住友金属工業
住友製鋼所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 08:38 UTC 版)
「ボールドウィンA形台車」の記事における「住友製鋼所」の解説
住友KS-33L銚子電鉄デハ700形 扶桑金属(住友)KS-33E秩父鉄道100形電車 住友KS-33 住友製鋼所(後の住友金属工業、現・日本製鉄)は日本の鉄道車両用輪軸を事実上独占供給する台車メーカー最大手であり、鋳鋼製造技術に優れ、ボールドウィンA形台車の設計を基本としつつ形鋼組み立ての各部を一体化した鋳鋼製部品で置き換えた台車を多数製造した。大型鋳鋼品の採用には、保守の容易化と、剛性の向上によって乗り心地の改善が得られるメリットがあった。 KS-30L・31L:ボールドウィンA形を基本に側枠を上下に分割した鋳鋼部品を組立てたものに置き換えたタイプ。京成電気軌道・東武鉄道・小田原急行鉄道などで多用された。基礎ブレーキ装置はKS-30Lが片押し式、31Lが直列配置の両抱き式であった。 KS-33L・E:KS-30L・31L系の発展型に相当し、基礎ブレーキ装置を並列配置の両抱き式に改めてブレーキ性能の向上を図ったもの。阪神急行電鉄・京阪電気鉄道・参宮急行電鉄・小田原急行鉄道などの各社で多用された。 KS-66L:台車枠全体を一体鋳鋼製とした日本初の電車用台車。大阪電気軌道奈良線サボ500・クボ500形用として1930年に設計された。 KS-63L:大阪市電気局の高速電気軌道(地下鉄)100形用として1933年に設計。KS-66Lに続き一体鋳鋼製台車枠を備える。戦後も400形を除く500形までの市営地下鉄各形式に継続採用され、600形にもこれをローラーベアリング化したKS-63Eが採用された。鋲接部分がほとんどなく、長期使用においてもゆるみが発生しないため保守面では極めて有利であった。 98A-45NC4-3:南海鉄道モハ2001形の一部に採用。日本車輌製造D-20の同等品。
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