赫乃丈一座
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「幕末機関説 いろはにほへと」の記事における「赫乃丈一座」の解説
遊山赫乃丈率いる旅一座。座付き戯作者である茨木蒼鉄の事実を基にした新作芝居で人気が高い。赫乃丈ら主要メンバーは、かつて襲われた長崎の商家の関係者で、一座の目的もその仇敵を捜し、仇討ちすることにある。 遊山赫乃丈(ゆやま かくのじょう) 上記を参照。 茨木蒼鉄(いばらぎ そうてつ) 上記を参照。 座頭(ざがしら) 声 - 長嶝高士 一座の運営を切り盛りし、自ら舞台にも上がる一座の頭。役者名は市村雁雀。 元は赫乃丈の生家に仕えていた番頭であり、幼い赫乃丈を守り、以後彼女の親代わりとして彼女の側に付き従って来た。仇討ちを本懐としながらも、第一には赫乃丈の身を案じている。 不知火小僧(しらぬいこぞう) 声 - 諏訪部順一 一座の花形役者であり、二枚目の伊達男。舞台でも赫乃丈と共に主役を演じる事が多い。しかし女好きのお調子者であり、性格的には二枚目半を演じる事が多い模様。役者名は遊山清十郎。 結婚している女性の浮気相手をする間男だったが、女性の十手持ちの夫に不義密通がばれてしまい、怒った夫は妻を殺し、その罪を不知火に被せ凶状持ちにしようとしていた所を、蒼鉄の芝居に救われた経緯から、以後一座と行動を共にして来た。中居屋との確執には直接関わりが無いが、情に厚く一座の仇討ちを親身になって助力する。 琴波太夫に想いを寄せており、彼女が妓楼を離れ店を構えてからも、足繁く彼女の元に通っている。 恵比須の頭巾(えびすのずきん) 声 - 矢部雅史 全身を包帯と鬘で覆った不気味な容貌の少年。役者名は市村鳶助。 元は赫乃丈の生家に丁稚奉公していた過去を持ち、彼女の両親からは赫乃丈同様に可愛がられ暮らしていた。中居屋の放った暗殺者が彼女の生家を襲撃した際、赫乃丈を庇い全身を炎に焼かれてしまう。包帯の下には今も生々しい火傷の跡が残っており、中居屋を始めとする一連の人物達には、一座の中でも並々ならぬ憎悪を抱えている。その為、作中では怒りの感情を前面に出した言動が多かった。江戸での「覇者の首」争奪戦の際、一人中居屋を追い詰めたものの、英国軍の砲撃に巻き込まれ死亡した。 彼が身に付けていた額当ては、血塗れのまま耀次郎から赫乃丈へと手渡された。赫乃丈への想いは幼少から強かったらしく、或いは彼女に想いを寄せていた事も伺わせる。 作中では、自身の過去を演じた際一度だけ素顔を晒し舞台に上がった事がある(顔半面は無事だったらしく、長い前髪で片目を隠し演技した)。 案山子の恵信(かかしのけいしん) 声 - 乃村健次 気は優しくて力持ちを体現するかの如き男。役者名は市村海斗。 琉球空手の達人であり、類い希な怪力で一座の雑用も担っている。紅丸とこばこの両親は辻斬りに殺されるが、辻斬りの正体はさる藩の目付の放蕩息子であり、案山子は仇としてつけ狙っていたが、蒼鉄の芝居により目付の息子は罪が世に知られてしまい、父と供に切腹させられるという形で救われた過去を持ち、以後一座と行動を共にする。子供好きらしく、紅丸とこばこの面倒は主に彼が引き受けている。 紅丸(べにまる) 声 - 小桜エツ子 赫乃丈一座に拾われた孤児であり一座の最年少。幼いながらも、一座の旗揚げにはビラ配り等を手伝い一座の一翼を担っている。耀次郎に救われてから、彼を「お侍さん」と呼び慕っている。 こばこ 声 - 松岡由貴 赫乃丈一座に拾われた孤児であり一座の子役。主には紅丸と行動を共にし旗揚げや宣伝の際に活躍している。紅丸と共に耀次郎に救われた事が縁で彼と一座を引き合わせ、彼女もまた寡黙な耀次郎に懐いている。
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