樹勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 09:32 UTC 版)
栃木県宇都宮市中央一丁目9番8号、中央通り(シンボルロード)といちょう通りが交差する地点の北西角の土塁上にある。この土塁は宇都宮城の三の丸と百間堀の境界に当たり、土塁が周囲の道路より3 mほど高いことから、当時の土塁の大きさを窺うことができる。旭町の大いちょうの「旭町」とは旧町名であり、中央一丁目に町名が変更されて以降も、旧町名のまま呼ばれている。 「宇都宮七木」の1つに数えることもあるが、数えないこともある。いずれにせよ、宇都宮市の名木の1本であることは間違いなく、宇都宮市指定天然記念物である。 樹高は33 m、枝の張り出しは東西方向に10 m、南北方向に13 mに及び、幹回りは6.2 m、目通り直径(人間の目の高さでの太さ)は4.6 mに達する。落葉樹であるため、冬季は全く葉がない状態になるが、夏には枝いっぱいに葉が生い茂る。秋になると、銀杏の種子が鈴なりに実る。熟した銀杏は落下して周囲を埋め尽くし、これを拾い集めに来る人も多い。集まる市民は、主に晩酌のお供とするために銀杏を集め、人目を忍んで早朝を狙う人、手に臭いが付かぬよう軍手を装備する人など多様である。また、大いちょうの保護活動を行う保存会の高齢者が毎朝集まって、清掃している。 樹齢は1986年(昭和61年)発行の資料に約400年と記されているが、2020年(令和2年)現在でも「約400年」のまま更新されていない。宇都宮の市街は戦争で2度焼失した上、一旦すべての堀が埋め立てられたという歴史があるため、宇都宮城があった頃から残る数少ない現存物の1つとなっている。
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