百詩篇第6巻70番とは? わかりやすく解説

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百詩篇第6巻70番

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 07:15 UTC 版)

ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事における「百詩篇第6巻70番」の解説

Au chef du monde le grand Chyren sera, Plus oultre apres aymé, craint, redoubté : Son bruit & loz les cieulx surpassera, Et du seul titre victeur fort contenté.偉大なシラン世界首領になるだろう。 より遠くへ愛され恐れ慄かれた後に。 彼の名声称賛は天を越えくだろう。 そして勝利者という唯一の称号強く満足する。 ここに出てくるシラン(Chyren)は将来現れる世界的な独裁者解釈されることがままあった。 実証的な立場からはノストラダムス願望書いた可能性指摘されている。Chyrenはプロヴァンス語人名ヘンリク(Henryc)のアナグラムと見ることが出来フランス語アンリ対応している。このことは同時代人ローラン・ヴィデルジャン=エメ・ド・シャヴィニーによっても指摘されていた。あえてプロヴァンス語用いた理由については、古い予言カール大帝シャルルマーニュ)に並ぶような大君主は、同じようイニシャルにC (K) を持つとするものがあったかではないかとも推測されている。 2行目の「より遠くへ」(Plus oultre)をシャヴィニーはPLVS OVTREと固有名詞的に書き換えて、カール5世ラテン語金言(『プルス・ウルトラ』、PLVS VLTRA)をフランス語訳したものみなしたが、これは現在の実証的な立場からも支持されている。この場合、2行目の訳は「『プルス・ウルトラ』が愛され恐れ慄かれた後に」となる。 つまりこの詩は、カール5世雷名轟かせた後に、勝利を重ねて世界君臨するのがアンリ2世)だという内容である。これは実現することはなく、アンリ2世はこの詩が発表されてから2年経たないうちに世を去ったシラン出てくる詩以外にも、「三日月」(Selin)が出てくる詩の一部や「エンデュミオン」(後にアルテミス同一視され月の女神セレネ恋人。この場合セレネディアナ対応するものとして捉えられる)が出てくる詩などもアンリ2世隠喩とされるアンリ2世三日月三つ組み合わせた紋章使っていた上、愛人ディアーヌ溺愛していたからである。

※この「百詩篇第6巻70番」の解説は、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の解説の一部です。
「百詩篇第6巻70番」を含む「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事については、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の概要を参照ください。

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