールド』収録の「MFC」、『バイノーラル』の「Evacuation」、『パール・ジャム』収録の「Gone」など)が多い。 ヴォーカリストとして有名であるが、『Vs.』収録の「Rearviewmirror」や「Elderly Woman Behind the Counter in a Small Town」以降の多くのパール・ジャムの曲でギターを演奏している。バンド結成当初は、ゴッサードとマクレディがそれぞれリズムギターとリードギターを担当していたが、ヴェダーは『バイタロジー』でリズムギターを演奏し始めたときから変わり始めた。2006年にマクレディは、「ギターが3つあれば、より多くの可能性があると思う。2つしかなければ、ストーンが外れてエディがパワーコードを弾き、僕がそれに合わせる」と語っており、ヴェダーのギター・プレイは、シンプルでしっかりしているバンドの前進を助けた。「Rearviewmirror」や『バイタロジー』収録の「Corduroy」で演奏されるヴェダーのギターは、パンクに影響を受けている。バンドの音は多くの影響があるため、ヴェダーはバンドの音楽をキャッチーにしないように努めた。ヴェダーは「多くの人気で、頭がブドウのように鳴りそうだった」と語っている。レコーディングでは、他にもウクレレやハーモニカ、アコーディオン、エレクトリック・シタールを演奏している。2012年には、ヴェダーの黒いフェンダー・テレキャスターは、現代芸術家のカール・ハグランドの絵のモデルになった。 アル・ヤンコビックは、アルバム『Running with Scissors』で「My Baby's in Love with Eddie Vedder」という曲を作った。
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