倫敦舞曲の登場人物
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「BLACK BLOOD BROTHERS」の記事における「倫敦舞曲の登場人物」の解説
文庫本第4巻『倫敦舞曲』に登場する、ジローがまだ人間だった頃に係わりを持った人物。 秋山真之(あきやまさねゆき) 声 - 子安武人 実在の人物。作中では大日本帝国海軍少尉でジローの海軍兵学校時代からの先輩。駐在武官として赴いたロンドンでジローと再会し、ともに「切り裂きジャック」事件の真相を独自に追う。ジローを高く評価すると共に彼の性質が「護衛者」であることも見抜いており、自分の背中を任せようとしていた。ジローがアリスとの出会いによって岐路に立たされた際、彼の心情を察してアリスの元に行くよう発破をかけ、ジローが吸血鬼となった後はジローが失踪したと上官に報告している。 望月誠一郎 元薩摩藩士であるジローの祖父。明治維新で活躍し新政府の要職に就くことも可能な人物だったが、自由奔放な性格で、明治政府設立後はあっさりと職を辞し気ままに海外を旅していた。一人娘を嫁に出し、安心して暮らしていたのだが、嫁ぎ先は彼の政府での権力を期待しての縁談であり、彼が権力を手放したために冷遇されジローを生んで程なく亡くなってしまう。人を見抜けなかった自らの不明を恥じ、娘の死後は孫のジローを引き取り奥秩父で二人で暮らしていた。頑固で偏屈な老人であったが、ジローの教育だけは徹底しており、ジローの剣術や礼儀正しい言葉遣い、語学などは彼の教育によるもの。ジローが十六歳の時に病死した。 ブラム・ロイド 1895年に再発した「切り裂きジャック」事件を捜査するロンドン警視庁の刑事。ウォーロック家と深い繋がりのある秘密結社「闇内閣」の一員。1888年に起きた切り裂きジャック事件の担当者でもあり、当時は「ブラム・ザ・ストーカー(追跡者ブラム)」と言うコードネームでジャックを追っていた。後に小説家になり、吸血鬼を題材にした小説を発表し世界的に有名になった。 ジャック・ラウド 1888年のロンドンで切り裂きジャックとして連続殺人を犯した吸血鬼。彼の所業により、彼の属する「術聖マーリン」の血統は衰退し、最終的にはウォーロック家の手によってほぼ壊滅状態に陥った。そう言った経緯からウォーロック家に対し憎悪を抱いている。7年後に再び現れて凶行を繰り返すが、最期はカーサに倒される。作中では精神のバランスを著しく欠いた狂人のように描かれているが、死に掛けていたレイチェルを転化させた際に「家族」の証としてブローチを渡しており、本来は血族の絆を大切にする温厚な人物だったと思われる。 レイチェル・ハーカー ジャック・ラウドによって転化した吸血鬼。転化する前はストリートチルドレンだった幼い少女。「術聖マーリン」の血統に属するため、再び起きた切り裂きジャック事件の容疑者としてウォーロック家に追われており、アリスに保護される。実際はアリスを利用しようとするジャックの指示を受けて動いていたが、レイチェル自身はアリスを騙すことに罪悪感を抱いていた。容疑が晴れないままアリスと行動を共にしていたため、最期はウォーロック家の吸血鬼に殺害される。その際、アリスに吸血された。
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