欧州評議会
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欧州評議会(おうしゅうひょうぎかい、英語: Council of Europe、フランス語: Conseil de l'Europe、ドイツ語: Europarat、ロシア語:Совет Европы)は、1949年に設立された、欧州(ヨーロッパ)の統合に取り組む国際機関。欧州審議会とも訳される。欧州評議会は法定基準、人権、民主主義の発展、法の支配、文化的協力について特に重点を置いている。欧州評議会は46の国が加盟しており[1]、それらの国の人口を合計するとおよそ7億人に上る。欧州評議会は、共通の政策、拘束力のある法令、加盟国数が27しかない欧州連合(EU)とは異なる組織である。ただし両者は欧州旗など、共通する欧州のシンボルを使用している。
注釈
- ^ コソボ地域はセルビアと、独立を主張するコソボ共和国との間での帰属紛争を抱えている。コソボ議会は2008年2月17日に一方的に独立を宣言したが、セルビアはコソボがいまだ自国の主権領域の一部であると主張している。
- ^ 2019年2月12日に国名を「北マケドニア共和国」に改名した。それ以前は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」として加盟していた。
出典
- ^ a b c d e 「18年ぶり広域首脳会議 欧州、ウクライナ巡り結束へ」『日本経済新聞』朝刊2023年5月17日(国際面)同日閲覧
- ^ “The Zurich speech” (英語). European NAvigator. 2010年7月17日閲覧。
- ^ “Winston Churchill and the Council of Europe” (英語). Counsil of Europe. 2009年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月17日閲覧。
- ^ 「侵攻損害記録へ機関 ウクライナ 欧州評議会が設立発表」『東京新聞』朝刊2023年5月18日国際面掲載の共同通信記事
- ^ 2006年1月25日1481号決議「20世紀に席巻し、現在でも依然としていくつかの国で権力を握っている全体主義的な共産主義政権(The totalitarian communist regimes)は、例外なく、大規模な人権侵害を行なってきた。そこには、強制収容所、人為的な飢饉、拷問、奴隷労働およびその他の組織的暴力などによる個人および集団の殺害、また、民族的または宗教的迫害、良心や思想を表明する言論の自由と表現の自由への侵害、報道の自由の侵害、政治的多元主義の欠如などが含まれる。」「全体主義的共産主義体制における犯罪は、階級闘争理論とプロレタリア独裁の原則の名の下に正当化されてきた。共産主義の敵として排除された膨大な数の犠牲者は自国民であった。」「これらの犯罪は、ナチズムの犯罪のように、国際社会によっていまだ裁かれていない。その結果、共産主義政権の犯罪に対する諸国民の認識は非常に乏しく、一部の国では、共産党は合法政党であり、活動的な場合もある。」 「欧州評議会は、共産主義体制の犯罪を強く非難するとともに、共産主義体制の犠牲者の苦しみに同情し、理解することは倫理的な責務であると考える。」Resolution 1481 (2006):Need for international condemnation of crimes of totalitarian communist regimes,Assembly debate on 25 January 2006 (5th Sitting) , Parliamentary Assembly of the Council of Europe(欧州評議会議員会議)。1481号決議は、1996年の1096号決議(Resolution 1096 (1996):Measures to dismantle the heritage of former communist totalitarian systems(共産主義全体主義システム廃止決議)Assembly debate on 27 June 1996 (22nd Sitting))を参照している。
- ^ “Enlarged Partial Agreement on Sport” (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。
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- ^ “Continuation by the Republic of Serbia of membership of the State Union of Serbia and Montenegro in the Council of Europe”. Council of Europe (2006年6月14日). 2008年8月5日閲覧。
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- ^ Juncker, Jean-Claude (2006年4月11日). “Report by Jean-Claude Juncker, Prime minister of the Grand Duchy of Luxembourg, to the attention of the Heads of State or Government of the Member States of the Council of Europe” (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。
- ^ 欧州連合条約および欧州連合の機能に関する条約附属議定書8
- ^ a b c “Joint Programmes between the Council of Europe and The European Union” (英語). Council of Europe. 2010年7月25日閲覧。
欧州評議会
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欧州評議会は法の支配の下にヨーロッパ諸国の平和と安定を目的に創設され、加盟国に対して、法の支配、民主主義、基本的人権の遵守を条件として掲げており、かつて加盟したベラルーシは国内の民主主義の抑制を理由に現在も除名されている。そしてその基本条約である「人権と基本的自由の保護のための条約」は世界人権宣言と市民的及び政治的権利に関する国際規約(第5条)を踏まえて、その第17条で条約の保障する権利と自由の破壊を目的とした行為を「権利の乱用」として禁止している。さらに条約は信教の自由や表現の自由にも『民主的社会の道徳』による制限を規定している。
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欧州評議会
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第二次世界大戦の惨状や人的損害といった背景や戦後の和解の必要性はヨーロッパの統合という考え方をもたらし、それが具体的な形となったのが、1949年にストラスブールに創設された欧州評議会である。 欧州評議会の活動の成果としてもっとも重要とされるのが1950年の人権と基本的自由の保護のための条約(欧州人権条約)であり、この条約に基づいてストラスブールに設置された欧州人権裁判所は、ヨーロッパ全体において人権と基本的自由について司る事実上の最上級裁判所となっている。また人権については欧州評議会の拷問等防止委員会や欧州社会憲章によって保護されている。 欧州評議会で採択された協定の大部分がより広範な司法分野での統合を目指すものであり、たとえば司法互助、汚職対策、不正資金浄化対策、スポーツにおけるドーピング対策やインターネット犯罪などがある。 文化面での協力については1954年の武力紛争の際の文化財の保護に関する条約や、それ以降に締結された大学の研究や学位の認定、少数言語の保護に関する協定などでうたわれている。 ベルリンの壁崩壊以後、中央ヨーロッパや東ヨーロッパの旧共産主義諸国が欧州評議会に加盟することができるようになり、2007年の時点で欧州評議会には、非民主的な体制が続くベラルーシを除く47のヨーロッパの国が加盟している。このため欧州統合は、ヨーロッパ大陸全土を包含していることから、欧州評議会の枠組みにおいてはほぼ成功している。 欧州評議会という枠組みにおける欧州統合は加盟国がその諸協定に加盟すること、そして閣僚会議や議会間会議で政治的に協力していることを通じて機能している。1949年に制定された欧州評議会規程にしたがい、欧州評議会は人権や民主主義といった共通の価値観に基づいて、加盟国間での一体化を進めていくことを使命としている。
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「欧州評議会」の例文・使い方・用例・文例
- 欧州評議会という国際組織
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