大きさによる特徴とは? わかりやすく解説

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大きさによる特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 06:03 UTC 版)

クローラークレーン」の記事における「大きさによる特徴」の解説

小型 定格荷重が1トン以上5トン未満小型移動式クレーン運転する者は移動式クレーン運転士免許または、小型移動式クレーン運転技能講習終了証取得し所持している者に限られる小型のものは「ミニクローラークレーン」とも呼ばれ定格荷重が5トン未満のものを指す。定格荷重が3トン未満折りたたみ式アウトリガー備えるものでは、4本のアウトリガー車体支える姿がカニまたはクモ似ていることから、カニクレーンやクモクレーンとも呼ばれている。 小型では、油圧伸縮ブームのものが多い。定格荷重がおよそ2.9トンから4.9トン機種ではショベル系の機体利用した乗用型アウトリガー装備しない機種が多いが、定格荷重がおよそ2.9トン以下のものでは運転席備えず、床上からレバー操作運転するタイプ所謂「カニクレーン」が多い。古河ユニック前田製作所などの製造メーカーがある。用途としては、狭隘道路工事石材造園工事建屋内での機械組立PC板ALC板の建組工事多用されている。 大型 定格荷重が5トン上の移動式クレーン運転する者は移動式クレーン運転士免許取得し所持している者に限られる吊上荷重5トン上のものが「大型」になる。日本国内では、吊上荷重7トンから3000トン程度機種実用されている。 吊上荷重がおよそ35トン程度以下の機種では、ジブ取り外せ機体分解せずにトレーラー積載して道路輸送可能であるが、それ以上機種では、上部旋回体下部フレームクローラ部を分解しないと、公道輸送可能なサイズ質量収まらない分解して輸送し現場で組み立てる。組み立てには、別の移動式クレーン必要になる大型では殆どの機種でラチスジブ(トラス構造ジブ)が採用されている。ジブ極端に短い仕様以外では、旋回後部カウンターウェイト取り付けて荷重反力を受ける必要がある吊上荷重がおよそ50トン以下の機種では上部旋回体内部カウンターウエイト組み込まれていて分解調整の必要が無い機種有るが、吊上荷重50トン超える機種ではジブ長さ作業半径に応じてカウンターウエイト追加する仕様一般的である。吊上荷重800トン超える超大型のものでは、独立したカウンターウェイト台車旋回後部連結して、ガイロープの一部カウンターウェイト台車接続する台車クレーン旋回合わせて円弧上を走行する超大型 出荷台数1995年までの出荷実績我が国超大型クローラクレーン歴史は浅い。250t以上の年度別出荷台数推定)は、1989年以前年間5台程度であるが、1990年から1995年出荷伸び、特に1992年28出荷している。 用途 高塔や超高煙突建設または解体橋梁架設建築工事など。建築工事では、屋内野球場競技場などのドーム建築流通センターなどの低層エリア建築使われ同時に複数台を使用することも多い。 輸送超大型クローラクレーンには、吊り上げ能力の他に、組立分解性輸送性に優れていることが要求される日本では道路事情により全幅全高全長と各ユニット重量制限されているため、より汎用的輸送手段で安い経費運べるようにユニット構成工夫している。 ラチスジブの対角材をなくし、大きな断面の主ブーム中に小さな断面ジブ納められ入れ子構造設計されたものがネスティングブームと呼ばれている。ネスティングブームを使用すれば輸送コスト低減でき、保管スペース半減できる。 機械仕様 最短作業半径時の最大吊上荷重よりもモーメント吊上荷重×作業半径)が要求されている。近年は、より広範囲作業半径対応できる能力求められていることもあり、機械としてはこのモーメント要求合わせて大型化していく傾向にある。 都市部工事現場では十分な作業用地を得るのが困難になりつつあり、大型クローラクレーンでも、出来るだけコンパクトな機体求められている。クローラクレーン占有面積決定しているのは、上部機体旋回体)の旋回後方半径であり、旋回後方半径の短い機種望まれている。また、地盤養生費の低減の面からは軽量な機体望まれる高揚程かつ、懐の深い作業にはラフィングジブが好用されている。 超大型クローラクレーンでは、大荷重にも超高揚程に対応するため、高速度ウインチ用いられている。近年は、誤操作で吊荷が落下する危険性が高いフリーフォール機能除いた機種登場している。 安全装置 過負荷防止装置巻過防止装置など、他の移動式クレーン同様な安全装置機能搭載されている。

※この「大きさによる特徴」の解説は、「クローラークレーン」の解説の一部です。
「大きさによる特徴」を含む「クローラークレーン」の記事については、「クローラークレーン」の概要を参照ください。

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