肥のあすか【ヒノアスカ】(果樹)
登録番号 | 第12296号 | |
登録年月日 | 2004年 11月 8日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 肥のあすか よみ:ヒノアスカ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 熊本県 | |
品種登録者の住所 | 熊本県熊本市水前寺六丁目18番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 磯部暁、満田実、藤田賢輔、坂西英、重岡開、稲葉一男、早上三男、松田明治 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「肥後早生」の珠心胚実生から育成されたものであり、果形がやや扁平、果実の重さが中、果皮色が濃橙の育成地(熊本県下益城郡松橋町)では10月下旬に成熟するかんきつ(温州みかん)である。樹姿は中間、樹の大きさは中、樹勢はやや強である。枝梢の太さは太、節間長は長、枝梢のとげの多少は無である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、葉身の大きさは小、葉身長及び葉身幅は中、網脈の鮮明度は明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さは中、太さは細である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは中、花弁の形は紡錘形、長さは中、幅はやや広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は一部合一、花粉の多少は少、花柱の形は直である。果実の形はやや扁平、果形指数は中、果頂部の形は平坦、放射条溝の有無は無、凹環の有無は不明瞭、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は少である。果心の充実度、大きさ及び果実の重さは中、果皮の色は濃橙(JHS カラーチャート1606)、油胞の大きさ及び密度は中、凹凸は平、果面の粗滑及び果皮の厚さは中、果皮歩合は小、剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形及び大きさは中、色は濃橙である。果汁の多少は中、甘味はやや高、酸味及び香気の多少は中、種子数は無、胚の数は多胚である。発芽期及び開花期は中、成熟期はやや早で育成地においては10月下旬である。隔年結果性及び浮皮果の発生は中、裂果の発生は無、貯蔵性はやや短である。「肥後早生」と比較して、花柱の形が直であること、果皮の色が濃橙(JHS カラーチャート1606)であること等で、「興津早生」と比較して果皮の色が濃橙(同1606)であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和56年に熊本県農業研究センター果樹研究所(下益城郡松橋町)において、「肥後早生」に「ミネオラ」を交配して得られた珠心胚実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成13年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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