四国国分
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四国国分(しこくくにわけ)とは、豊臣秀吉による四国攻めが終わった後、天正13年(1585年)8月からその戦後処理として豊臣政権によっておこなわれた、四国地方に対する大名など諸領主の領土配分のことである。
- ^ 池(2003)p.56
- ^ 池上(2002)p.146
- ^ a b c 内田(2003)p.153
- ^ 吉村佐織「豊臣期土佐における女性の知行-『長宗我部地検帳』を中心に-」(初出:『海南史学』41号(2003年)/所収:平井上総 編『シリーズ・織豊大名の研究 第一巻 長宗我部元親』(戎光祥出版、2014年) ISBN 978-4-86403-125-7))
- ^ 豊臣政権下においては、戦国期を通じて地域的な統合を実現した有力な戦国大名が数多く存続しており、全国政権としての広域的秩序の維持のためには、直接的な支配ではなく、かれら有力大名がもつ地域への影響力に依拠する局面も多かった。太閤検地の実施における役割などは、その好例である。これについては、池享が、豊臣政権は「一般的に考えられているほど中央集権的ではなく、権力編成的には国家連合あるいは複合国家と考えたほうがよい」と指摘している。池享「天下統一と太閤政治」『クロニック戦国全史』講談社(1995)P.488-491
- ^ 天野忠幸「三好氏の権力基盤と阿波国人」(初出:『年報中世史研究』31号(2006年)/所収:天野『増補版 戦国期三好政権の研究』(清文堂、2015年) ISBN 978-4-7924-1039-1)および同「三好一族の人名比定について」(初出:天野『戦国期三好政権の研究(初版))』(清文堂、2010年)/改訂所収:天野『増補版 戦国期三好政権の研究』(清文堂、2015年) ISBN 978-4-7924-1039-1)
- ^ 内田(2003)p.155
- ^ 『クロニック戦国全史』講談社(1995)P.486
- ^ 池上(2002)p.158
- ^ a b 市村(2001)p.156-157
- ^ 小田原征伐でも元親は、脇坂安治や加藤嘉明、九鬼嘉隆らとともに「船手」の編成を命じられている。中野(2003)p.195-197
- ^ 高橋(2007)p.118-120
- ^ a b 木原(1997)p.138-140
- ^ 木原(1997)p.138-140。原出典は『寛政重修諸家譜』
- ^ 内田(2003)p.156。原出典は山内譲『中世瀬戸内海地域史の研究』(1998)
- ^ 西尾和美「河野通直の死と豊臣政権」(初出:『松山東雲女子大学人文学部紀要』第10巻(2002年)/改訂所収:西尾『戦国期の権力と婚姻』(清文堂出版、2005年) ISBN 4-7924-0599-8)2005年、P260-296.
- ^ a b 内田(2003)p.156-158
- ^ a b 後世の山内氏申告による値である。『当代記』には土佐一国の石高9万8,000石と記している。
- ^ 『クロニック戦国全史』講談社(1995)p.576
- 1 四国国分とは
- 2 四国国分の概要
- 3 その後の推移と影響
- 4 補説
- 5 脚注
四国国分
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四国平定の結果、豊臣政権によって「国分(くにわけ)」がおこなわれた。 長宗我部氏は土佐一国を安堵され豊臣政権に繰り込まれ、元親の三男の津野親忠が人質となった。その他の3国は没収され、阿波に正勝の子の蜂須賀家政(一部に赤松則房)、讃岐に仙石秀久(聖通寺城)、うち山田郡2万石に十河存保(十河城)、伊予に小早川隆景(一部に小早川秀包、安国寺恵瓊、来島通総、得居通幸)が封じられた。また淡路は脇坂安治が津名郡3万石(洲本城)、加藤嘉明が津名・三原郡1万5000石(志知城)に封じられた。こうして、伊予には毛利旗下の大名、讃岐・阿波・淡路には豊臣系の大名が配されることとなった。 豊臣政権による天正13年の大規模国替えにより、検地と動員に代表される近世的統治が始まると各地で膨大な数の中世城郭が破却・整理されるとともに織豊系城郭が誕生していった。四国を含む環瀬戸内海では播磨国明石城(高山右近)・室津城(小西行長)、淡路国洲本城(脇坂安治)・志知城(加藤嘉明)、阿波国徳島城(蜂須賀家政)、讃岐国聖通寺城(仙石秀久)、伊予国湊山城(小早川隆景)などが築城・修築され、豊臣政権による九州征伐への準備が進められた。
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