巨災対の官僚など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 13:50 UTC 版)
正式名称は巨大不明生物特設災害対策本部。泉修一の力を借りて矢口蘭堂が設立した、民間や各省庁のエキスパートが結集した巨大不明生物(ゴジラ)に対応する組織である。首相官邸機能の立川への移管後は、名称が巨大不明生物統合対策本部へと変更された。 津秋 健吾(つあき けんご) 演 - 村上航 内閣官房副長官秘書官(総務省)。 志村 祐介(しむら ゆうすけ) 演 - 高良健吾 内閣官房副長官秘書官(防衛省)。尾頭は大学時代の先輩に当たる。矢口を事務面で補佐する一方、牧に関する情報を収集するため、早船と情報交換を行う。 ゴジラ1回目の出現の際、想定外の事態と既存の法律に縛られてゴジラへの対策がもたついて遅延した際は「こんなことしてる場合かよ……」と閣僚たちの対応に不満を漏らしている。 庭野 啓介(にわの けいすけ) 演 - 市オオミヤ 矢口内閣官房副長官秘書官室のメンバーのひとり。パタースンと矢口の初会合時に同席し、矢口プラン準備佳境に上海の業者からのタンク車提供を取り付け、核攻撃カウントダウン引き延ばしのためのフランスとの裏交渉を泉が買って出た際は外務省欧州局長への根回しを行うなど、外国の政府や企業に関連する事案で、矢口および巨災対の活動を補佐する。 小松原 潤(こまつばら じゅん) 演 - 三輪江一 外務省総合外交政策局長。巨災対設立時に挨拶する際には「問題児」というカットでクローズアップされる。 ゴジラ1回目の上陸後、採集した検体がほとんど処分され残りも米国に持ち去られた事情について「米国の圧力があったらしい」と暴露する。 安田 龍彥(やすだ たつひこ) 演 - 高橋一生 文部科学省研究振興局基礎研究振興課長。同「オタク」。 ゴジラの生態解析や、関係研究機関との折衝・調整などを担当する。当初、ゴジラの動力源となるエネルギーが核分裂による反応で得られるエネルギーであるという尾頭の予測を嘲笑しながら有り得ないと否定していたが、後にゴジラの進行方向に沿って放射能の反応があったことから事実であると判明した際は尾頭に謝罪している。 ヤシオリ作戦決行時は矢口と共に前線に参加し、ゴジラに投入する血液凝固剤投与量をモニタリングしている。 森 文哉(もり ふみや) 演 - 津田寛治 厚生労働省医政局研究開発振興課長(医系技官)。同「はぐれ者」。巨災対においては、年長者として便宜上の仕切り役を務める。 ゴジラの生態の解析や、血液凝固剤の試験・生産を担当する。 妻子持ちであり、登場人物の家族関係の描写の希薄な本作品の中で僅か一瞬ではあるが、その存在が語られている数少ない人物である。 町田 一晃(まちだ かずあき) 演 - 吉田ウーロン太 経済産業省製造産業局長。中盤より巨災対に合流する。 血液凝固剤を大量生産するために、化学・医薬品業界との調整や省内への根回しに奔走する。また、熱核攻撃を順延させるための外交工作を実施する際、国際連合安全保障理事会常任理事国であり原子力先進国でもあるフランスを相手にすることを提案する。 立川 始(たちかわ はじめ) 演 - 野間口徹 資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長。同「変わり者」。 ゴジラを止める要となる「ヤシオリ作戦」の立案の切っ掛けを作った人物であり、彼が述べるゴジラのエネルギー源や行動に対する疑問が、その後の生態解明に重要な役割を果たしていき、やがて「ヤシオリ作戦」へと繋がっていく。 竹尾 保(たけお まもる) 演 - 小松利昌 国土交通省大臣官房危機管理・運輸安全政策審議官。同「鼻つまみ者」。 ホイールローダー・コンクリートポンプなど、ヤシオリ作戦実施に必要な車両・重機の調達に奔走する。 尾頭 ヒロミ(おがしら ヒロミ) 演 - 市川実日子 環境省自然環境局野生生物課長補佐。同「一匹狼」。首相官邸機能の立川への移管後は課長代理。志村は大学時代の後輩に当たる。 ゴジラ1回目の出現時には、野生生物の専門家として総理官邸に招集され、閣僚たちにゴジラの生態に関する私見を述べる。その際、ゴジラ上陸の可能性についても言及したが、上陸は万が一にもあり得ないとする有識者見解によって黙殺される。 後に設置された巨災対にも参加し、ゴジラの生態解析を担当する。立川が発したゴジラのエネルギー源に関する疑問を聞いて、核分裂反応によるエネルギー源供給の可能性について最初に言及しており、立川と共に『矢口プラン』後の『ヤシオリ作戦』立案の切っ掛けを作った人物である。 常に無表情かつクールだが、ゴジラから発生していた放射性原子が数年で無害化して無くなると分かった際には笑顔を浮かべ、安堵した表情を見せた。 根岸 達也(ねぎし たつや) 演 - 黒田大輔 原子力規制庁監視情報課長。中盤より巨災対に合流する。 ヤシオリ作戦決行時は矢口と共に前線に参加し、ゴジラの放出する放射線量をモニタリングしている。 袖原 泰司(そではら やすし) 演 - 谷口翔太 防衛省統合幕僚監部防衛計画部防衛課長。同「厄介者」。 ゴジラ撃退のための作戦立案・部隊運用計画を担当する。 ヤシオリ作戦決行時は矢口と共に前線に参加している。 間 邦夫(はざま くにお) 演 - 塚本晋也 国立城北大学大学院生物圏科学研究科准教授。同「学界の異端児」。 生物科学の専門家として、ゴジラの生態解析を担当する。立川のゴジラに対する数々の疑問を足掛かりに次々とゴジラの生態や性質を解明、「ヤシオリ作戦」の目処を立てるのに立川と共に大きく貢献した。パソコンなどの電子情報機器を使わず常に一人中央の卓で作業していた。 警察庁危機管理担当要員 演 - 加藤厚成 赤坂による米国政府の方針を聞き、「クソッ、遠いアジアの出来事だからって無茶苦茶言いやがる!」と悲痛な怒りを吐露した。 消防庁危機管理担当要員 演 - 阿部翔平
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