超高速エレベーター
エレベーター業界では一般に、分速500メートル超が超高速機とされます。現在の世界最速機は2004年に完成した台湾の超高層ビル「台北101」(高さ509メートル、101階建て)にある展望台直通エレベーターで分速1010メートル。時速換算すると60キロメートル超になります。日本の東芝エレベータが設置しました。
それ以前は横浜ランドマークタワー(高さ296メートル、70階建て)にある展望台直通エレベーターの分速750メートルが世界一で、国内では最速。また、台北101のエレベーターは下降時、大きく速度を落とすのに対して昇降とも同速で、下降に限れば現在も世界最速です。三菱電機が設置しました。
エレベーターメーカーが超高速機の開発に力を入れるのは、中国・アジアなどの新興市場で超高層ビルに限らず需要増が見込まれ、営業戦略としてギネスブックにも載る「世界最速」の看板を欲しているためです。中国では09年度、世界需要の3分の1超を占める20万台のエレベーターが新設されました。さらに10年以内に、その市場規模は倍増すると想定されています。
欧米が発祥のエレベーターですが、他の電機製品と同様に高速化でしのぎを削っているのは日中韓のメーカーです。
三菱電機と並ぶ国内大手の日立製作所は今年4月、茨城県ひたちなか市に213メートルという高さ世界一のエレベーター研究塔を完成し、分速1080メートルの世界最速機の開発を目指しました。ところが出端をくじくかのように翌5月、09年に高層研究塔を稼働した韓国の現代エレベーターが同速の製品を開発したと発表。中国では大手の一角をなす瀋陽遠大集団が10月にも高さ170メートル超の高層研究塔を完成し、超高速機市場に本格参入します。
限られた土地を有効活用するため、都市の発展にはビルの高層化が欠かせません。日本でも鉄骨造のオフィスビルに加え、コンクリートの高強度化により鉄筋コンクリート造で高さ200メートル超、50階建て以上のタワーマンションが相次いで建設されています。本格的な超高層ビル時代の到来が、エレベーターの高速化を推し進めています。
(掲載日:2010/08/30)
超高速エレベーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 02:24 UTC 版)
「ボンバーマン ファンタジーレース」の記事における「超高速エレベーター」の解説
「お客様入り口」から入場した人々をファンタジーランドまで直通で運んでいるエレベーターで、反重力装置で作動している。ボンバーマンの右の足首から太股の付け根の位置にあたる。
※この「超高速エレベーター」の解説は、「ボンバーマン ファンタジーレース」の解説の一部です。
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