欧州評議会とは? わかりやすく解説

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おうしゅう‐ひょうぎかい〔オウシウヒヤウギクワイ〕【欧州評議会】

読み方:おうしゅうひょうぎかい

シー‐イーCE


欧州評議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 04:32 UTC 版)

欧州評議会(おうしゅうひょうぎかい、英語: Council of Europeフランス語: Conseil de l'Europeドイツ語: Europaratロシア語:Совет Европы)は、1949年に設立された、欧州(ヨーロッパ)の統合に取り組む国際機関欧州審議会とも訳される。欧州評議会は法定基準、人権民主主義の発展、法の支配、文化的協力について特に重点を置いている。欧州評議会は46の国が加盟しており[1]、それらの国の人口を合計するとおよそ7億人に上る。欧州評議会は、共通の政策、拘束力のある法令、加盟国数が27しかない欧州連合(EU)とは異なる組織である。ただし両者は欧州旗など、共通する欧州のシンボルを使用している。


注釈

  1. ^ コソボ地域はセルビアと、独立を主張するコソボ共和国との間での帰属紛争を抱えている。コソボ議会は2008年2月17日に一方的に独立を宣言したが、セルビアはコソボがいまだ自国の主権領域の一部であると主張している。
  2. ^ 2019年2月12日に国名を「北マケドニア共和国」に改名した。それ以前は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」として加盟していた。

出典

  1. ^ a b c d e 18年ぶり広域首脳会議 欧州、ウクライナ巡り結束へ」『日本経済新聞』朝刊2023年5月17日(国際面)同日閲覧
  2. ^ The Zurich speech” (英語). European NAvigator. 2010年7月17日閲覧。
  3. ^ Winston Churchill and the Council of Europe” (英語). Counsil of Europe. 2009年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月17日閲覧。
  4. ^ 「侵攻損害記録へ機関 ウクライナ 欧州評議会が設立発表」『東京新聞』朝刊2023年5月18日国際面掲載の共同通信記事
  5. ^ 2006年1月25日1481号決議「20世紀に席巻し、現在でも依然としていくつかの国で権力を握っている全体主義的な共産主義政権(The totalitarian communist regimes)は、例外なく、大規模な人権侵害を行なってきた。そこには、強制収容所、人為的な飢饉、拷問、奴隷労働およびその他の組織的暴力などによる個人および集団の殺害、また、民族的または宗教的迫害、良心や思想を表明する言論の自由表現の自由への侵害、報道の自由の侵害、政治的多元主義の欠如などが含まれる。」「全体主義的共産主義体制における犯罪は、階級闘争理論とプロレタリア独裁の原則の名の下に正当化されてきた。共産主義の敵として排除された膨大な数の犠牲者は自国民であった。」「これらの犯罪は、ナチズムの犯罪のように、国際社会によっていまだ裁かれていない。その結果、共産主義政権の犯罪に対する諸国民の認識は非常に乏しく、一部の国では、共産党は合法政党であり、活動的な場合もある。」 「欧州評議会は、共産主義体制の犯罪を強く非難するとともに、共産主義体制の犠牲者の苦しみに同情し、理解することは倫理的な責務であると考える。」Resolution 1481 (2006):Need for international condemnation of crimes of totalitarian communist regimes,Assembly debate on 25 January 2006 (5th Sitting) , Parliamentary Assembly of the Council of Europe(欧州評議会議員会議)。1481号決議は、1996年の1096号決議(Resolution 1096 (1996):Measures to dismantle the heritage of former communist totalitarian systems(共産主義全体主義システム廃止決議)Assembly debate on 27 June 1996 (22nd Sitting))を参照している。
  6. ^ Enlarged Partial Agreement on Sport” (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。
  7. ^ Press File” (PDF) (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。
  8. ^ 5 May - Europe Day” (英語). Council of Europe. 2022年3月16日閲覧。
  9. ^ Flag & Anthem” (英語). Council of Europe. 2022年3月16日閲覧。
  10. ^ Logo and visual identity” (英語). Council of Europe. 2022年3月16日閲覧。
  11. ^ Continuation by the Republic of Serbia of membership of the State Union of Serbia and Montenegro in the Council of Europe”. Council of Europe (2006年6月14日). 2008年8月5日閲覧。
  12. ^ Request by the Republic of Montenegro for accession to the Council of Europe : Statement by the Committee of Ministers of the Council of Europe” (英語). Council of Europe (2006年6月14日). 2010年7月25日閲覧。
  13. ^ Continuation by the Republic of Serbia of membership of the State Union of Serbia and Montenegro in the Council of Europe: Declaration by the Committee of Ministers of the Council of Europe” (英語). Council of Europe (2006年6月14日). 2010年7月25日閲覧。
  14. ^ Council of Europe suspends Russia’s rights of representation” (英語). www.coe.int (2022年2月25日). 2022年2月25日閲覧。
  15. ^ “ロシア、欧州評議会から脱退 欧州との亀裂深まる恐れ”. ロイター. (2022年3月16日). https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-council-idJPKCN2LC2G0 2022年3月16日閲覧。 
  16. ^ The Russian Federation is excluded from the Council of Europe” (英語). www.coe.int (2022年3月16日). 2022年3月18日閲覧。
  17. ^ Belarus : a referendum under a 'hardening dictatorial regime'”. Council of Europe Parliamentary Assemblylanguage=英語. 2010年7月25日閲覧。
  18. ^ Situation in Kazakhstan and its relations with the Council of Europe”. Council of Europe Parliamentary Assemblylanguage=英語 (2006年7月7日). 2010年7月25日閲覧。
  19. ^ PACE President in favour of strengthening relations with Kazakhstan”. Council of Europe Parliamentary Assemblylanguage=英語 (2010年3月16日). 2010年7月25日閲覧。
  20. ^ STATE PROGRAMME‘PATH TO EUROPE - 2009-2011’ ASTANA 2008” (英語). The Embassy of the Republic of Kazakhstan in the UK. 2010年7月25日閲覧。
  21. ^ Stansert, Ronny (2002年2月26日). “Europarådet kan frånta USA observatörsstatus” (スウェーデン語). Yelah.net. 2010年7月25日閲覧。
  22. ^ The Council of Europe and the European Union sign an agreement to foster mutual cooperation” (英語). Council of Europe (2007年5月23日). 2010年7月25日閲覧。
  23. ^ Juncker, Jean-Claude (2006年4月11日). “Report by Jean-Claude Juncker, Prime minister of the Grand Duchy of Luxembourg, to the attention of the Heads of State or Government of the Member States of the Council of Europe” (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。
  24. ^ 欧州連合条約および欧州連合の機能に関する条約附属議定書8
  25. ^ a b c Joint Programmes between the Council of Europe and The European Union” (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。


