祭政一致とは? わかりやすく解説

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さいせい‐いっち【祭政一致】

読み方:さいせいいっち

祭祀主宰者政治上の権力者同一であること。また、そのような思想および政治形態古代国家などに多くみられる政教一致


さいせいいっち 【祭政一致】

神を祭ることと政事とが一致するという思想。またそれに基く政治形態古代社会多くみられる政教一致とも。→ 神権政治

祭政一致

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 06:53 UTC 版)

祭政一致(さいせいいっち、: saisei itchi (the unity of ritual and government)など)とは、祭祀政治とが一元化、一体化していること。祭政一致の祭は、「まつり」であり宗教を意味する。政は「まつりごと」、政治を意味する[1]


  1. ^ 『世界大百科事典』に山田武の署名記事があるほか,無記名ではあるが『マイペディア』などの百科事典,『日本国語大辞典』『広辞苑』などの国語辞典,また新聞報道などにも細部の表現は違うが使われている。
  2. ^ 小学館 2021b, p. 「原始宗教」.
  3. ^ 小学館 2021c, p. 「原始宗教」.
  4. ^ 山上 1989, pp. 84–100.
  5. ^ a b Nigosian, S. A. (January 1, 1994), World Faiths, Bedford/st Martins; 2nd edition, pp. 217-218, ISBN 978-0312084141 
  6. ^ saisei-itchi”. Encyclopedia Britannica. 2022年1月10日閲覧。
  7. ^ Public Shrine Forests? Shinto, Immanence, and Discursive Secularization, Aike P. Rots, Japan Review 30 Special Issue (2017): p.187
  8. ^ Saisei itchiは"the unity of religion and government"か"the unity of ritual and government"と直訳され神道固有の概念として解説されている
  9. ^ Between Unity and Separation: Religion and Politics in Japan, 1965-1977 Yanagawa Keiichi and David Reid, Japanese Journal of Religious Studies 6/4 December 1979. p.502
  10. ^ 平凡社 2021d, p. 「祭政一致」.
  11. ^ 「此度王政復古,神武創業ノ始ニ被為基,諸事御一新,祭政一致之御制度ニ御復被遊候ニ付テハ,先第一神祇官御再興御造立ノ上……(後略)」安丸良夫宮地正人編『日本近代思想大系5 宗教と国家』425ページ
  12. ^ 明治元年太政官布告第153 『法令全書. 慶応3年』 p.63、内閣官報局(国立国会図書館)
  13. ^ 「朕恭惟 天神 天祖,立極垂統;列皇相承,継之述之。祭政一致,億兆同心。治教明于上,風俗美于下。而中世以降,時有汚隆,道有顕晦,治教之不洽也久矣。今也,天運循環,百度維新,宜明治教,以宣揚惟神大道也。因新命宣教使,以布教天下。汝群臣衆庶,其体斯旨。」安丸良夫・宮地正人編『日本近代思想大系5 宗教と国家』431ページ
  14. ^ 歴代の詔勅』 p.66 河野省三 内閣印刷局、1940年(国立国会図書館)


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祭政一致

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/06 17:38 UTC 版)

古神道」の記事における「祭政一致」の解説

まつりごとは「まつりの式次第主催する」の意であり、その祭りに従うことが「まつろふ」である。従って、物部氏が、元来軍事政治担当した考えられ、「貴人マナをつける」職掌だったとする谷川健一説や、折口信夫の『水の女』で展開する「ふぢはら」は淵原であり、中臣氏が、元「貴人洗い清め特殊な方法で絆を締めて尊いものにした」シャーマン的な存在であったとする説も成立しうる。また古く卑弥呼なども祈祷師であり、その祈祷や占いから「国の行く末」を決めていたといわれる神社神道神主などの神職古くから政(まつりごと)の執政をし、平安時代には道教陰陽五行思想取り込むことによって陰陽師という組織とその政治における官僚としての役職得た。そして、占い祈祷により指針定め国政司った。この流れ戦国時代以降潜むが、公家の間では政として、あるいは神社神道として残っていった。 地域振興中心は、古く寺社であり、その中心にある神社興行縁日神事行い、「寺社普請」だけでなく地域社会基盤整備としての普請にもなった。そして、民間でも自治としての政が江戸時代から一層顕著に認められ祭りとして神や御霊や自然を祀り、その社会的行為は「七夕祭り」や「恵比寿講」として現在にも行われ神社神道儀式とは離れた民衆神事として定着し、昔と同様に普請としての地域振興担っている

※この「祭政一致」の解説は、「古神道」の解説の一部です。
「祭政一致」を含む「古神道」の記事については、「古神道」の概要を参照ください。

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