百詩篇第2巻41番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 07:15 UTC 版)
「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事における「百詩篇第2巻41番」の解説
La grand'étoille par sept jours brûlera, Nuée fera deux soleils apparoir: Le gros mastin toute nuit hurlera, Quand grand pontife changera de terroir.大きな星が7日間燃えるだろう。 雲が二つの太陽を出現させるだろう。 大きなマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、 大神官が土地を変えるだろう時に。 この詩は、信奉者たちが近未来における核爆発や天体の異常現象と捉えることがままあったものである。しかし、ここで語られているモチーフは、いずれもユリウス・カエサル暗殺直後について、ユリウス・オブセクエンスが語っていることとほぼ一致している。 オブセクエンスは、その時に「彗星が七日間輝いたこと」「三つの太陽が現れたこと」「最高神祇官のレピドゥスの邸宅の前で犬が吠えたこと」を語っている(レピドゥスはカエサルの死後、彼の邸宅に移った)。なお、太陽が複数現れるというモチーフはプリニウスなども含め古来繰り返し語られていたものであり、その原因を雲に求める言説は、ノストラダムスと同時代のピエール・ボエスチュオーの『驚倒すべき物語』(1560年)などにも見出すことが出来る。
※この「百詩篇第2巻41番」の解説は、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の解説の一部です。
「百詩篇第2巻41番」を含む「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事については、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の概要を参照ください。
- 百詩篇第2巻41番のページへのリンク