赤軍派とハイジャックの目的とは? わかりやすく解説

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赤軍派とハイジャックの目的

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 04:54 UTC 版)

よど号ハイジャック事件」の記事における「赤軍派とハイジャックの目的」の解説

1969年昭和44年8月結成され共産主義者同盟赤軍派は、前段階蜂起世界革命戦争という前段階武装蜂起論掲げる「戦争宣言」を発し、「大阪戦争」や「東京戦争」と称して交番警察署への襲撃繰り返した同年11月5日には、当時総理大臣官邸襲撃のための軍事訓練目的に、山梨県塩山市(現・甲州市)の大菩薩峠結集していたところを摘発され政治局員数人を含む53人が逮捕された(大菩薩峠事件)。翌年1970年昭和45年3月15日には赤軍派議長塩見孝也逮捕される幹部逮捕され組織弱体化した赤軍派は、1969年昭和44年12月から1970年昭和45年1月にかけ、「労働者国家武装根拠地建設して世界革命根拠地国家転換させ、後進国における革命戦争日米革命戦争結合して単一世界革命戦争推し進める」とする「国際根拠地論」を打ち出す。 これに基づいてアジアにおいては日本前段階蜂起北朝鮮左旋回化革命革命根拠地化(金体制変革) → 朝鮮半島武力統一日本全面武装蜂起結合毛沢東林彪派の革命的変革解体(毛体制変革) → 中華人民共和国世界革命根拠地化 → 北ベトナム結合南ベトナム解放民族戦線サイゴン攻略東南アジアへの革命戦争拡大という構想提起した北朝鮮選ばれたのは、北朝鮮体制支持していたからではなく、もっとも身近にある「日本帝国主義敵対関係にある国」だったからにすぎず、赤軍派意図によると、北朝鮮赤軍派軍事基地として変革北朝鮮革命)するつもりだった。北朝鮮左旋回と革命根拠地化、つまりは「北朝鮮の“赤軍化=オルグ”」を目的に、北朝鮮派遣部隊田宮グループ)が北朝鮮に渡ることになった。しかし、すでに逮捕状出されており合法的な出国不可であったため、渡航手段として民間旅客機乗っ取り決まったまた、北朝鮮関係組織ある朝総連連絡取っていたわけでもなかった。 なお犯人グループ出発時に「われわれは明日羽田を発(た)たんとしている。われわれは如何なる闘争前にも、これほどまでに自信勇気確信が内から湧き上がってきた事を知らない。……最後に確認しよう。われわれは明日のジョーである」〔ママ〕という声明文残している。 「明日のジョー」(正しタイトルは『あしたのジョー』)は、高森朝雄梶原一騎原作ちばてつや画の漫画作品で、1968年昭和43年)から1973年昭和48年)まで講談社『週刊少年マガジン』連載された。犯人グループ自分たちを主人公矢吹丈になぞらえ、「燃え尽きるまで闘うということ主張したといわれる。なお、田宮乗客との別れの際に別れ主題にした詩吟を謡い、乗客一人返歌として『北帰行』を歌った といわれている。

※この「赤軍派とハイジャックの目的」の解説は、「よど号ハイジャック事件」の解説の一部です。
「赤軍派とハイジャックの目的」を含む「よど号ハイジャック事件」の記事については、「よど号ハイジャック事件」の概要を参照ください。

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