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欧州評議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 23:54 UTC 版)

戦う民主主義」の記事における「欧州評議会」の解説

欧州評議会は法の支配の下にヨーロッパ諸国の平和と安定目的創設され加盟国に対して法の支配民主主義基本的人権遵守条件として掲げており、かつて加盟したベラルーシ国内民主主義抑制理由に現在も除名されている。そしてその基本条約である「人権と基本的自由の保護のための条約」は世界人権宣言市民的及び政治的権利に関する国際規約第5条)を踏まえて、その第17条条約保障する権利と自由破壊目的とした行為を「権利乱用」として禁止している。さらに条約信教の自由表現の自由にも『民主的社会道徳』による制限規定している。

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「欧州評議会」を含む「戦う民主主義」の記事については、「戦う民主主義」の概要を参照ください。


欧州評議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:38 UTC 版)

欧州統合」の記事における「欧州評議会」の解説

第二次世界大戦惨状人的損害といった背景戦後和解必要性ヨーロッパの統合という考え方もたらし、それが具体的な形となったのが、1949年ストラスブール創設された欧州評議会である。 欧州評議会の活動の成果としてもっとも重要とされるのが1950年人権と基本的自由の保護のための条約欧州人権条約)であり、この条約基づいてストラスブール設置され欧州人権裁判所は、ヨーロッパ全体において人権基本的自由について司る事実上最上級裁判所となっている。また人権については欧州評議会の拷問防止委員会欧州社会憲章によって保護されている。 欧州評議会で採択され協定大部分がより広範な司法分野での統合目指すものであり、たとえば司法互助汚職対策、不正資金浄化対策スポーツにおけるドーピング対策インターネット犯罪などがある。 文化面での協力については1954年武力紛争の際の文化財の保護に関する条約や、それ以降締結され大学の研究学位認定少数言語保護に関する協定などでうたわれている。 ベルリンの壁崩壊以後中央ヨーロッパ東ヨーロッパの旧共産主義諸国が欧州評議会に加盟することができるようになり、2007年時点で欧州評議会には、非民主的な体制が続くベラルーシを除く47ヨーロッパの国が加盟している。このため欧州統合は、ヨーロッパ大陸全土包含していることから、欧州評議会の枠組みにおいてはほぼ成功している。 欧州評議会という枠組みにおける欧州統合加盟国がその諸協定加盟すること、そして閣僚会議議会会議政治的に協力していることを通じて機能している。1949年制定され欧州評議会規程したがい、欧州評議会は人権民主主義といった共通の価値観基づいて加盟国間での一体化進めていくことを使命としている。

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