回心と出家とは? わかりやすく解説

回心と出家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 14:22 UTC 版)

アッシジのフランチェスコ」の記事における「回心と出家」の解説

フランチェスコどのように世俗離れて神の道に生きること決意したのかについて、順序関係曖昧なところを残しながら、聖人伝様々なことを伝えている。前述したスポレートでの幻視もしくは幻聴そのひとつであるが、他にも様々なきっかけがあり、フランチェスコ回心数年間の長いプロセスとして描かれている。 ペルージャ捕虜時代であるのか、釈放後なのかは伝記によって異なるが、フランチェスコ大病得て、そこから快癒して外に出た時、以前のように自然の美しさ楽しめなくなった自分発見した友人たちとの放埓な生活にも空しさ覚えるようになり、ときおり洞窟などに籠って祈り瞑想を行うようになった。 あるとき、それまで近づくことを恐れていたハンセン氏病患者思い切って近づき抱擁して接吻した。すると、それまで恐れ喜び変わり、それ以後フランチェスコ病人への奉仕を行うようになったまた、ローマ巡礼に出かけて、乞食たちに金銭ばらまき乞食一人衣服取り換えて、そのまま乞食群れの中で何日かを過ごしたという伝記もあるが、これは史実かどうか疑わしいとも言われている。 アッシジ郊外のサン・ダミアノの聖堂祈っていたとき、磔のキリスト像から「フランチェスコよ、行って私の教会建て直しなさい」という声を聞く。これ以降、彼はサン・ダミアノ教会から始めて方々教会修復していった。 父の不在中、フランチェスコ商品持ち出して近隣の町売り払い、その代金をサン・ダミアノの下級司祭差し出した帰宅してそれを知った父親怒り家業商売背を向けて自分の道を進もうとする息子との間に確執生むことになる。最後には、アッシジ司教の前で父子対決するのだが、フランチェスコは服を脱いで裸となり、「全てお返しします」として衣服を父に差し出しフランチェスコにとっての父は「天の父」だけだとして親子の縁を切った

※この「回心と出家」の解説は、「アッシジのフランチェスコ」の解説の一部です。
「回心と出家」を含む「アッシジのフランチェスコ」の記事については、「アッシジのフランチェスコ」の概要を参照ください。

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