開発領主とは? わかりやすく解説

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かいはつ‐りょうしゅ〔‐リヤウシユ〕【開発領主】

読み方:かいはつりょうしゅ

未墾地を開発してその土地所有者となった者。平安中期以後中央の社寺貴族土地寄進し、その支配権保留して荘官となる者が多かったかいほつりょうしゅ


開発領主

読み方:カイハツリョウシュ(kaihatsuryoushu), カイホツリョウシュ(kaihotsuryoushu)

鎌倉幕府御家人として典型的な武士

別名 開発根本領主(かいほつこんぽんりょうしゅ)


開発領主

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 09:33 UTC 版)

開発領主(かいほつりょうしゅ/かいはつりょうしゅ)は、日本の荘園公領制において、田地を開発して領地を確保した者をいう。根本領主ともいう。




「開発領主」の続きの解説一覧

開発領主

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 02:10 UTC 版)

武士団」の記事における「開発領主」の解説

福田豊彦は「私営田領主」を「一口でいえば、広い土地自分直接経営する大土地所有者」とする。もちろん、「私営田領主」「私営田経営者」の説明がそれで済む訳ではないが、それに続く「開発領主」との対比においてはそのひとことが大きな特徴となる。安田元久らの学説では「武士」と「兵」違いは「領地」の支配形態もとめられた。つまり「武士」と呼べるのは、地方経済が「私営田経営」から「開発領主」の段階移行してからだというのである福田豊彦によれば、後に鎌倉幕府基盤となる「開発領主」は、「私営田経営領主)」とは根本的に異なった所領経営方法をとった。彼らは確かに、佃、手作てづくり)、門田(かどた)などという直接耕作農地持ってはいたが、大きな特徴基本的に農業経営から離れ農民から「加地子」を取る本格的な領主」へと転化し始めることである。その時期は関東においては平忠常の乱終わり、そこでの「亡国といわれるほどの焦土戦による荒廃から、復興再開発始められ段階、つまり11世紀後半から12世紀初頭相当する。 「開発領主」が生まれ過程は、その地の有力者一族子弟のみならず近隣農民諸国から流入した浮浪人などを組織して荒地開拓行い、その従事者新し村落編成することに始まる。 そして、新しく開拓した地、そしてその村落開拓した者の私領となる。私領といってもその地の課税免除される訳ではないが、国衙旧来の郡とは別の新し徴税単位として、特別な命令書により税を軽減し、開発領主の私領領有認め同時に開発領主がその地の納税義務を負うことになる。その特別な命令書(符)ということから、その地は「別符」と呼ばれ、また徴税単位として「郷」と呼ばれた別符による「郷」は、「郡」の下の「郷」ではなく独立した徴税単位として「郡」と並列するのである。そうして律令制以来の郡・郷が、新しい郡・郷に再編されていく。 誰が開発領主となったのかと言えば、その領域そのもの法的所有、または国衙による開発承認重要なテコとなったため、自ら国衙在庁官人となったか、あるいは国司と結びついた、留住から土着へと至った軍事貴族前司の子弟など王臣子孫、そして一部土豪だろう。信州から関東にかけての官牧御牧管理者、京の貴族荘園荘官として下向した者達がそこを基盤周辺開発を行うケースもあった。 ただし、地方武士は、開発領主であることを経済的地盤としていたが、開発領主=武士であり、武士団率いていた訳ではない源平の争乱生き抜き少なくともその時期に武士となり、鎌倉時代御家人地頭となった者、一部荘園下司について以外に、後世記録残っていないことを考慮する必要がある。「国の兵共」が、「譜第図」や「胡簗注文」などの台帳記載されるということ自体が、彼らが国衙支配下の開発領主達の中で特種存在であったことを物語っている。

※この「開発領主」の解説は、「武士団」の解説の一部です。
「開発領主」を含む「武士団」の記事については、「武士団」の概要を参照ください。

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